感想を書いていきます。
がっしがしネタバレしますので、未見の方ご注意下さい。
(本記事内の画像はパンフ直撮り写真なので、問題あったら削除するかも)
……ただ意外とこの作品って「致命的なネタバレ」って無いような気もするよな。
「コレをバラされると楽しみを損ねる!」って作風では正直ないと思う。
……ただ意外とこの作品って「致命的なネタバレ」って無いような気もするよな。
「コレをバラされると楽しみを損ねる!」って作風では正直ないと思う。
あと個人的なクソ話もたっぷり書きます。
例によってクソ長いので宜しくお願い致します。
例によってクソ長いので宜しくお願い致します。
■大激怒クソどうでもいい話
「上映中トイレに行きたくならないように」と万全を期して、
当日早起きして朝食しっかり摂って、便意を促すためにコーヒーを飲み、
事前にしっかりとうんこをしてから劇場に行きました。
その結果。
上映10分前にトイレで小を済ませたにも関わらず、上映30秒前に
もう一回行きたくなって「ええ~どうしよう……いや、行くか!」と
決意してダッシュでトイレへ。
その後、上映開始後30分でまた尿意が来て
「お前の膀胱は何個あるんじゃあ!」とブチ切れながらトイレへ。
そしたら、更にその30分後にまた尿意が来ましてね……。
上映前~上映後で四回おしっこするという大メインクライマックスに。
上映前~上映後で四回おしっこするという大メインクライマックスに。
スタッフロール時は限界だったけど、なんとか「終劇」まで耐えて
トイレ行ったら丸一分間くらい出続けてビックリしたわ。
(てか、なんか長いなと思ったら2時間45分もあったのかよ)
原因はたっぷり飲んだブラックコーヒーと、チノパンのベルトが
きつすぎて、おしっこが一度に全部出尽くしてなかったせいと思われる。
ホント、自分の尿意にキレそうになりましたね……。
こんな話読まされる身にもなれ。
■オレ個人のエヴァとの関わり
まさに14歳くらいの時に兄貴に教わって見始め、
テレビ版エヴァ~旧劇場版にはドップリの世代(1981年生まれ)。
いっぽうで新劇はそこまででもなく、実は「序」をちゃんと見てない。
破とQは映画館で見ました。
トータルで一番好きなのはなんだかんだ旧劇「Air/まごころを君に」です。
アスカのあの「気持ち悪い」から四半世紀、ずっと引きずってきたなにかに
ケリが付けられそうでワクワクしながら観ました。
■映画本編の感想 ②村暮らし
あと、旧劇場版はシンジが体育座りしてる間に事態が進捗してたんだけど、
■映画本編の感想 ③ヴンダー乗って南極へ
■映画本編の感想 ①冒頭~パリ戦
冒頭、「これまでのヱヴァンゲリヲン新劇場版」で過去三作を振り返るのだが、
「つくづくシンジ君をひどい目に合わせる話だよな~」と感心した。
それからyoutubeで公開されてるヴィレがパリにカチコミを入れる話が始まる。
Qもそうなんだけど、エフェクトがド派手な
「何が起きてんのかよくわかんないけどすげえバトル」が続く。
マズルフラッシュやら爆発やらのエフェクトがキツ過ぎて、
目がチカチカするシーンもあった。もうちょっと抑えめでも良くない?
ともあれヴィレVSネルフという対立軸が明確なので、
流れが分からなくなるようなことがなくて安心。
「なんか攻撃されてる! なんか防御した! なんか打ち破った!」と
しっかり把握は出来てちゃんと楽しい。
グースステップで迫りくる巨人兵! という圧倒的ビジュアルに対抗する
戦艦ディフェンス! 意味分からなくて噴いてしまった。
シンゴジラでも電車アタックしてたし、乗り物武装大好きなのかよ。
■映画本編の感想 ②村暮らし
Qラストからそのまま続きが始まって、大人トウジと再会し
ポストアポカリプス的な村描写が始まって「ああ、生存者居るんだ」と
Q以降の世界観が把握出来たの嬉しかったなー。
委員長がただただ優しい奥さんになってたのもバランス的には良かった。
前半は村での生活が描かれてまるで別作品のような空気が流れるが、
体育座りウジウジで一言も喋らないシンジ君と、
なんでもかんでも「これなに?」のレイと、やたら攻撃的なアスカの三重奏で、
後半のため敢えてフラストレーションを溜めてるんだと分かっていても、
ちょっとストレス強めの作劇。
シンジのウジウジは旧劇場版でも散々見てきてるので、
「お前またそのノリかよ!」感はどうしても胸に沸き起こる。
(Qがどれほど精神的ショックなイベントだったか忘れてるせいもある)
あと、旧劇場版はシンジが体育座りしてる間に事態が進捗してたんだけど、
シンでは話があんまり進まないので、正直退屈する部分すらあった。
ただアスカがブチギレながらレーションを食わせるくだりは、
カメラワーク含めてハードでエヴァらしくて実に良かったなー。
そして、大人ケンスケが出てきたのは嬉しかったな~。
これまで、つくづく日の当たらないキャラだったので。
ただバリバリにアスカのパートナーになってたのは心底予想外でびびった。
いや考えたら、アスカ×ケンスケの絡み、旧作にも結構あったんだっけか?
