あ~~俺は――
これからファブル20巻の感想を――

書く――

アザミも社員の一部になった、この表紙いいなあ。
よし
20巻は、対山岡さん抗争の続き。
狂気の男に狙われながらも対策を講じていく、スピード感と緊張感が
両立した展開がずっと続いて大変楽しい。

山岡さん、「俺もそっちに行く」と明確に自分の死を意識しつつ
しこたま楽しんでる感じがして良いなあ。

兄さんとアザミが「ふつう」を楽しむことについて語るのは、
「殺し屋もの」らしい会話でグッとくるものがあった。
全く変化が無いように見えてちゃんと佐藤の兄さんにも
内面的な変化や成長があるんだなー。

また、社長がアザミについて「佐藤に似てる」「楽しそうにやってる」と、
ちょっと鋭い感性を見せるのも良いなー。
風呂の毛詰まりを「素手でいく」エピソードが象徴的に使われてて上手い。
アザミ
アザミの泣き芸笑ってしまう。

ミサキちゃんの扱いが難しくなりそうだな~と思っていたが、
彼女は彼女なりに腹を括って出来ることをしてるのが好ましい。
ここで変に足を引っ張る感じになるとストレスだからな~。

ミサキちゃんが「二人ともここにいて」というシーン、
普段とちょっと間のリズムが違って印象に残った。

余談だけど「ザ・ファブル」って、コマ割りが9割方ベーシックな三段割りで、
タチキリもほとんど無いんだよな。なんでコレで単調にならないんだろう?
俺のような素人には分からないリズムの作り方があるんだと思う。

「二郎」の手掛かりのつかみ方は、ちょっとミステリ的だったり
コンゲーム的だったりして、純粋にワクワクするものがある。

水野はもう読者的にはどうなるのか分かっているので、
「どう殺すか」という演出手腕が問われるんだと思うんだけど、
あのタイミングの外し方は効果的で良かったなーと思う。
砂川ともかぶってないし。コスプレのくだりの無意味さが笑う。

山中の戦いは静寂の中に緊張感が漲っていて素晴らしい。
スズムシがここにきて、ちょっとだけいい働きしてるのも良いなあ。
まあ元がクズ過ぎるので見直せない部分はあるが……。

おそらく次の巻で「第一部完」になるんだろうけど、早く読みたいのう。