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この表紙見たとき「ええ、こんな2対1あるのか?
いやでも7巻の表紙も本編に関係なかったしな……」と思いましたが、
いやはやどうなることか。

ということで、7巻読み終わってからずっと楽しみにしてた
血界戦線の新刊、読みましたので感想を書いていきます。
(7巻の感想はこちらから)

それではどうぞ。
7巻から引き続き、カロプス人蟲の話。

公開オークションにかけられた世界崩壊幇助器具を廻って、
キュリアス率いる「強欲の狂人達」とアメリカ特殊部隊「EX-G.I.」と
ガードマン役のブラッドブリード二人組「タイクーンブラザーズ」が
火花を散らす中、次元怪盗ヴェネーノの娘ヴェネランダが乱入し、
オークション会場の客とライブラもそれぞれの思惑で動いてて大わらわ……
という感じのあらすじ。
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決して難解なプロットじゃないと思うけど、それでも
複数勢力がそれぞれの思惑を持って行動するだけで
それなりに読むためのカロリーは増えてる印象。
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複数シーンが並行して進む描写も多いので、ボンヤリ読んでると
「あれ!? 今どうなった?」って分からなくなったりして、
何回か同じシーンを読み返した(俺の読解力が低いだけかも知れない)。

このあたり、トライガンの頃からの内藤先生の作風ではあるが
血界の「一話完結型」構成に慣れていると「分かりにくくなった」と感じる
人も出てくるかも知れない。個人的には許容範囲内だった。

ただ、それを差し引いても9巻序盤のアクション描写、
特にヴェネランダVS白牙&墨牙あたりがちょっと見づらかった
という印象は残ってるなー。
「あ、これ技じゃなくてカロプス人蟲か」ってなったりして混乱したぜ。

なんか不満点から入ってしまったが、基本的には異能バトロワ状態で
ずっと絶頂する面白さでした。
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ブラッドブリード二人組は、キャラクターは相変わらず良くわからないが
それぞれ「針」と「糸」で戦闘するスタイルらしく、もうそれだけで
ワクワクしてしまうよな。対になってるのかな?

あとマクシミリアンとイングヴェイってネーミングが単純にイカすぜ。
なんかその……洋楽っぽくて(アホの感想)。

対峙する「強欲の狂人達」の面々、BB相手にそれなりに戦えてるので
各々ライブラ相当の戦力ではあるのかな~?
まあ最低限「BB相手に時間稼ぎが出来る」くらいの戦闘能力が無いと
本作のバトルバランス的に何も出来ない感はある。

ただ一方で「BBと渡り合える」と「トドメを刺せる」の間にはまた隔絶があって、
クラウスさんとかキュリアスさんとかザップの師匠とかクラスじゃないと
なかなかBBを倒し切れはしないんだろうなと。
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「千年は保つまい?」はカッコいいキメ台詞だなあ。

で、まだどういうキャラかも分からないままで、いきなり白牙&墨牙が
やられてしまったが、まあアレは仕方ないよな。
ここでヴェネランダが苦戦しててもちょっと拍子抜けだし。
次元刀にちゃんと「制限」があるらしいのはいいなー。

なんだろ、本作に限らないんだけど「登場人物が多い話」で
登場人物が死ぬと、ちょっとだけ「ホッとする」感覚があるんだよな。
ハンター×ハンターの王位継承編とかでも感じたことがあって、多分
「少しでも状況が単純化して欲しい」という願望があるんだろうな。

読みながら「ヴェネランダ、そもそもなんで乱入してきたんだろ?
カロプス人蟲に興味とかあったっけ?」とか思ってんだけど、
よく考えたらキュリアスが親父の仇という超ストレートな因縁があったわ。
キュリアスを狙いに来た、っていう認識でいいのかな?

「EX-G.I.」の方々はより悲惨だが、それでも最低限の損害で
BBから脱出し、その能力を知らしめる。
「まだまだ君たちは科学だ」の言葉とおり、ヘルサレムズ・ロットに
立ち向かうにはまだ足りない存在なんだろうなあと。

「次世代戦術核なら焼き尽くせた」というのはマジなのかなあ?
この手の話で「核兵器使ったらどうなるのか」は割と興味深い命題だ。

そして場面は移り、人蠱を入手した見るからにヤバい金持ちの命により
タイクーンブラザーズが直接ライブラと戦闘することに。
さすがにイキナリこうなるとは思わなかったのでビックリしたぜ。
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スターフェイズさん割と貧乏くじというか、BBと最前線でガチらされがち。

でも普段ボロクソ言ってるだけに、ザップへの「頼らせろ」は熱かったなー。
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視覚操作、ちゃんとBB相手でもガッツリキマるので「切り札」感ある。
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同時に、アメリカ大統領が直接クラウスを解放するために訪れる。
「トゥルーマン」というのはハリー・S・トルーマンを連想させて
意味深長かも知れない。考えすぎかも知れないが。

ちゃんと大統領本人だと確認するために手を尽くし、そのうえで更に疑うあたり
アリス獄長の有能さがしっかり描かれてて素晴らしい。
「この街で獄卒やれてるのはダテじゃない」感がある。
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このコマ、怖かったな……。ゾッとした。

寄生獣とかでもそうだけど、人間の顔がこう、パクッと剥がれる感じ
生理的にもうダメだ。
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「堕落王が面白がってるってことはヤベー状況」という逆説。

堕落王は堕落王でまた全く隔絶して存在してるのが厄介だよな。
BBだけでも大変なのによ~っていう。
でも堕落王が引っ掻き回し・混ぜっ返しに終始するだけでなく、
クラウスと対話し、ストーリーに関与してくるとやっぱ盛り上がるなー。

そういや「13王」って、本編だとまだ三人しか判明してないけど
全員出てくることはあるのだろうか。
堕落王とかと同等クラスのヤベーヤツが13人揃って出てこられても困るが。

……ということで、8巻は予想してた以上に事態が収拾に向かわない感じで、
コレ9巻で収まるのかな? 10巻まで続くのかな? まったく読めないぜ。
なんとなく「10巻まで続けてそのままセカンドシーズン終了」だと
キレイでいいなあ~と思ったりもする。

ともあれ、大満足の8巻でした。早く続きが読みたいぜ……。