アニメ「キルラキル」の各話の感想を書いていきます。
文章はアニメ放映時の2013年頃のもの。

キルラキル三話。
異常なテンポとテンションで最終話みたいなノリになってて笑った。
この調子で2クールやるってどうなるんだろう。
どっかで失速するか意味不明の地平に到達しそうで怖くなるぜ。
バトルがサクサクなのは見やすくて有難い感じ。

八話。
やっぱこの中だるみの無さはいいなー。蟇郡が予想以上にいいキャラで嬉しい。
猿投山の時に比べて回想シーンがあんまり意味なくて笑った。
「サバイバル自動車部」という響きにも笑ってしまった。
気付けばもう八話かあ。2クールあって良かった、と今となっては思う。 

冷静に考えると「この八話なくても成立するよな」というエピソードではある。
ストーリーテリングについて無駄を嫌う人はそう感じるだろう。
ただ、やっぱ本戦前の盛り上げ回として必要だと思う。
なにより面白かったし、見る前より蟇郡先輩を好きになった。
 

10話。
ある意味、3話で言われてた「皐月様と互角なんだから四天王楽勝だろ」って
コメント通りの展開ではある。
犬牟田で一話丸々使うよりテンポ良くてよかったし、蛇崩戦はバトルアニメとして見応えがあった。
そろそろ第三勢力の横槍が入るかなーと思ったけど次か。 


観客席のほうがキャラが良い感じに活きている犬牟田や、蛇崩のゲス顔など、
四天王のキャラがどんどん魅力的になってきてて、その点は凄くいい感じなんだけど、
VS四天王がこれ以上続くのも食傷(四天王連戦って色んな意味で無茶だ)なので次の話の横槍が楽しみである。 

11話。
まず蛇崩戦。アッサリ負けるかと思ってたのでアンコールは嬉しかった。
そっから引っ張り過ぎない構成も良し。
ただ「流子がなんでその返し方を思いつくの?」という点が引っかかって乗りづらかった。
流子の新技が出るたびにその都合よさに違和感が残るんだよなー。 

VS猿をもう一回やられても困る(絵的に地味だし)ので、かませになるのは妥当なところ。
四天王は全体的に、キャラが立った反面、戦闘力的には割と微妙なことも判明したので、
今後の強化に期待したいところ。五つ星着て戻ってきたらオイシイなあ。楽しみだ。
 


始まる前は「あの四天王相手に四連戦なんて無茶だ!」という感じだったが、
終わってみると、大して消耗もせずむしろ「強化のエサにしたうえで完勝」という感じだったよなー。
それぞれ見せ場はありつつも、やっぱ戦闘面では拍子抜け感は強かった。逆転時の理屈付けも少ない。 

とはいえ、マコと仲良くなるガマさんやジャージが非常に可愛い蛇崩やPC触れられてキレる犬など、
どんどんみんな、オイシイ感じにキャラ立ちしていて、見てて大変楽しい。

今思うと、二つ星極制服着たマコの戦闘力は四天王クラスだったんじゃないだろうか。 
黄長瀬が登場したが、さすがに戦闘に乱入はしてこなかったか。
個人的に黄長瀬が一番バトル的に面白かったので、コイツが出てくるとちょっとワクワクするなー。
そして、どこでどんな風に規定路線を外してくるのかと思ったが、ここで急展開かー。
これは先が楽しみだなあ。
 


昔だったら、猿がかませになったとき「あの猿がこんな簡単に!? つええ!!」っていう「燃え」が
先に来たんだけど、どちらかというと「予想はしてたけどやっぱ猿、かませか切ねえ!!」ってなった。
でも確かに新キャラがいきなり状況をかき回すのは面白い。 


12話。
久々に皐月様の戦闘が見られたし、作画も凄かったので満腹である。更に紬の戦闘もあって満足度が高かった。
あちこちで「針目がカタキってのはフェイクでしょ」という噂が流れてたが、まったく疑念の余地なく
グロい殺し方してて笑った。ゲスキャラ極まってて気持ちがいいね。 


