「ARIA CHRONICLE」、7/17に購入してから丸二ヶ月が経ちました。
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29時間41分ほどプレイしてクリアしましたので、総合的な感想を書こうと思います。
ストーリーのネタバレを軽くすると思いますので注意。
難易度ノーマル(三段階の真ん中)で遊んだので、それ準拠の感想です。

初回プレイ時のプレイ日記はこちらから読めますので合わせてどうぞ。

何も考えずにダラダラ書いたらバカみたいに長くなってしまったので、
目次を付けておきます。
読みたいとこだけ掻い摘んで読んで下さい。

それではどうぞ。

ゲーム概要


韓国のインディーズ会社制作らしい、ジャンルとしてはダンジョンRPGだろうか。
とはいえウィザードリィ的な3Dではなく、見下ろし型。
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完全なる「ダーケストダンジョン(以下DD)」フォロワー作品で、
システムの骨格はほとんど同じと言っていい。
これはもう一つのジャンルなので、パクリとかでは無いと感じる。

DDを世界観・難易度両面で丸くしたゲームという感じ。
ザックリ言えば「DD+世界樹の迷宮」みたいなイメージだろうか。

高難易度&事故死が多い世界樹や、何をどうやっても苦難と絶望の
道のりになるDDと違って(難易度ノーマルで遊ぶぶんには)、
ほどよく難しいRPGって程度の枠には収まる感じでした。

死んだキャラも金次第で蘇生可能だったりするので、
ローグライク的な「取り返しのつかない」要素も少なめ。
少なくとも「育てたキャラが丸ロスト! うわあああ!」という
感じのヒリヒリするようなゲームでは(ノーマルだと)なかった。
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多分ハードにしたら本家DDくらいキツくなるんだと思う。

個人的にはDDは高難易度&繰り返し要素の面倒臭さのほうが
上回って途中で投げたので、本作のほうが好みである。

世界樹の迷宮もそうだけど「本来ニッチなクセの強いゲーム」を
キャッチーなガワでくるんで間口を広げる、というのは
素晴らしい試みだと個人的には思っていて高く評価したい。

俺、「ドラクエの皮をかぶせたCivとかやりてえよ」とか思ってるからな。
「太閤立志伝の皮をかぶせたKenshi」とかもやりてえ。

操作性


俺はマウスオンリーで操作したが、長押しがやたらと多くて
正直、快適とは言い難かった。手首への負担が大きい。
ただ、コントローラーで遊んだら印象が違うかも知れない。

UIも洗練されていそうで実はそうでもない微妙なレベル。
アイテムの整理、スキル付け替え等、繰り返し操作が多いゲームなので、
長時間やるにつれて短所が目立っていくところがある。

それと、コレはもうワガママの領域なんだけど、ダンジョン内の
一度行った場所は、(スタミナ消費してもいいから)マップを
クリックしたらワープさせて欲しいな~って思った。
コレが出来たら快適性が5倍くらいになってたと思う。

なんか文句ばっか並べたが、これらは30時間遊びきって浮かんだものなので
触ってすぐ分かる欠点があるわけではない、とも言える。

グラフィックとキャラクター


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キャラクターデザインは見ての通り美麗・秀麗で素晴らしい。
ヴァニラウェア的な柔らかな色使いが可愛い。
ここがデキ良いとプレイするテンションが変わるよな~。

Live2D的に絵が動くのも、それなりに嬉しい。
少なくとも完全な止め絵よりは遥かにいいと思う。

ただ「万人受け」かと言われると結構クセの強さを感じた。
独特の「韓国っぽい絵づくり」を感じる(それが悪いという意味ではなく)。
洋ゲーとはまた違う、アジアのバタくささというか。

まあ、この「韓国っぽい絵」が具体的にどういう要素なのか
俺、絵心ないから説明出来ないんだけどね……。

ブラウンダストとか遊んでても良く思ったんだよな。
この感じ。なんだろ、塗り方? 顔のデッサンかな?
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メインキャラはこの「アリア姫」「聖騎士ティラ」「書記官ジェロム」の三名で、
ちゃんと絵にも力が入っていると思う。

ただ「姫・女騎士」というパブリックイメージを外した、攻めたデザインで、
良くも悪くも「手放しに魅力的」とは言いにくい部分があるとは感じた。
これはまあ俺の好みではあるけど、その、ティラさん、もうちょっとこう……
エロくてもバチ当たんないんじゃね? 女騎士なんだからさ!?(偏見)

