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「進撃の巨人、完結したから1巻から一気に読んで感想を書こう」シリーズ!
ついに最終巻! せっかくなんで特装版買いました。

1巻から33巻までの感想はゴールデンウィークにガーッと書きましたが、
この最終巻感想は発売直後の2021年6月10日に書いております。感慨がすごい。

丸一か月間が空いて、ちょっと内容忘れつつあったので25巻くらいから
時間かけて読み返したりしました。

えー、アニメも未見、完全な初読の感想でございます。
また、雑誌掲載時も読んでいないので、そこからの変更点とかは分かりませんので
予めご了承下さい(変更点があるのかもどうかも分からない)。

よろしくお願いいたします。よろしくお願いいたします。

始祖ユミルのハートをゲットして始祖の巨人と化したスーパー巨大背骨野郎エレンと、
彼を止めようとする調査兵団のラストバトルが遂に幕を開ける。

「天と地の戦い」ってフレーズ、やたらカッコ良くて好き。
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開幕、リーダーシップを見せるや否や捕縛の憂き目にあうアルミン。

お前ホンット、フィジカル面ではやられっぱなしだな!
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歴代の「九つの巨人」を無尽蔵に召喚可能とかいうエゲつない戦力比に
圧倒されていく調査兵団。

スーパーロボット大戦Fで言うと、ライグ・ゲイオスとゲイオス・グルードが
無限に増援で湧いてくる
ようなもんだ。
なんでロボット大戦に例えたのか自分でもわかんないけど。
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クレバーで視野が広く、応用力もあって、ピークさんマジで終始有能ですげえ。
どことなく顔立ちに諸星大二郎みがあるところも好き。

近代兵器との組み合わせでなくても十分にパワーを発揮してて、
本人の資質と巨人の性能が噛み合ってる感じがある。
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ここらへんのバトル、ただでさえ特殊地形・特殊状況のなかの乱戦で、
敵味方共に大量のキャラクターが三次元的に動いているので、
正直ちょっと何回か読み返さないと展開が分からないときがあった。

ジャンがライナーに「てめぇの巨人は名前の割にしょっちゅう砕けてるからな」と
軽くイジるところは笑ってしまった。確かにライナーの鎧、モロい印象があるよな。
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ヨダレを垂らしたりもしたが、キヨミ様はなんだかんだいいところを見せる。

このコマの後ろにいるの、イェレナさんかな?
最終巻では全然フィーチャーされず「結局コイツなんだったんだ」って
感じではあるが、まあ扱いとしてはむしろ「らしい」のかも知れない。
暗躍もしたり冷酷な面も見せたが、結局ある種のワナビーみたいなイメージ。

ファルコの獣の巨人が、飛行能力持ちというのは「マジか」と思ったが、
考えてみたら妥当なところか。名前も鳥っぽいし。
これくらいの固有能力ついてないと獣の巨人弱すぎるもんな。
ワンピースのゾオン系に近いものがある。
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当然の権利のように、巨人達が弓を番えてて笑ってしまった。
お前ら本当に汚いな!

その弓と矢は何で出来てるんだ。
なんか後のほうだと鎌みたいの持ってる個体も居るし、なんなんだよお前らは。
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ものすごく感情的になった後、ふと冷静に状況確認と判断が出来るアルミンも
また有能でグッときますね。

そして、これまで接点のなかったアルミンとジークの対話が
状況を大きく覆す分岐点になる。
結局、アルミンは「知恵者」というポイントよりも、純粋にその人柄こそが
最大の武器だったのかも知れない。
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ジークさんの淡々とした最後は、実に彼らしいシニカルさで
ある種まったく報われなかったと言えなくもないのだが……
悲劇というより「解放」に近い風情がある。

ただ正直「ジーク殺すと地鳴らしが止まる」ってロジックが
いまいち納得行かなくて「?」ってなってたところはあるなー。
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このコマはもう「ラストのラストでそんなことするのかよ」って感じで、
さすがにゾッとする展開である。