見た目14歳アスカを抱いてるのかアイツは? 抱いてはないのか?
というか大人ケンスケ、精神的に落ち着きすぎて実質加持さんだよなアレ。
あと平然と加持さんとミサトさんの息子出てくるのはさすがに驚いた。
そうくるか……! そんな種まきもしてたんスね!
しかし「ミサトさんの息子がシンジと同世代」ということにより、
シンジ⇔ミサトさんの関係性の疑似親子間も強調されていい感じだったな。
そっくりさん波は、なんか変な名前ついたらヤだな~と思ったが、
さすがにそうはならなくてホッとした。
プラグスーツで村の住民とキャッキャするくだりは微笑ましい。
ああいう綾波見たかったもんなあ。農業波かわいい。
そして、レイが消えるシーンの演出・セリフは、奇を衒わずシンプルで
それだけに普通に悲しくなってしまったな。
というかシン・ヱヴァ全体を通して、あんまり奇を衒ってない気がする。
「こんなベタベタなことエヴァでやるんだ」という新鮮味があった。
ここでまたシンジが曇ったら面倒だが、さすがにそれはなくてホッとした。
■映画本編の感想 ③ヴンダー乗って南極へ
南極行きで、いよいよ物語は佳境へ。
Qでは大した存在感なかったヴンダーのクルー連中がしっかり描かれてて
びっくりしました。絶対あんまりタッチしないと思ってた。
特に北上ミドリはちゃんと掘り下げられてたなあ。
周囲が優しい状況下であるがゆえに「シンジが犯した罪」を糾弾する役割が
居ないと締まらないので重要なポジションだったと思う。
ミドリとトウジ妹がダブル糾弾してくるとこは「どっちかでいいよ!」って
ちょっと思っちゃったけども。
割を食って、青葉と日向が全く存在感ないのはちょっと寂しいものがあったが……。
まあ今更この二人フィーチャーされても困るというか、
青葉シゲルがフィーチャーされたこと今までも一回もねえからいいか。
割を食って、青葉と日向が全く存在感ないのはちょっと寂しいものがあったが……。
まあ今更この二人フィーチャーされても困るというか、
青葉シゲルがフィーチャーされたこと今までも一回もねえからいいか。
冬月先生については、まず大変不謹慎ながら「御年85の清川元夢さんの
存命中にシン・エヴァが出て良かった」という感覚がどうしてもある。
声が変わってたらとても悲しかったと思うので……。良かった。
演技として、昔の冬月っぽくは無いんだけど、元々老人キャラだったのが
更に歳をとったんだから変わっててもおかしくはないよな、という納得感がある。
しかも今回のシン・エヴァだと結構セリフ多かったし、
割と物理的にガンガン戦闘指揮に参加してて笑ってしまった。強すぎね?
戦艦で大暴れしたうえでミサト・リツコを罠にハメて目的を果たして大往生である。
それから、アスカに「あの頃好きだったんだと思う」と過去形で告白されるシーン、
大事なセリフなんだけど、なんかこう……胸が痛むものがありましたね……。
「自分のこと好きだった女性が、いつの間にか気持ちが離れてた」というの、
普遍的なキツさがある。「おいて行かれた」感というか。
「自分のこと好きだった女性が、いつの間にか気持ちが離れてた」というの、
普遍的なキツさがある。「おいて行かれた」感というか。
あと個人的には「アスカにはいつまでもシンジに執着してて欲しい」という感覚がある。
いや、それだと前のままだから変わらなきゃならないんだけども。
いや、それだと前のままだから変わらなきゃならないんだけども。
しかし「なんで私が殴ったか」をしっかりシンジに理解させ、
自分と向き合うことで葛藤を解決するあたり実に丁寧で
「ホントにエヴァかこれ?!」という驚きがありましたね……。
旧劇オマージュの砂浜アスカとの語らいも泣けたな。アレは惣流なのかな?
