アニメ「キルラキル」の各話の感想を書いていきます。

21話。
開幕近親レズ。結構長い間、男の娘説があった針目縫が 一応女と分かってホッとした。
いやなんか、今更男の娘と言われても困るし。ニコニコ動画で見てたんだけど、
指先を「くぱぁ」っぽく見せる表現に嫌悪するコメントがあって少し驚いた。 


流子が縫にキスをするシーンは、ちょっと解釈に困ったが「情動を抑えられない」ってことか。
メタファというより、流子の開放感は文字通りの性的な情動なのかしら。
キスした後、ぶっきらぼうに突き飛ばす感じが男らしくて笑ってしまった。 


そして始まる姉妹対決。ぶっちゃけ、皐月と流子の問答の中身自体はどうでもいいというか
ニュアンスくらいしか分からない。鮮血の「お前は着ていて、俺は着られていた」というセリフも
いまいち感覚的に伝わってこない。要は心が通じ合ってたって解釈でいいのかな? 


鮮血の露出度に「生命繊維に取り込まれないようにして力を発揮するため」という必然性が
与えられたのは面白かった。
また「鮮血と皐月の即席ペアでは、口頭指示のため連携がズレて遅い」という説明も分かりやすくて
良かった。こういうところは本当に丁寧な作品だと感じる。 


これまで四天王が活躍する場面本当に無かったんで、四人で連携して流子を追い込むシーンは
非常に熱かった。犬は極制服脱いでからのほうがカッコいいなー。
蛇崩は完全に吹奏楽関係なくなってて笑う。蛇崩かわいいよ蛇崩。
「皐月自身が囮に」という戦術含めて非常に面白い。 


非常に狙った演出と分かりつつ、マコの掌に伝令を書く皐月様を想像するとやっぱり笑ってしまう。
なんだかんだで皐月様もマコを認めてんだよな。針目もマコを危険視してる描写が少しあるし。
ただマコのギャグマンガ的な「力」には、流石に理由付けはしないだろうなー。 


羅暁さんパートは好き勝手絶頂で笑う。朴璐美のパワーあってこそって感じであるが。
黒井戸が幸せのうちに取り込まれていったのが印象的だった。
こういうとき抵抗しながら取り込まれそうなモンだけど。あと鳳凰丸が今んとこ存在感ないなー。
今後何か仕事するんだろうか。 


マコが鮮血着たときは一瞬、マコが戦うのかと思ってドキドキした。
いやまあそれをやっちゃうのは余りにも必然性が無いうえにムチャクチャなんだけど。
でも喧嘩部編のとき以来、ちょっとマコが戦うところ見たいって願望が俺の中にあるんだよなー。 


針目VS皐月。裸の状態の皐月様でも縫と互角に戦えるのはちょっとビックリした。
縫の強さはよく分からないなー。神衣も着られないわけだし。そして片太刀鋏を手がかりに
読みを発揮する皐月様にシビれる。老獪とまでは言わないが、それなりに戦術や心理戦に長けてるよなー。 


そして二人が流子の中へ。このシーンで鮮血だけでなくマコが一緒に入ると思わなかったので
ひっくり返った。しかも中で斬られたし! 素直にマコ死んだかと思ったわ。
ただこの「最後はマコ頼み」という展開は、本作の核であるがやはり腑に落ちない感も少し残る。 


縫がサラッと片太刀鋏を変形させてて笑った。まあでも流子もやってたし、
元々変形機構がある武器なんだよな。縫は後ろから刺されてたが、当然ノーダメだよな。
実際問題、針目縫に致命傷を与えるにはどうすりゃいいんだろうな。首刎ねるしかないのか。卍さんかよ。 


流子の帰還。さすがに正気に戻って良かった良かったでは済むまい。次の話でどんな感じにするんだろう。
そもそも洗脳される前から鮮血のことを「鬱陶しい」って言い切ってたし、洗脳とけたら
元通りになるのも変な気がする。「自分が化け物だ」って葛藤はどう処理すんだろう。 


しかしコレで純潔は無くなっちゃったんだよな。今後、流子と皐月が何を装備して戦うのか
気になるところ。二人とも鋏で戦うって予想がよくあるが、皐月様は縛斬継続かなあ。
ていうか純潔には人格とか意思ってないのかなー? 