この三人はビジュアルだけでなくキャラクター性にも色々問題があるのだが、
それはストーリーのところで触れる。

音響関係



ボイスや音楽は日本の㈱CRESTが噛んでるらしく、
これについては一定のクオリティが担保されていると思う。

BGMは、正直言って「すごくいい!」と感じる曲は無かったが
耳障りだったり不出来だったりといったマイナスも感じなかったかな。

ラスボス戦BGMが綺麗にループせず、一回止まるのはガクッときた。
一方、拠点ののどかなBGMは長時間聴いていても聞き飽きなくて良かった。

マップ移動時から戦闘中から、とにかくキャラが良くしゃべる。
延々陰気なナレーションが続くDDと大きく違うところ。
(アレはアレで雰囲気出てて好きだったけど)
どうあれ常に賑やかで、厳しい冒険を明るく盛り上げてくれる。

ただ、さすがに長時間遊んでると同じセリフが繰り返しになるし、
同じ道を歩くたびに「道を間違えただと!?」みたいなことを言われるの
正直ちょっとイラッとはしてくる。お前もついてきただろうが。
ミュートにすると寂しいが、オンにするとうるさくて悩ましい。

総じて、汎用キャラの演技は「棒読みが悪目立ちする」というほど酷くないが
フリー素材的な安っぽさを少しだけ感じてはしまった。
ティラさんの「粉々に砕けて灰となれ!」は腹から声が出てて好き。

ダンジョンとシステム



DD同様、マスで区切られたダンジョンを移動しながら
イベントや戦闘をこなしていくことになるが、イチイチたいまつで
明るさをキープしてパーティのストレス管理をする必要は無く快適。
一方で、アイテム枠がパンパンになりやすく、整理はそれなりに面倒。
(枠の拡張も結構な金をとられる)

それと全体的に見て、DD由来のシステムがそこまで噛み合ってる感じがしない。

体格とか性格でネガティブな能力が付くところや、
ストレスでブチ切れたりバックれちゃう要素が割と空気に近く、
正直なところ「ここまで緩和するなら無くても良かったのでは?」と
感じることも多かった。丸ごと無いとヌル過ぎるかも知れないから難しいが。
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あと後半、マップを歩いてるだけでパーティ全体がダメージ受けるイベントが多く、
「HP全快イベントの直後に毒の沼地」的なことが多く単純に不快だった。
何か工夫で避けられたりするなら随分違ったんだけどなー。

それとランプの精に頼んだら金が半分になるイベント、普通にキツいので勘弁してほしい。
スリの銀次かおめえはよ。終盤はもうランプこすらず無視してたぜ。

細かい点なんだけど、本作はウインドウを非アクティブにすると
ロードを含めて動作が強制的に完全に止まる。
勿論、止まらないよりは良いが、このへんちょっと調整させてほしかったかも。

戦闘バランスと育成



中盤まではミッションをこなしていくことでレベルが普通に上がっていくが、
後半から汎用キャラを生贄にして経験値を増やさないと上がらなくなる。
コレ自体は育成のテンポが変わって悪いシステムではないと思う。

ただ最終的に、固定キャラ以外はある程度使い捨てせざるを得ないので、
(汎用キャラの見た目やボイスを全くいじれないことも手伝って)
キャラに愛着を持って使い続けることは難しくなっている。
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ジョブはDLC抜きで12種類もあって、更に戦闘だけでなく
途中の探検でも固有能力を発揮できるのが、なかなかの
深さと広がりを生み出して非常に良かったと思う。

ただ正直、使えるジョブとそうでないジョブが結構分かれる印象はあった。
プリースト・ローグ・モンクあたりはバカ強く、
特に状態異常回復を全体掛けできるプリーストは必須レベル。
俺はそれにレンジャー・ウォーリアを加えて安定していた。

一方で、追放者やウォーロックなどのクセが強い職業はシンプルに弱かった印象。
「刺されば強い、使い方によっては化ける」的なことだと思うけど、
それより汎用性の高いジョブのほうが圧倒的に強いんだよな。