最終的に救いはあったわけだけど、連載当時、ここで最終話待ちになった
読者の人達はキツかったろうと想像する。
諫山先生、ムチャクチャやりそうな信頼感があるからな……。
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ここまで基本的に誰かの判断に従い続けてきたミカサが、ついに
主体的に行動を開始する感じでテンションが上がったなー!
その決断がエレンを殺すことというのが実に悲愴で凄絶でこの物語らしい。

「グロい首だけ男と唇を合わせてるのを少女が穏やかに見守ってる」見開き、
実に美しくなくて、ある意味とんでもなく場違いなキスシーンではあるのだが
この二人はこのかたちでしか結ばれようが無かったと思うと
改めてひっどい話だな! って感じでビビるな……。
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どうやってこのメチャクチャな方向に全力で突っ走る物語をまとめるんだよ!
……と思いながら読んでたんだけど、この最終話冒頭のアルミンとの対話で
エレンの本心が総て共有されることで「納得」というより「満足」が得られた。

エレンは最初から最後までブレてなかったんだな……という。
悪堕ちしていたワケではなかったんだけど、やっぱどっかネジが外れてるというか
「地鳴らしをやってみたかった」という一点は曇りが無いところを踏まえると
一種の狂人には違いない思考回路ではあると思う。

サシャの死自体は、エレンにとっても織り込み済みでは無かったってことだよね?
(巨人に関係ない未来は見えてない)
ということはもう、サシャ死んだときはガチでキツかったんだろうな。

アルミンに膝蹴り入れた理由が勢いと流れというのは笑ってしまった。
本当に特に理由のない暴力だったんじゃねーか!
でもあの突き放しのシーン、ミカサはともかくアルミンに対しての罵倒は
それなりに的を得ていたような気がしなくもない。

始祖ユミルの「動機」は結構「なるほどな」と思わされたんだけど、
最終話になってミカサがキーパーソンになったのは「急だな!」ってちょっと思いました。
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このくだりは「ベルトルトを活かすために実母を犠牲にした」という意味でいいのかな。

だとすると、もう本当に言葉にならないくらいにひっどい話ではあるな……。
彼の人生を決めた「全ての巨人を駆逐してやる」の動機の最初の一歩が、
自分の手によるものだったということか。
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どうしてこう、最後の最後でこんな面白い顔で殴られることが出来るんだよ。
「ピューと吹く! ジャガー」のハマーさんの「ペサァー!」のとこじゃねえか。

ここでエレンの言うメチャクチャかっこ悪い本心、凄くいいな……。
これがあるからなんか許せてしまうというくらい大事な部分だと思う。

親友に限界まで追い込まれてようやく溢れた「本音」って感じで素晴らしい。
それを引き出しておいて普通に引いてるアルミンの容赦の無さも良い。
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「巨人が消え去る」という展開はご都合主義的と捉える向きもあるだろうが、
個人的には「これしか落とし処はないよな」という感じで最高でした。

ここで変にひねった予想外のエンドを持ってきたり、ストレートな
全滅バッドエンドを持ってくるのは、なんというか安易だと思う。
ここでこの方向に舵を切ったのは覚悟の為せる業で、ぼくは敬意を表する。

しかしジャンやライナー……同期達と最後にどんな会話したのか
ぜひ見たかったな……。脳内妄想がはかどるものがある。
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そしてリヴァイの最後……と思ったら普通に生きてた。

まあでも、正直このエピローグの流れで死なれても困るというか、
死者の想いを背負いながら生きていくのに相応しい立ち位置だし、
なによりリヴァイさん死んでも全く嬉しくないので、良かったと思う。
なんだかんだ、終始情に厚くて戦闘はクソ強くて最高のキャラだったな。

しかし冷静に振り返ると、この人の戦傷って大半がジーク脱出時のアレで、
言い方悪いけど本人のチョンボではあるんだよな。
(じゃあどうしたら良かったのか、と言われると分からないんだけど)
アレなかったらラストバトルも無傷で切り抜けてたんじゃないかとすら思う。
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ヒストリアは後半、存在感が非常に薄かったが、舞台装置に近い彼女に
存在感出されても微妙なところで難しいポジションだったなあと思う。

幸せそうにしててくれたら良かったんだけど、なんか妊娠中とか
ものすごい曇り顔だったから……。
「望まぬ妊娠」みたいな雰囲気出してたよね?