今までもずーっとそうだったが、今回は輪をかけてヌーディストビーチの二人が空気。
棒立ちの美木杉先生はともかく、針目に突っかかっては軽くあしらわれる紬が悲しすぎる。
噛ませにすらなってない。紬の武装ってホントに威力ないんだよなー。特殊膠着弾くらい準備しとけよ。 


作画で色々と変わった演出も多くて、それ自体はとても面白かったけど、ちょっとたまに
顔のデッサンおかしい場面があってスケジュールがキツくなってきてんのかなあと思わなくも無い。
さすがにラスト三話で作画崩壊とか涙目なので頑張ってもらいたいなー。次回も楽しみ。 


22話。
流子の帰還。こんだけやらかしたことに対してどう落とし前つけるのかと思ってたけど、
そこは命がけで脱いだことでチャラにした感じ。流子復活に四天王までドヤ顔してて笑った。
この話の流子がやたらカッコよかったり可愛かったりするのは絵で主人公力をカバーしてるのかな。 


「自分がバケモノ」という葛藤については「ワケの分からないもの」というあの理屈で
折り合いをつけた、と解釈すればいいか。その悩みにこれ以上尺を使われても困るから丁度いい。
しかし脚本も構成もロジカル過ぎて流子の心情に寄り添いづらい感が少しあった。難しいとこだ。 


針目、なんでガンダムネタなんだ。脈絡なくて笑った。「鋏二本とも針目に渡すことになって
マズイんじゃ」と先週時点で思ってたけど、そこは割となんとかなってた。
もう流子が針目に翻弄されるくだりは無くていいよな。
主人公として、これ以上株を下げられないところだし。 


縫の両腕切断は、ギャグめかして描かれてるせいでシュールで逆にちょっと怖かった。
「腕とか目を奪われたときは復旧不可能で、串刺しにされたときはノーダメだったのなんでー?」って
思ってたけど二本そろって「鋏」になると繊維無効化なのね。なるほどー。 


針目はすっかり余裕がなくなってきたが、まあこういうキャラは後半こうなってくれないと
面白く無いよね。最後まで余裕綽々でも困るし、改心して味方になられたらもっと困るし。
マジギレ顔の歪んだデッサンを見てると函館臣子を思い出すなー。 


鳳凰丸はあからさまに怪しいといえば怪しいが、特に何も無くただの忠実な幹部ポジションでも
それでいい、というある意味オイシイポジションではある。予想外の立ち回りしてほしいなー。
顔面に血をぶっかけられながら淡々と語るシーンが好き。 


伊織が作った吸引機が仕事しててホッとした。あと函館臣子がサラッと再登場してたなー。
出てきた瞬間に「もしかして!」と思ったくらい好きなキャラだったから嬉しい。
目と口を閉じてると凄い美形だなー。他のキャラが「その他」で処理されるところも
素直に笑ってしまった。 


皐月様の謝罪は「こういう理由でこういうことをしてすまない」とセリフで全部説明していて、
この作品らしい。視聴者目線では「別に謝らなくても」と思いがちだけど流子目線では確かにヒドい話。
でも流子が「皐月のどこが気に食わないのか」という点が分かりにくいのはある。 


夕日の中での、流子の「一発殴らせろ」からの流れは有無を言わさない説得力があって
よかったんだけど、見ている俺的には「流子も謝んなきゃダメじゃね?」という気も少し。
でも「皐月が自分を助けようとしてた」ことを理解していて、かつちゃんと手加減してたのは良かった。 


皐月へのパンチを防ぐ四天王のシーンは四人各々の矜持が見えてよかったなー。
犬もちゃんと忠誠心がある。それと同時に「ヌーディスト装備は能力ブーストしてるワケじゃ
ないんだなー」ということも分かった。四天王は素の身体能力が既に高いんだな。 


「みんなで食事して和解」というシーンは少し気恥ずかしさもありつつ、好きなキャラ達が
仲良くしてる感じでほっこり。前から「いつか皐月様もこのコロッケ食べるのかなあ」と
漠然と思っていたんだけど、本当に食べてたなー。あんなコロッケオンリーだと胃もたれしそうだが。 


伊織が極制服着るのは、かなり予想外でテンションあがった。変身までするとはなー。
しかも三ツ星かよ! まあ初期から四天王と同格以上の扱いだったのでそれも当然か。
あと、純潔はなんか鮮血と違って完全にバケモノというか「兵器」扱いだよな。純潔は人格無いのかしら? 


美木杉にさん付けする皐月様にはちょっとビックリした。まあでも、確かに呼び捨てにするのも
おかしいか。皐月サイドとヌーディストとの関係も、確かに微妙っちゃ微妙なんだよな。
まあ、黄長瀬も皐月様認めてたし和解したってことでいいのか。 


「照れる流子と微笑む皐月様、二人同時変身→二人同時飛行」はここまで引っ張っただけに
胸が熱くある場面だった。しかし「母親を止める」というのは殺すのとはまた違うのかな。
心臓突いて首を刎ねた人の言い分でも無い気がするが「親殺し」はテーマとして重過ぎるからなー。 


喧嘩部部長復活!! 「マコの戦うところ見たいなー、でも無いだろうなー」と思ってたので
これはすごいテンションあがった。マコとガマの共闘が見られるとしたら超熱いなー。
あと正直、四天王全員が裸のままだとちょっとなーと思ってたので極制服をまた着るのは嬉しい。 


22話は、流子復活・針目ボコられ・姉妹の和解・伊織とマコ変身・過去キャラ再登場・姉妹変身と
「こういうのみたいなー」という視聴者の素朴な期待に全部応えてくれたような回で、
個人的には大満足である。あと二話はもう、あんまり先を予想せず口半開きで楽しもうと思う。