レベル差補正がバカでかいため、適正レベルより1上げれば
相当ヌルくプレイが可能。
これは率直に間口を広げていて、幅広い需要に対応していると感じる。

体感の話になるが、戦闘時の命中率表示があんまアテにならなくて、
命中率90とか出てても、攻撃がスカスカ外れるのは結構ストレスだったなー。
レンジャーが「百発百中!」って言いながら外すシーン何回も見たぜ。

それと、アイテムが普通のJRPG並みに強く、大量にいいアイテムを持ち込めば
グッとヌルくなるバランスである。コレは救済措置として考えればいいと思う。
ノーマルで遊ぶ分には詰むようなシーンはほとんどない。
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DDだと中盤以降、同じボスの焼き回しが延々続くんだけど、
本作はボスのバリエーションが豊富なのは高く評価したい。

見た目的にもドラゴンからゴーレムから色んなヤツが出てくるし、
敵の四天王的な連中もキチンと個性豊かに敵として戦うことができる。
独自のバフデバフを駆使した戦闘法で悩まされ、同じようなボスはほぼ居なかった。

ストーリーについて



以下はほぼsteamのストアページからの引用。
タマゲリア王国の姫「アリア」は、家の伝統である継承の儀式のため
聖騎士の「ティラ」、書記官の「ジェロム」と共に辺境の村ラテブラへ巡礼の旅に出るが、
ラテブラの領主は、謎の「教団」の手により失踪を遂げていた。
姫は教団と戦うなかで過去の真実、自分に潜んでいた力を知ることとなる……。
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という感じで、概してJRPG的なヌルめのロー・ファンタジー世界観で物語は展開する。
結論から言うと「会話を全部読み飛ばしても問題無い」という程度には薄い。

「このキャラは実は○○でした!」的なツイストをふんだんに入れていて、
空気にならないよう頑張っているのは確かで、そこは高く評価したいが、
キャラに愛着や興味を抱けていない状態でそれをされても
「そうなんだ……」という気持ちにしかならないのがツラい。

ツイストと言っても、大体怪しいヤツが裏切るので意外性も薄いし、
敵役が押しなべて小物でどうしようもない。
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悪役欲張りセット。
幹部連中は、まあ……なんだろ「四天王!」って感じでしたね……。

そして、ひどい言い方なんだけど、レギュラー三人の内面がまた、
外見以上に魅力が薄い。何十時間遊んでも、全然愛着が湧かなかった。

三人はザックリ言うと、天然姫・堅物女聖騎士・俗物小僧の組み合わせで、
キャラクター同士の掛け合いで魅力が出せれば良かったんだけど
会話文でニヤニヤしたりクスクスできるようなことが一切無かったな……。
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特にこの書記官「ジェロム」が「失敗したコメディリリーフ」という感じで、
見た目以上のウザさを発揮する。
会話にメタネタがやたら多くて、これがまた度肝抜かれるほどに寒い。

態度の悪い神父にジェロム怒る⇒神父がデレる⇒
ジェロムが「なんだこのツンデレキャラ」みたいなことを言う
……というくだりが何回もあって、痛々しくて見てられなかった。

あと冒頭のチュートリアルで「○ボタンを押すのだ」に対して
「○ボタンって!?」というツッコミ入って愕然とした。
これを面白いと思ってやってるんだとしたら相当厳しいものがある。

steamレビューでも相当叩かれてたが、やっぱファンタジー世界で
メタ発言はただただ覚める・萎えるだけの要素だと思う。
(何かしら重要な意味があって使うならいいと思うが)

それと、ゲーム開発者がアリーナで登場するのは完全な蛇足だと思う。
会話文とか、顔が赤くなるようなセンスだったよ。

まとめ


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全部読んだ人は「文句ばっかり言ってんじゃん」と思うかも知れない。
いや、なんだろ、長時間プレイすると、好ましい点に慣れてきちゃって、
どんどん不満点が悪目立ちするところがあってなー。

ただ、気軽に遊べるDRPGとして、非常に完成度が高い作品なのは間違いない。
やたらめったらDDと比較したし、実際あっちのほうが総合的な
完成度は高いんだろうけど、俺個人としてはこっちのほうが好き。

DDは途中で投げたが本作はクリアできたので。
(逆に言うと、DDが大好き! アレ最高! って人にはヌル過ぎるかも)

どうあれ、30時間飽きずに最後まで楽しめた。
2000円弱で買って「損した」とは思わないゲームであることは保証できる。
気になったら是非手にとってみてほしい。オススメ!