ヱヴァ破の感想かきます。
場所はTOHOシネマズ川崎。

この時期だってのに映画館は結構混んでた。
カップルが多くて気が散る。

いや、嫉妬的な意味じゃなくて
「女の子の方が退屈するんじゃなかろうか」って
要らん心配してしまうのよ。どうでもええわ。

ポップコーンから漂う濃厚なキャラメルの匂いに包まれつつ、鑑賞開始。



旧テレビ版に入れ込んでたのはもう13年前とかなので、
さすがに今はもう良く覚えていなかったり。
だからあんまし旧版との比較はできないです。

でも一番感受性豊かな高校生の頃に影響を受けた作品だけあって、
やっぱ印象深いシーンや展開はしっかり覚えてました。



内容はほぼ完全新作で、映像的な意味では最新な感じ。

ただ「イノセンス」の頃からずっと思ってたけど、
やっぱりアニメにCGってしっくりこないなー。
まあそこまで気になることでもないんだけど。



バトル・日常・バトル・日常の繰り返しはテンポが良くて、
「そろそろバトル観たいな」ってタイミングで使徒が来るあたり
計算されてんなーという感じ。

アクション見てると(順番が逆かも知れんけど)フリクリを思い出した。

がっつんがっつん走って殴って銃を撃つ。
ロボットアニメとして正しく、単純に爽快でした。
あとATフィールドって本当に絵的に映えるよなー。

使途たちのデザインはグロテスクかつ魅力的だったと思います。



シンジがもう完全に熱血漢になってて、心情的に納得のいくキャラになってた。
感情移入に値するキャラになってより娯楽性を高めてました。

女性キャラは必要以上にエロく、かつデレんのが早い。
レイもアスカも完全な別キャラ。
二人とも速攻でシンジ狙いになっててビビった。
このへんは、旧版に思い入れがある人ほど困惑しただろうなあ。

俺はまあ、今さらまたヤンデレアスカを見たくなかったので丁度よかった。
それでもレイの「ぽかぽか」はさすがに違和感が残るけど。

シンジ含め、みんな普通にコミュニケーションを取ってるから
旧版のあの尋常じゃないほどの閉塞感が無くて、見ててラクでした。

あと「同じセリフをずーっと連呼」とか「キャラが絶叫しっぱなし」とか、
「唐突に精神世界でキャラが心情を詩的に語る」みたいな
エヴァ特有の演出が少なくて、その点でも大変観やすかったです。

あとマリを見てると、やっぱフリクリを思い出す。
当然といえば当然か。ともあれいい新キャラだと思う。エロいし。

あと加持さんが微妙に旧版より女ったらしになってたような気がする。
ゲンドウはほとんど変わってなくて笑った。
「お前には失望した」がカットされてて残念。

トウジがバスケのゴールにシュートするシーンは
ミスリーディングだったのだろうか。



あと前半、ちょっと見てて恥ずかしいくらいのベタ展開のため
後半のグロ展開でバランスが取れていると感じた。

公開直後、あちこちのサイトで悲鳴が上がった「今日の日はさようなら」も、
まあ演出としてはアリかなーと。悪趣味で好き。

しかしアレでも生きてんだなーアスカは。まあ死なれても困るからいいか。
次回予告でアスカ出てこなかったら後味最悪だしね。



総じて、エヴァをエンタメに寄せるとこんな感じになるんだなーという感想。

旧版は旧版で、ひとつの時代を創り上げた傑作なんだけど、
それを壊すことを目的とした新作として、これはこれで面白かったと思いました。
同じことまたやってもつまんないしね。

しかし主人公がシンジで、正ヒロインがレイなのに、
一番印象に残るのはアスカだったなー。いいなあ式波。