1
味のある表紙だな~……!
これどういう画材で描かれたものなんだろう。

ということで、2017年頃に「青い花」も全巻一気読みして以来、
久々の志村貴子作品、読んだので感想を書きます。

昔書いた「青い花」の感想がこのブログ内に残ってなかったので
ここにツイートを転記しておきます。

以下、感想です。

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まず、この二人のビジュアル、いいよなあ。キレイでかわいい。
バーでの出会いのシークエンス、実にヌルっと自然で
「オトナの恋の始まり」って感じがしてグッと来る。

とはいえタイトルは「おとなになっても」なワケで、
そうスマートな話であるわけがないのだが。

そこからキスシーンまでのスピード感も素晴らしい。
3
会ったばかりだけど「そういうこともあるじゃん」で
済ませられるのも、こう……オトナのロジックだよなあ。
確かにまあ、そういうこともあるんだろう。俺の人生にないだけで。
4
という高揚感からの一話ラストの展開でゴロンと話が切り替わる。
まあ、甘々ラブコメになるわけがないだろうとは思ってたが、
そう来ましたか~~!! という。

三十代のオトナだからこそ、ダメージコントロールというか
傷つき方もこなれるか……というと決して人間そう簡単ではない。

回数を重ねて慣れるわけではなく、「受け身」のとり方の
バリエーションが増えるだけでしかない。
5
この「おまえ」というところ、さすがにドキリとさせられたな……。
6
このコマとかもそうだけど、背景が細密なのが地味に好き。
背景が世界観を作る、みたいなとこあるよな。知ったような口叩くけど。

で、先生側の夫婦も不妊を除けば大きな問題があるわけでなく、
(不妊は当事者としては大きな問題だが)比較的普通に
平和な夫婦って感じなのがまた難しい。

まあ「ここが問題ある夫婦で……」というパターンは結構、
食傷気味なトコがあるので個人的には嬉しかった。
そういや「レズ逃避行」みたいな漫画何作か読んだが全部キツい話だったな……。
7
この辺のセリフ回しもいいなあ。
「一見、誠実風に見えるが相手のこと何も考えてない」というのは
割とコミュニケーション上よくあることで、それを指摘されるのはキツい。
8
この、あやのの、本心というかある意味での「口説き文句」に対しての
「あなたもそれを言っちゃう人か」という反応も実に生々しく良い。
そういう言葉に裏切られてきたからこそ、って感じがして痛々しい。
9
このレストランに置いていかれた朱里の困惑した感じ。いいよなあ。
「この会話の切り上げ方なに?」みたいなシーンって、あんまり
漫画で見たことなかったので新鮮に感じました。
10
そして前カノとのエピソードも大方の予想通りというか、
予想以上に切なくて落ち込んでしまいそうになる。
アプローチされたとき、嬉しかっただろうなあ。

30代半ばになるまで常に「置いていかれる側」であり、
消耗し続けてきた彼女なんだからそりゃ自衛心も働くわなー。
11
てかもう、この状況でこのメンツでバーベキューとかする!?!!?
と思ってたら、割とダイレクトに旦那も切り込みはじめて
「オイオイオイ死ぬわアイツ」と読みながら身悶えた。

最後、一人で涙ぐんでる朱里さんが可愛くて、
「誰かどうにかして幸せにしてやってくれよ~頼むよ~!」ってなりました。

えー、最初から最後までドキドキしつつ、ちゃんと視点人物である
朱里に感情移入して幸せになってほしいと思ってしまったので、もう負け!
「青い花」のイメージがあったので、もっと散文的な作風を想像してたけど
びっくりするくらい生々しく、でもギスギスし過ぎてもない滋味深い作品でした。
面白かったー!

こないだ四巻が出たらしいので、引き続き続巻を追っていこうと思います。