アスカの眼帯開放は、迫力あって良かったなー。
この辺から「○○インパクト」だったり「○○の槍」だったりが乱発されて、
ちょっとストーリー把握が怪しくなってくるが、それでも旧劇よりかは
全然整理されてて分かりやすいと思う。
ミサト・リツコとゲンドウが真っ向から向き合って会話すると思わなかったので、
ここは「おお……」とかなり興奮したなー。
実は旧作から通しても、ミサトさんとゲンドウってあんまり絡んでないんだよな。
基本的にネルフ勢(ゲンドウ・冬月)が、ヴィレ勢(ミサト・リツコ)に対し
それなりに敬意というかある程度能力を認めている感じがあって良い。
ゲンドウをガンガン銃撃するリツコさん見てたら、なんか旧劇を思い出して
「もっと撃ってやれ!」って気持ちになってしまった。
旧劇の「うそつき……」も怨みの情念に溢れてて大好きだったな。
ミサトとリツコの会話は、昔のような気安さはないものの
「アンタ甘やかすとロクなことがねーよ」って感じの会話は
万感がこもっておりグッときた。
ミサトとリツコの会話は、昔のような気安さはないものの
「アンタ甘やかすとロクなことがねーよ」って感じの会話は
万感がこもっておりグッときた。
ミサトとシンジの対話は、やはり過去作を見てきた人間には感慨がエゲつない。
「行きなさいシンジ君!」からQのあの態度はこの九年間あらゆる場所で
イジられまくってきたわけだけど、その全てにカッチリ説明をつけて
納得させたうえで、ちゃんとミサトさんもケジメをつけている。
旧劇場版のあの「大人のキスよ」に代表される性的なものを噛ませないと
コミュニケーション取れない歪んだ関係性からよくぞここに……という感じ。
ミサトさんが昔の表情や髪型を見せるシーンは長年のファンは泣いてまうよな。
ミサトさんが昔の表情や髪型を見せるシーンは長年のファンは泣いてまうよな。
あとミサトさんパパ(葛城博士)、登場するわけではないけど、
新劇においてはよりキーマンになってた印象だなー。
出てこないだけでヤベー奴。
新劇においてはよりキーマンになってた印象だなー。
出てこないだけでヤベー奴。
タメてタメて待ちに待ってのシンジ君エヴァ搭乗なんだけど、
まあ武力としての活躍はほぼナシ。しょうがないとはいえ、
ちょっとシンジ君のカッコいいアクション活躍も観たかった気がする。
「シンクロ率0ではなく無限大」はベタベタだが、なんか微笑ましくて悪くなかった。
伊吹マヤさんの「これだから若い男は」を後半ポジティブに拾いなおすのも
これまたベッタベタのベッタベタだけど実に良かった。
なんかこう……「仕事のときはピリピリしててキツいけど、普段はちゃんと
教えてくれたり評価してくれる会社の先輩」感がある。
なんかこう……「仕事のときはピリピリしててキツいけど、普段はちゃんと
教えてくれたり評価してくれる会社の先輩」感がある。
アレひとつで「めんどくさそうな年増」になってたマヤの評価が改善するぜ。
俺、中学生のころマヤが一番好きだったんだよな……。
■映画本編の感想 ④ゲンドウ、こじらせ独白
「ゲンドウをラスボスに据えると、エヴァは一気に分かりやすい物語構造になる」
ということは分かっていたが、ここまで露骨にラスボス化するとは思ってなかった。
でもこの親子の確執にケリがついたのは喜ばしいことではある。
範馬勇次郎にせよ海原雄山にせよ、やはり親子は向き合って決着を付けて欲しい。
ゲンドウ、動機べらべらべらべら喋りすぎ感はちょっとあったが、
多分ここにクドさを感じたのはマンガなどの他メディアとの重複のせいだと思う。
新劇場版だけ通して見たらそこまで違和感はなさそうな気もする。
俺も、自分を受け入れてくれる大好きな彼女とか出来てしまったら
ゲンドウみたいになってしまいそうな気がするぜ。出来ないからいいんだけど。
それにしても「お前まだユイユイ言ってたのかよ……」という苦笑いもしたが。
やっぱゲンドウ・冬月はユイ大好きマンでいて欲しいよな。
そのうえで、ゲンドウ→シンジの感情も憎悪でなく、きちんと愛情が残っててホッとした。
VSゲンドウとの物理戦闘は、いわゆる「シリアスな笑い」に踏み込んでいて
