「428~封鎖された渋谷で~」!
プレイしたのは2021年5月15日。初見プレイとなります。
感想を書いていきます。よろしくお願いいたします。
今回は16時から18時までの二時間分をプレイしました。
まず刑事、加納さんの物語。
相変わらず、熱血刑事にしてもちょっと直情径行が過ぎるというか、亜智と違って
悪い意味で脳筋な感じが目立ちがちな加納さんではあるが、建野さんとのやりとりは
シンプルに熱くて良かったなー。
このあたり、古畑任三郎のVS菅原文太のアレ思い出したね。また古いな。
作中でも明確に「デキ悪い奴」と評されているのが、プレーヤーとしての感覚と
合致するのでストレスがないですよね。
いや、というより、もっと物語序盤にそこ強調しておいて良かったんじゃないかとすら思う。
もちろん「気持ちは熱いが空回りがち」であることは分かってたけども。
そういえば「封鎖された渋谷で」ってサブタイトルだったことを今更思い出す。
コロナで大騒ぎの今読むと、この文章はなかなか味わい深いものがあるな……。
「戒厳令やロックダウンが出来ないのは弱点だ」みたいに大騒ぎしてる人も多いが、
民衆を御す力が無いことは美点でもあるのではないか、などと適当なことを思う。
お前は……浜村通信!?
あと、カランビットナイフが出てくるとテンションが上がっちゃう俺がいました。
俺が暗殺者になるとしても絶対使いたいわ。
「無限の住人」の万次さんみたいにカランビットナイフに指を入れて
キュンキュン回転させながら飛び回りたい。
あと、久しぶりにPDAを見てほっこりしてしまった。過渡期の端末って感じだ。
スマートフォンに吸収されたかたちになったんだよな。
10年くらい前、会社にドヤ顔で持ってきてる先輩いたなあ……。
「ん、なに? ……ああ、PDAだけど?」みたいな雰囲気で。
えー、それから亜智さんの物語。
ジャックのこの物言い、基本的に何も間違ってないので、こういう客観的視点が
作中にあるのはいいことだなあって思いました。
そのうえで割と甘いところがあるのがキュートではある。
「日本人というのは馬鹿ばっかりなのか?」のくだりが心憎い。
亜智が真相に気付くシーン、文章通りの「ピースがハマっていく」という
ミステリ的な伏線回収の面白さがあっていいですよね。
フラッシュバックも丁寧で良い。
動機面は支離滅裂というか、その手順で心臓移植はメチャクチャじゃない? と
当然の疑問が湧いてくるが、その辺はあとあとフォローされるのかな?
なんか電話で「そこはなんとかする」みたいなこと言ってたみたいだし。
これまで亜智が一方的にひっぱるだけだった手をつなぎあうシーンは感慨がありましたね……。
マリア編で、ここはちょっといいなと思いました。
義母である愛さんとも、ちゃんと打ち解けてはいるんだな……。
なんかこの変なアドバイスするやりとり、想像するだけでニヤニヤしてしまう。
マリア編が途中で「END」になって「あ、全員同時ゴールするわけじゃないのか」と気付く。
まあ「街」も確かそうだったもんな。誰かが先にエンドになってたような記憶がある。
……そうでしたよね?(ちょっと自信がない)
大沢さんの話、御法川に対してだったり、刑事の梶原さんだったり、他人に対しての
評価がドラスティックに変わっていくので見ていて気持ちがいいものがある。
価値観や他人に対する評価だったりが反転していくのは、やはり物語の妙味である。
他の主人公たちと違って、内面が変わっていくキャラクターなんだよな大沢さん。
愛さんとの対話も、ついに向き合った感があって良かった。
「本当に悪い人ではないんだろうな」と思っていたが、愛さんは愛さんで
やっぱり追い詰められていたんだなーと。
この幼少時マリアとのエピソード、もう単純に「子供の家出話」がツボということもあって
さすがに涙ぐんじゃうよね……。
雨の中、飛び出してった娘を追わないのどうなんだよ! という当然の怒りに
しっかりと物語がアンサーを出していく。
ただ、正直大沢さん編に限らず、後半にきて泣ける話の演出がちょっと過剰に
エモーショナルというか、有り体にいって「クサい」感じは受ける。
内心クサいな~って思いながら泣いてる感じ。
御法川さんの話、じわじわ人間味が描かれていくこともあってやはり読みやすい。
「非常識なキャラが非常識な振る舞いで周りに迷惑を掛ける」的な描写が、
思ってたより無くてストレスフリー。
そのぶんロートレックでの立ち振舞いだけやたらひどくて目立つけども。
思わず「テレビでっけえ!」って思ってしまいましたね……。
ブラウン管というもののことをもう忘れつつある。
この17時~18時の区間で、正直「あれ!? 詰んだ!?」ってなって結構悩みました。
「この選択肢は展開に影響ないな」という見切りが裏目に出たぜ……。
総当りすれば詰まるわけのないゲームで、こんなに苦戦するとはな……。
悔しい。
正午から始まったこの大群像劇が、いよいよ黄昏の時を迎える。
事件の骨格や、秘められた謎があらかた明らかになり、後はケリをつけるだけ……という
感じの状況になってまいりました。クライマックスだな! 楽しみだな!
