
味のある表紙だな~……!
これどういう画材で描かれたものなんだろう。
ということで、2017年頃に「青い花」も全巻一気読みして以来、
久々の志村貴子作品、読んだので感想を書きます。
昔書いた「青い花」の感想がこのブログ内に残ってなかったので
ここにツイートを転記しておきます。
まつもと@matumoto69
志村貴子先生の「青い花」全8巻読んだ。個人的に、百合に馴染みが無い上に、この「行間を読ませる」作風に慣れなくて中盤くらいまで戸惑いつつの読書だった。何故かキャラの相関がスッと頭に入らなくて。ただ最後まで読むと、思ってた以上の満足感があったなー! 二人とも可愛い。
2017/02/12 16:43:24
まつもと@matumoto69
「青い花」、ハッピーエンドであるし、読後感も凄くいいんだけど、あの二人がこれから30・40と歳を重ねていくことを想像すると、色々大変だろうなあとぼんやり想像する。何故か「羣青」の「仲良しのおばあちゃんとおばあちゃんになろうな」というセリフを思い出した。
2017/02/12 17:31:58
以下、感想です。

まず、この二人のビジュアル、いいよなあ。キレイでかわいい。
バーでの出会いのシークエンス、実にヌルっと自然で
「オトナの恋の始まり」って感じがしてグッと来る。
とはいえタイトルは「おとなになっても」なワケで、
そうスマートな話であるわけがないのだが。
そこからキスシーンまでのスピード感も素晴らしい。

会ったばかりだけど「そういうこともあるじゃん」で
済ませられるのも、こう……オトナのロジックだよなあ。
確かにまあ、そういうこともあるんだろう。俺の人生にないだけで。
確かにまあ、そういうこともあるんだろう。俺の人生にないだけで。

という高揚感からの一話ラストの展開でゴロンと話が切り替わる。
まあ、甘々ラブコメになるわけがないだろうとは思ってたが、
そう来ましたか~~!! という。
三十代のオトナだからこそ、ダメージコントロールというか
傷つき方もこなれるか……というと決して人間そう簡単ではない。
回数を重ねて慣れるわけではなく、「受け身」のとり方の
バリエーションが増えるだけでしかない。

この「おまえ」というところ、さすがにドキリとさせられたな……。

このコマとかもそうだけど、背景が細密なのが地味に好き。
背景が世界観を作る、みたいなとこあるよな。知ったような口叩くけど。
で、先生側の夫婦も不妊を除けば大きな問題があるわけでなく、
(不妊は当事者としては大きな問題だが)比較的普通に
平和な夫婦って感じなのがまた難しい。
まあ「ここが問題ある夫婦で……」というパターンは結構、
食傷気味なトコがあるので個人的には嬉しかった。
そういや「レズ逃避行」みたいな漫画何作か読んだが全部キツい話だったな……。

この辺のセリフ回しもいいなあ。
「一見、誠実風に見えるが相手のこと何も考えてない」というのは
割とコミュニケーション上よくあることで、それを指摘されるのはキツい。

この、あやのの、本心というかある意味での「口説き文句」に対しての
「あなたもそれを言っちゃう人か」という反応も実に生々しく良い。
そういう言葉に裏切られてきたからこそ、って感じがして痛々しい。

このレストランに置いていかれた朱里の困惑した感じ。いいよなあ。
「この会話の切り上げ方なに?」みたいなシーンって、あんまり
漫画で見たことなかったので新鮮に感じました。

そして前カノとのエピソードも大方の予想通りというか、
予想以上に切なくて落ち込んでしまいそうになる。
アプローチされたとき、嬉しかっただろうなあ。
アプローチされたとき、嬉しかっただろうなあ。
30代半ばになるまで常に「置いていかれる側」であり、
消耗し続けてきた彼女なんだからそりゃ自衛心も働くわなー。

てかもう、この状況でこのメンツでバーベキューとかする!?!!?
と思ってたら、割とダイレクトに旦那も切り込みはじめて
「オイオイオイ死ぬわアイツ」と読みながら身悶えた。
最後、一人で涙ぐんでる朱里さんが可愛くて、
「誰かどうにかして幸せにしてやってくれよ~頼むよ~!」ってなりました。
えー、最初から最後までドキドキしつつ、ちゃんと視点人物である
朱里に感情移入して幸せになってほしいと思ってしまったので、もう負け!
「青い花」のイメージがあったので、もっと散文的な作風を想像してたけど
びっくりするくらい生々しく、でもギスギスし過ぎてもない滋味深い作品でした。
面白かったー!
こないだ四巻が出たらしいので、引き続き続巻を追っていこうと思います。