関係ないけど、ヒッチ好きだったんで、最終話ちょっと顔見たかった気持ちがある。
あれ? 「戦わなければ勝てない」のコマの後ろにいるのヒッチかな?
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ライナーとジャンが皮肉を交わしあえる関係性になってるの、やっぱり
こう……いいよな。
あまりにも錯綜しすぎた関係だからこそ、原点に戻ったというか。

心の「鎧」が剥ぎ取られて顕になったライナーの素の姿が、
既婚者に欲情する普通に気持ち悪い奴というのも実に好ましい。
ライナーには女々しくて気持ち悪くあってほしいという気持ちがある。

一巻から読み始めたとき「この同期達もバタバタ死ぬんだろうな」って
思ってたんだけど、なんだかんだ結構生存したなあ。
コニーとジャンは死んでほしくなかったので生きててくれて嬉しかったぜ。

ネットの感想見たら、ピークさんとジャンのカップリングが
凄い力強く語られていて、単行本を一気読みしただけの俺は
「え……そんな描写あった?」ってなりました。
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最後のミカサと鳥のくだり、ベタと言えばベタではあるんだけど
ここはベタでいいじゃねーか! という力強いエンディングの描き方で
個人的にはかなり肯定的にとらえましたね……。
ここはこれでいいんだよ。泣くよ。

「進撃の巨人」にハードコアさ、過剰さを求める人には不満もあっただろうけど
この長い物語を、叩きつけたり放り投げたりするのではなく、しっかりと
「着地」させることを優先した判断は素晴らしいと俺は思う。


ミカサ、老婆になるまで生きてちゃんとエレンのこと引きずってくれてたし、
それはそれとして一応幸せにはなったっぽいし、そのうえで色んな妄想も膨らむし
「巨人が居なくなっても人間同士は争う」ということが明示されるところも
ビターで良いし、時系列一気飛びラストシークエンスは実に味わい深いな……。

ミカサの旦那らしき人、後ろ姿しか見えないけど、個人的には全く知らないモブ
なんじゃないかな~って勝手に思っています。ジャンではないと思ってる。

しかし、ミカサが老婆になるころには自動車普及するところまで行くのか……。
背景のビル建築設備を見るに、ほとんど20世紀相当じゃないアレ?

そして最後に進撃のスクールカースト、ものっすごいズルいまとめ方してて
「ズルいな!」と思いました。あれはズルい。


……えー、ということで「進撃の巨人」全巻感想はこれにて終了です。
こういう「長編漫画を完結してから一気読み」って、ほとんど初めての試みだったので
非常に貴重な経験になりました。

各キャラやエピソード等で個別の思い入れは別記事で書こうと思いますが、
総括的な感想として「メチャクチャ売れてる話題作」が、メチャクチャに
尖りまくった暴力的な作品
だったことが、なんかとても嬉しかったですね……。

分かりやすく象徴的な舞台設定、魅力的なキャラクター、巨人を立体機動で倒すという
非常にビジュアル的に映えるバトルシーン、常に刺激的な展開……とキャッチーさを
十全に兼ね揃えながら、同時にメチャクチャマニアックな仮想戦記・SFでもある。
こういう多層的な作品が多くの人に評価されるの、いいことだよな~~~~と。

蛇足だけど「ワンピース」もそういうとこあると思ってる。
アレも実は相当にマニアックな漫画なんよね……。

ということで、えー「超面白かったです、読んでよかった」というところかな。
うん。面白かった。

ご清聴有難うございました。