
今のところ、水上先生の作品は短編集「放浪世界」しか読んだことがない。
「プラネットウィズ」とか「惑星のさみだれ」とかも
手を出してみたいな~と思いつつも現状は未読です。
そんな状態で、ふと思い立って読んでみることにしました。
どういう漫画か事前情報無しでの感想となります。
よろしくどうぞ。よしなに。
よろしくどうぞ。よしなに。
読み始めて「一話のツカミ(テンポの良さ)すごいな」と思いました。

思わせぶりで興味を惹かれるイントロダクション、実にいい。
そしてソルテ幼少時エピソードが始まるんだけど、1ページごとの
コマ数の多さにちょっと驚いた。1ページ平均で7~8コマある。

この密度で全然読みにくくならないのすげえな……。
そのうえで、どこを大コマにするかの取捨選択が興味深い。

ソルテの出自は「両親を亡くして、代わりの親から裏切られる」という
なかなかシビアなものなのだが、必要以上にメソメソしたりせず
ドライに処理しているのがいいなあと。
一話の中で、次から次へ状況が変化して、読者の感覚的にも
「振り回されてきた」というタイミングで、ソルテが動き出す。

正直、ここまでの時点で「冒頭の大人ソルテが語った内容」と
「子供ソルテのであった人達」と「世界観・設定」とあって
新規読者が頭の中で整理できるギリギリの情報量なんだけど、
それでもワケ分からなくはなってないし、
興味の持続も途切れないようなネームになってて凄いなあと。

掲載媒体の関係からか、第一話が74ページもあるんだけど
一気にグワーーッと読ませて引き込まれるもんなあ。
序盤の段階で「ループ」という大きいギミックを、そこまで大仰に
描かないのも奥ゆかしくて好ましいな~。
序盤の段階で「ループ」という大きいギミックを、そこまで大仰に
描かないのも奥ゆかしくて好ましいな~。

二話で基本設定の説明や、一話での伏線をサクサクと
拾っていってテンポが落ちなくて読みやすい。
バトルアクションとか過激なシーン入れずに
すっごい地味なことしか起きてないのに退屈でない。
これは勉強になる作劇だよなあ。「小説的」と言えるかも知れない。
なんか、どこかしら「小説のコミカライズ」を連想する作り。
なんか、どこかしら「小説のコミカライズ」を連想する作り。

あと二話も、会話の間のためにコマ数をたっぷり使っていて
なんというか「こんなにコマって使っていいんだ!」という
気持ちにさせられるぜ。

ソルテはちゃんと大きな目標感と前向きさを持った
「主人公」であるのだが、同時に「子供」であることも
しっかりと描写されていて、それゆえに痛々しさも際立つ。
「暗くしすぎないがドライ」というバランスが絶妙だと思う。

あと細かいことだけど「宿」のこの妙に細かいディティール好き。

三話でいきなり「三人組×2」が新規で出てくるんだけど、
キャラがかぶるでもなく、相関がわかりにくくなるでもないのが
丁寧だなーと思いました。
というか「三人組」は相互のカラミでキャラクターを立たせる
最低数の枠なんじゃないかとふと思ったり。

単純に、ソルテとセレンの二人が可愛くて微笑ましいのも魅力。
この二人がキャッキャしてるだけで多幸感がある。
この二人がキャッキャしてるだけで多幸感がある。
そしてこのシーンの「冒険に出るワクワク感」は素晴らしいな!
子供の頃「初めて一人で買い物した」みたいなことで得る
高揚感って確かにあったよなあ。まるで大人みたい! という。

ループものとしての「決まった流れから外れる」不穏さを描いた
ところで一巻は終了。
いやー、面白かったし続きがはやく読みたいなあ。
つっても、1巻出たばっかりだし、まだ続巻は先か。
やはり物語にとって大事なのは、ギミックだのマクガフィンだのよりも
人間の意思や感情の移り変わりなんだなあ、と当たり前のことを思ったりしました。
勉強になりました。まあその勉強を活かせることもないんだけどな。
ご清聴有難うございました。
いやー、面白かったし続きがはやく読みたいなあ。
つっても、1巻出たばっかりだし、まだ続巻は先か。
やはり物語にとって大事なのは、ギミックだのマクガフィンだのよりも
人間の意思や感情の移り変わりなんだなあ、と当たり前のことを思ったりしました。
勉強になりました。まあその勉強を活かせることもないんだけどな。
ご清聴有難うございました。