
例によってどういうゲームか全く知らぬまま、steamで体験版が出てたので、
なんとなく触ってみました「CARTO」。10月28日発売ってことは出たばっかやね。
プレイしたのは2020年10月30日で御座います。もう今年も終わり際なのかよ。
短時間のプレイでしたが、感想を書いていきます。それではどうぞ。

ゲームを起動するや否や、タイトル画面もナシに放り出された。
体験版だからって唐突すぎない? とりあえずキーボードで移動する。
フンワリ柔らかい画風が心地いいですね。

トコトコ移動すると、画面の端がドラクエⅢの裏の世界みたいになっている。
落ちてる巻物を拾うと……。

「ようこそ、冒険者さん!」と明るいメッセージが飛び込んでくる。
誰目線のコメントなんだよ。

地図の破片はどれでも動かすことが出来るらしい。
回転させたりも可能。

境界が同じタイプの欠片はくっつけることが出来ますよ、と。
このルール自体はまあよくあるパズルゲームではあるのだが……。

それで地図を組み替えていくことで、実際に主人公が歩くフィールドが
ダイレクトに変化していく……という仕組みはなかなかありそうで無かったですね。
すごく新鮮で面白い。
主人公が居るマスを動かすと一瞬で移動できたりもして、思いのほか
ダイナミックかつ自由度が高いというか。
「決まった手順でないと進めない」的な窮屈さをあんまり感じないのよね。

新しく拾ったパネルを組み込むと島の形がドラスティックに変化していく。

島民もいるんだけど、こんなカジュアルに形が変えられる島で
どんな気持ちで過ごしているんだ。
なんでも姪っ子の成人祝いをするらしい。
繰り返しになるけど、可愛らしいグラフィックでいいなあ。

どうやらこの島では「15歳」が「成人」という立て付けらしい。
戦国時代の発想。
そして少年との会話の間に不穏なセリフが見えた。
おとなはこの島を出ていって、二度と戻ってこないとかなんとか。
どういうことだろう。

島の形を組み替えることで、島民を助けていく。
一瞬「あれ? 次どうするんだろう」ってシーンもあったが、
基本は迷うほど難しい部分は(体験版の範囲では)なかった。
シンプルなパズルアドベンチャーではあるが、微妙に頭を使う部分もあって
淡々とやり続けてしまう魅力がある。

こんな簡単に形を変えられる島にいたら、そりゃ物事も曖昧になるわな。
まあ俺も最近、私生活で色んなことが曖昧になってきてるから大丈夫だ。

成人した姪っ子は「船出したら家族と再会出来ない」という掟に思い悩んでいた。
いやまあ、そりゃキツいわな……。15歳なんて全然子供やからね。
俺が15のころは親父にMDウォークマン買ってもらって大喜びしてたわ。


これまでほぼ無言だった主人公カートは、初めてリアクションをする。
顔文字かよ!

姪っ子シーアナンと主人公カートは「一緒に船出しよう」と約束する。
単純な会話ではあるが、家族との別れの寂しさを旅出の高揚感で紛らわせる
なんともいえない切なさがあって割と好き。

桟橋で待ち合わせと聞いていたので、右端に桟橋をくっつけてみたが
イベントは進まない。
「北の桟橋」と明言してるってことは、この湖より北に配置が必要なのかな。

いささか不格好だが、パチッとハメかえてみた。

すると、桟橋に島民たちが集まってくる。
しかしホント、この島に住んでる人らはどういう感覚なんだろうか。
島の形がガンガン変化していくことを認識はしてないんだよな?
というかそもそも主人公はなんでそんなことできるんだろう。

島民たちはシーアナンと別れを惜しむ。
しかし彼女が「またね!」というと顔色を変えて「何をバカなことを!」みたいな
過敏な反応を見せる。島の掟は人間的感情の上位にあり、絶対なのであろう。


といったところで、「CARTO」体験版終了!
プレイ時間だけ拾えば20分かそこらでしたが、このゲームの「肝」の部分が
十分に味わえる、いい体験版でした。
パズル自体は新鮮なものではないけど、それによって得られる反応は
あんまり味わったことのない不思議な面白さがありました。
製品版は2000円かそこららしいので、気が向いたら買おうかな~。
ってな感じで、体験版感想でした。
ご清聴有難うございました