四天王とマコの絡みすげえ好きだなー。「血は高く売れるよー」で笑ってしまった。
あと全裸の猿に柄にもなく恥じらう蛇崩がとても良かった。ブルマだし。
それと、皐月様と並んで歩き、スパッと四散する四天王のシーンがカッコ良くて良かったなあ。 


13話。
ジャージ四天王がいちいちツボる。蛇崩かわいいよ蛇崩。鬼龍院羅暁は顔が出ると当初のイメージと
だいぶ違って若々しい。皐月様より女性っぽくて好き。ああ、リボックス社ってカバーズのアナグラムなのか。

凪田を助けに入るときの流子めっちゃカッコ良かったが……。 
復活したかと思ったら同じ相手にまた負けて流子どうなるんだろう。
どっかでガツンとパワーアップしないと厳しいよなー。針目の悪役ぶりは気持ちがいい。
あとヌーディストビーチ二人の頼りなさよ。13話は全体的にタメの話であったが、単体でも面白かった。


14話。
OPが変わるモンだと勘違いして見始めたので、いつものアレで驚いた。そうか16話からかー。
てことは15話で大きく展開が変わるのかな? 皐月様が味方になるとか、敵と目的がより明確化するとか。
そろそろ対立構造と物語の着地点が見えてもいい頃だし。 

針目に騙された挙句二回目の敗北を喫したわけだが、ここに落ち込む描写を入れないあたりは流石。
暴走後でそれは済ませているので、ここはこれが正解だろう。それどころか「鮮血が死んだ」ことに
ショックを受けるシーンさえ挟まない。描写の取捨選択が面白い。
 


美木杉がいよいよ組織の人間として動き出すのは楽しみ。脱ぐシーンだけでこんなに絵になる人も居ない。
正直、ここまでヌーディストビーチいいとこなし(謎めいてはいるけど大して暗躍してる感じも無い)なので、
今後はもうちょっと見せ場が欲しいところ。
 


関西の軍勢はもうホントにノリだけの感じで見るからにザコな感じだが、ここで四天王が苦戦しても
「ダラダラしてる」感しかないのでOKだと思う。むしろそれぞれに使い捨てのザコながら、
それなりにキャラ立てしてるのが見事だと感じた。京都の四人の名前は笑った。
 

蟇郡先輩、服ナシでどうすんのかと思ったらまさかの戦闘方法で噴いた。こういうとこで予想を覆してくよなー。

あとブルマー蛇崩は全体的に卑怯すぎる。蛇崩かわいいよ蛇崩。吹奏楽部の攻撃は華があって好きだ。
しかし、この娘は服ナシだと本人は直接戦闘しないのかなー?
 

総戦挙でロクな見せ場がないままギャグキャラ化しつつあった犬牟田さんにカッコいい見せ場があったのは
素直に嬉しかった。五つ星極制服を止めた時のようなスマートさ。本来こうあるべきだよな。
情報戦や知性も全部「絵とセリフ」で表現していくところが分かりやすくて素敵。
 


猿投山ンとこにも流子が来ると見せかけて、皐月様が来て驚く。ヘリから降りてくる姿の凛々しさよ!
(後光について関西勢が素のリアクションしてて笑った)四天王に対して存外に甘かったりするとこも含めて、
初期から一番魅力的になったキャラはある意味皐月様だと思う。
 

マコが何気なく札束の銃撃をキャッチしてて笑った。目先の欲に目が眩んだときのマコの能力は恐ろしいというか、
むしろモチベーション管理さえ出来たら四天王に抜擢されててもおかしくない。
もう極制服を着ることはないのかなあ。もう一回くらい見たいが。
 


微妙に納得がいかない「流子が強くなってる」こと(鮮血はともかく流子自身は……)の説明に
「目先の欲に目がくらんでる」という表現を使うのは斬新。
とりあえず「Before my body is dry」が流れるだけで無条件にテンションがあがってしまうからずるい。
 


鮮血の切れ端回収展開が非常にサクサク済まされて、最後皐月様との戦いの動機に使われる。
この辺の無駄の無さは見事。「勢いだけ」と評する視聴者も多いが、キャラ立ても演出も
かなり計算されていることが分かる。続きが楽しみだぬーん。