アニメ「キルラキル」の各話の感想を書いていきます。

19話。
前回のヒキでどうなんのかと思ったけど、マコが食われて皐月様自爆でスタートする怒涛の展開。
服に食われる描写は「宇宙人」っぽい無機質さに満ちてていい感じ。
危機感や緊張感は薄いが、あんま殺伐としてもアレなので丁度いいサジ加減かなー。 


四天王が当たり前のようにヌーディスト入りしてたのは笑った。しかし共闘展開は素直に熱いものがある。
蛇崩がナイフ片手の暗殺者っぽい感じで非常にカッコ良かった。半裸を恥らってないところも素敵。
皐月様を呼び捨てにするシーンもグッときた。蛇崩かわいいよ蛇崩。 

マコママの股間ガン見や、絶妙なタイミングで挟まれる「DTR!」などシリアスに流れそうな展開に、
シュールな笑いを要所に挟むバランス感覚が見事。
みんなが鮮血を「動いている」と認識してたのは驚いた。
だったらもっと前から生物扱いされてても良かったのでは……。
 


実の娘に高笑いしながらセクハラする羅暁さんが相変わらずの悪役振りで笑ってしまう。
あのスパンキング意味あんのかなー。針目が作ってたデカい神衣とか純潔とか二振りの裁ちバサミが、
誰の元にどのように行き着くのか興味深い。やはり姉妹タッグが見たいなあ。 


纏博士がそのまんま親父だったというのはすげえビックリすると同時に、
村枝賢一先生の「RED」を思い出した(ウォーターズがパキパキ言いながら変形するシーン)。
でもこのおかげで一つややこしい要素がスッキリしたなー。
皐月にとっても針目は「親の仇」になったわけだ。 


ガマさんがデレ描写は、ニヤニヤ半分違和感半分という感じ。
お前何回「満艦飾!」って言ってんだよ! 皐月様より心配してるじゃねーか。
個人的には「認めている」とか「気にかけている」以上の関係性が描写されると少し引くかなあ。 


わざわざ「人間の科学力で服に抵抗できたぞ!」という描写の後で、
復活した流子がワンパンで蹴散らす展開は、人間の力の無さを強調するようであったなー。
これだと結局「生命繊維の前に無力」ってことになっちゃうから、もうひと揺り返しが
欲しいところだなー。 


前回のラストで、自己の存在から目標から一切合財引っ繰り返って、流子が混乱の極みにあるのは
分かりつつも、あれだけ何回も絆確認をした鮮血をいきなり突き放す展開は、
ちょっと感情移入しづらいなー。出来れば次の話の早い段階で結論を出して欲しいところ。 


この状況に流子が演技する理由もなかろうし、羅暁側の仕込みってセンもあるかなー?
またマコに諭されて元通りってのも納得いかないので、解決は皐月様絡みになるのかなあ。
恐らく、これが最後のストレス要素になると思うので、大きなカタルシスに繋がることを期待だなー。 


次回予告で「四天王と裸の戦士達」が凄いフィーチャーされてた割にあんま見せ場が無かったことと、
流子の最後のアレと、ガママコ推しが微妙に腑に落ちなかったことで、些か否定的な感想が
多くなってしまったが、次の話が楽しみで仕方ないなー。終わったら喪失感すごそうだ。 


20話。
ダークサイドへ堕ちた流子は割と心情を言葉で表現してくれてるので感情のトレースは
なんとか出来る状態。ここでまたマコの説得で絆されてたら、肩透かしもいいとこだったが
そうではなくホッとした。さすがにマコに対してはキレはしないところが切ない。 


針目と羅暁のホログラムみたいな現われ方はなんか「布」というより「紙」っぽかった。
ろくろ首かよ! あと総一郎=纏一身のトリックに羅暁さんサイドが完全に騙されてたって
ちょっと杜撰すぎる気がしなくもない。縫の粘着質な煽りは悪役として大変いい感じである。 


美木杉の「早いうちに流子の正体に気付けていれば」に対しての蛇崩の悟ったような
「思い上がり」というツッコミは正鵠ではある。
囚われの皐月の意図を理解し、四天王が猛るところは素直にグッときた。蛇崩かわいいよ蛇崩。 


ヌーディストビーチの人員、結構まだ生き残ってて笑った。ヌーディストの切り札「裸の太陽丸」は
糸切はさみがベースで作画に力が入ってて気持ち良かった。
あとマコの母親のナースルック、前の話で股間ガン見と合わせて、人妻のエロさの核があるよな。 


宝多は「味方として再登場したら面白いけど、そんなの挟む尺はないだろうなー」と諦めてたところ、
まさに「こんな感じで出てきたらいいなあ」という感じの再登場の仕方で大変嬉しくなった。
脇役としてはかなり優遇されてるなー。あの敬礼はギャグめかしつつ熱くて良かった。 


針目対流子は何回もやってるのでバトルとしては見所ナシだが、縫の正体については納得。
人体を介してないだけで基本的には同じような存在なワケか。しかし、縫はハサミで刺されて
ノーダメなのか。片目を切られたときとは状況が違うのかな? 


足の爪だけでバサバサ敵を片付ける皐月様のカッコよさたるや。
そして脱出した皐月様のピンチに駆けつける四天王。面目躍如という感じで見てて楽しい。
「流石四天王」ってセリフに信頼が表れてていいなあ。この辺はベタさが躍動感に繋がってて凄く面白い。 


流子の洗脳については、鮮血暴走・精神仮縫いに続いて三回目なので「またかよ!」感もあるが、
洗脳シーンは、これまでの人生幸福で無かった娘がコレで補完されて悪堕ちすると思うと
相当悲しいものがある。アヘ顔がきつい。どうカタルシスに繋げてくるのかなー。楽しみ。 


そして純潔流子の似合わなさ! これは見慣れてないから、とかじゃなくてデザインとして
流子に純潔似合わないなー。羅暁も割と似合ってなかったのでやっぱ純潔は皐月様じゃないと
アカンデザインなのかも知れないー。 


装甲強化DTR(装甲強化したのに首丸出しのままかよ!)で戦うも一矢報いることもできない
黄長瀬の悲しさよ。初登場のときの印象が強いせいか、紬には凄い強キャラでいて欲しい気持ちが
俺にはある。「二つ、いいことを」のくだりももう一回くらい見せて欲しいぜ。 


そしてある程度予想通りとはいえ「純潔流子対鮮血皐月」という反転した姉妹の戦いは
「いよいよ来たか!」という感じで燃える。黒髪ロングの皐月様は鮮血やたら似合うなあ。
二刀流含めて絵になるわー。皐月と鮮血を「お前達二人」と表現する流子がだいぶ切ない。 


次回予告の「因果の糸をいよいよほどく時がきた」って どういう展開になるのかなー。
味方主要人物が死ぬような展開にならなきゃいいなあ。甘いことだが、味方に死人が出ると
どうしてもハッピーに終われないところがあるからなー。 


根本の話として、主要人物がみんな裸という状況はなんというか目のやり場に困る感が終始あるなー。
エロが売りで無い以上、裸が物語への集中を阻害してるというか。極制服で戦うシーンは
もう見られないのかしら。まあ、服と戦う状況下で着てたらワケ分からんことになるよな。 


敵と味方がハッキリして、後は流子の心の問題が解決したら「敵を倒す」だけの状況なワケで、
ここまでの積み重ねた伏線やストレスを一気にカタルシスとして吐き出されるのを待つばかり。
ワクワクしますね。あと四話、口半開きにして楽しませていただこうと思います。