あとは一気にラストまで読み切ろうと思います。
ご清聴有難うございました。
まず刑事、加納さんの物語。
相変わらず、熱血刑事にしてもちょっと直情径行が過ぎるというか、亜智と違って
悪い意味で脳筋な感じが目立ちがちな加納さんではあるが、建野さんとのやりとりは
シンプルに熱くて良かったなー。
このあたり、古畑任三郎のVS菅原文太のアレ思い出したね。また古いな。
作中でも明確に「デキ悪い奴」と評されているのが、プレーヤーとしての感覚と
合致するのでストレスがないですよね。
いや、というより、もっと物語序盤にそこ強調しておいて良かったんじゃないかとすら思う。
もちろん「気持ちは熱いが空回りがち」であることは分かってたけども。
そういえば「封鎖された渋谷で」ってサブタイトルだったことを今更思い出す。
コロナで大騒ぎの今読むと、この文章はなかなか味わい深いものがあるな……。
「戒厳令やロックダウンが出来ないのは弱点だ」みたいに大騒ぎしてる人も多いが、
民衆を御す力が無いことは美点でもあるのではないか、などと適当なことを思う。
お前は……浜村通信!?
あと、カランビットナイフが出てくるとテンションが上がっちゃう俺がいました。
俺が暗殺者になるとしても絶対使いたいわ。
「無限の住人」の万次さんみたいにカランビットナイフに指を入れて
キュンキュン回転させながら飛び回りたい。
あと、久しぶりにPDAを見てほっこりしてしまった。過渡期の端末って感じだ。
スマートフォンに吸収されたかたちになったんだよな。
10年くらい前、会社にドヤ顔で持ってきてる先輩いたなあ……。
「ん、なに? ……ああ、PDAだけど?」みたいな雰囲気で。
えー、それから亜智さんの物語。
ジャックのこの物言い、基本的に何も間違ってないので、こういう客観的視点が
作中にあるのはいいことだなあって思いました。
そのうえで割と甘いところがあるのがキュートではある。
「日本人というのは馬鹿ばっかりなのか?」のくだりが心憎い。
亜智が真相に気付くシーン、文章通りの「ピースがハマっていく」という
ミステリ的な伏線回収の面白さがあっていいですよね。
フラッシュバックも丁寧で良い。
動機面は支離滅裂というか、その手順で心臓移植はメチャクチャじゃない? と
当然の疑問が湧いてくるが、その辺はあとあとフォローされるのかな?
なんか電話で「そこはなんとかする」みたいなこと言ってたみたいだし。
これまで亜智が一方的にひっぱるだけだった手をつなぎあうシーンは感慨がありましたね……。
マリア編で、ここはちょっといいなと思いました。
義母である愛さんとも、ちゃんと打ち解けてはいるんだな……。
なんかこの変なアドバイスするやりとり、想像するだけでニヤニヤしてしまう。
マリア編が途中で「END」になって「あ、全員同時ゴールするわけじゃないのか」と気付く。
まあ「街」も確かそうだったもんな。誰かが先にエンドになってたような記憶がある。
……そうでしたよね?(ちょっと自信がない)
大沢さんの話、御法川に対してだったり、刑事の梶原さんだったり、他人に対しての
評価がドラスティックに変わっていくので見ていて気持ちがいいものがある。
価値観や他人に対する評価だったりが反転していくのは、やはり物語の妙味である。
他の主人公たちと違って、内面が変わっていくキャラクターなんだよな大沢さん。
愛さんとの対話も、ついに向き合った感があって良かった。
「本当に悪い人ではないんだろうな」と思っていたが、愛さんは愛さんで
やっぱり追い詰められていたんだなーと。
この幼少時マリアとのエピソード、もう単純に「子供の家出話」がツボということもあって
さすがに涙ぐんじゃうよね……。
雨の中、飛び出してった娘を追わないのどうなんだよ! という当然の怒りに
しっかりと物語がアンサーを出していく。
ただ、正直大沢さん編に限らず、後半にきて泣ける話の演出がちょっと過剰に
エモーショナルというか、有り体にいって「クサい」感じは受ける。
内心クサいな~って思いながら泣いてる感じ。
御法川さんの話、じわじわ人間味が描かれていくこともあってやはり読みやすい。
「非常識なキャラが非常識な振る舞いで周りに迷惑を掛ける」的な描写が、
思ってたより無くてストレスフリー。
そのぶんロートレックでの立ち振舞いだけやたらひどくて目立つけども。
思わず「テレビでっけえ!」って思ってしまいましたね……。
ブラウン管というもののことをもう忘れつつある。
この17時~18時の区間で、正直「あれ!? 詰んだ!?」ってなって結構悩みました。
「この選択肢は展開に影響ないな」という見切りが裏目に出たぜ……。
総当りすれば詰まるわけのないゲームで、こんなに苦戦するとはな……。
悔しい。
正午から始まったこの大群像劇が、いよいよ黄昏の時を迎える。
事件の骨格や、秘められた謎があらかた明らかになり、後はケリをつけるだけ……という
感じの状況になってまいりました。クライマックスだな! 楽しみだな!
あとは一気にラストまで読み切ろうと思います。
ご清聴有難うございました。