ミサトの家で殴り合うのはビジュアル的に笑ってしまった。
やけにショボいCGからの「カキワリでした」オチも笑ってしまう。
ガチガチやりあってから「暴力じゃ話が進まない」つってスゥッと
シームレスに対話が始まるのもなかなかムチャな展開で痺れる。
総合的に見て「面白かったです」「見てよかった」という暖かい気持ちが
胸を包んでおります。俺の呪縛もとけた。
中学の頃、クラスの人たちにエヴァのVHSテープ貸して回って、
ハマられたり引かれたりしてた四半世紀前のことを思い出し、
薄く微笑む晩冬の夕暮れでした。ご清聴有難うございました。
結局親子間の心のありようが世界の運命に直接影響するあたりは、
セカイ系代表の面目躍如って感じでダイナミックでシビれるぜ。
マリは「イスカリオテのマリア」って呼ばれてたように聞こえたけど、
もうその辺は良く分からん。
ただ、最終的に「Qまでだと存在意義が良くわからないキャラ」という印象から、
シンエヴァできっちり存在感出せたと思う。おっぱい大きいし。
もうその辺は良く分からん。
ただ、最終的に「Qまでだと存在意義が良くわからないキャラ」という印象から、
シンエヴァできっちり存在感出せたと思う。おっぱい大きいし。
最後の最後に「ネオン・ジェネシス」というフレーズが出てくるのも、
旧作のロゴが出てくるのも、総ざらい感が凄くて鳥肌ものだった。
加持さんの「渚司令」云々は正直よく分かんなかったけど、
ネルフユーロ支店の司令だったってことかな?
ユイママはいつもいつもラストに美味しいとこもってくポジションではあるが、
旧シリーズのような、どこか「黒幕」感すら漂う非人間性は薄れて
ちゃんと主人公の母としての役割を全うしていたような気がしました。
ラストシーン見て「俺もおっぱい押し付けられたいなあ」と思いました。
押し付けられたい。
旧シリーズのような、どこか「黒幕」感すら漂う非人間性は薄れて
ちゃんと主人公の母としての役割を全うしていたような気がしました。
ラストシーン見て「俺もおっぱい押し付けられたいなあ」と思いました。
押し付けられたい。
スタッフロールで誰も立たなくてスゲーなと思いました。
「One Last Kiss」もちゃんと聴きたかったんだけど、
もうこの段階でおしっこ我慢が限界で膀胱痛くて集中力がなかった。
後でyoutubeで聞こう。
■ザックリまとめ
メッチャややこしい話には違いないし、スッカリ爽やか……というのも違うが
これまでより明快に展開されてバッチリ完結したので満足感は高かった。
■ザックリまとめ
演出・脚本両面で「エヴァっぽい!」「あれ? エヴァっぽくない?」
「やっぱエヴァっぽい!」という風に印象がクルクル変化した。
こんなに設定説明や内面説明をガッチリセリフでする作風だっけ?
メッチャややこしい話には違いないし、スッカリ爽やか……というのも違うが
これまでより明快に展開されてバッチリ完結したので満足感は高かった。
なんとなくだけど「Q」のあとに「シン・ゴジラ」挟んだのが、
エンタメとして凄く大きな影響があったような気がする。
バトルアクションについては、銃撃・砲撃が多い反面白兵戦は少なめだし
旧劇のようなグロも無いのでそこまで印象に残らなかったかも。
旧劇のようなグロも無いのでそこまで印象に残らなかったかも。
みんな当たり前のようにニア・サードインパクトを「ニアサー」って
略してたけど、誰が広めた略称やねんと思いました。テニサーかよ。
「なんだかんだで、また煙に巻いたような終わり方するんだろ?」という
ちょっとナメた目線が自分になかったとは言えない。
それゆえにこんなにしっかりと「Qの宿題」及び「旧劇の問題」を丁寧に
それゆえにこんなにしっかりと「Qの宿題」及び「旧劇の問題」を丁寧に
クリアしていくとは思ってなかったので衝撃を受けました。
総合的に見て「面白かったです」「見てよかった」という暖かい気持ちが
胸を包んでおります。俺の呪縛もとけた。
中学の頃、クラスの人たちにエヴァのVHSテープ貸して回って、
ハマられたり引かれたりしてた四半世紀前のことを思い出し、
薄く微笑む晩冬の夕暮れでした。ご清聴有難うございました。