1
よく見たら「リニューアルカバーで登場!」って書いてあるけど、
表紙刷新されたのかな?
ということで、1巻に続き感想を書いていきます「ハコヅメ」。

1巻の感想である程度、作品構造への印象とかは書いたので
2巻感想ではエピソード単位でちょこちょこ思ったこととか
書いていこうかなと思っております。

お付き合いいただけると幸いです。それではどうぞ。

2
2巻冒頭、ちょっとたるんできた川合さんが学校においていかれる話。

張り込みと警邏のバッティングって実際あんのかなー。
まあでも別部署の捜査情報が同じ警察内だからって共有されるほうが
考えてみたらおかしいか。
警察に限らず、役所は部署間の連携お粗末なこと多いからな……。
消防関係とかホンットに……これはただの仕事の愚痴だけども。
3
この「偉い人がバカなこと堂々と言う」パターン、あるよなあと思いました。
感じ入るわ。

偉くなって誰からも怒られなくなってバカ丸出しの発言を
胸を張って言っちゃうおじさん、どこの組織にも居る。
俺ももう年齢的にはそっち側に近いので、気をつけなきゃな~としみじみ思う。
4
チカン犯人の追い込まれ方、ものすごく陰湿で笑ってしまった。
俺が犯人だとしても心が折れる。
犯人を嫐るときだけキラキラしてる藤部長はかわいい。

しかしこういうディティールも、やっぱ警察内部にいないと
分かんねえモンだし、そういう興味深さも相俟っての面白さだなーと。
5
職業ものだから当然といえばそうなんだけど、ストーリー上の
ミニエピソードがいちいち生々しいんよね。

外部から取材だけだとどうしても分からないリアリティが織り込まれている。
本作の唯一無二の持ち味という感じがする。
6
セリフ回しのものすごいテンポの良さも相変わらずすごい。
食い気味だったり被せだったり過剰なレベルで会話劇が詰め込まれている。
藤部長、外見だけなら単体女優レベルなのか……。
いや簡単に言うけど「単体女優レベル」って相当やぞ。マジで。

しかし検挙実績がモロQOLに響くというのも、考えたらおっかねえ話だよなー。
7
コミカルかつシニカルなトーンは一貫しているが、
刑事事件が絡むのでそれなりに重く深刻な話も出てくる。
変に湿っぽくせずドライなので読みやすいし、ちゃんと「いい話」にもなっていて、
改めて話作りのバリエーションが豊かで驚く。

源さんの特殊技能もちゃんと説得力ある描かれ方されてて、
「刑事ドラマ」としての面白さもちゃんとある。
9
この「制服に自我乗っ取られる」というくだり、映画[es]を思い出した。

立場が人間の人格に与える影響はとてつもなく大きいことは自明で、
警察官という職種はその中でもことのほか大きいことは想像に難くない。

なんだろ、相手がペコペコしてるというだけでいつの間にか自分が
偉くなったように勘違いしちゃうことってあるよね、実際。
10
副署長のこのエピソード、熟練の警察官の手際って感じで
ムチャクチャかっこよくて好き。
川合がまだ未熟な刑事であるということを示すと同時に、
そこから成長しようとしていることも分かる、多層的で好きな話だ。

という感じで、エピソード単位でちゃんとカタルシスがあって、
後味も悪くなく収めていて、純粋に話作りが上手くてスゲーなって思う。
二巻にしてキャラクターも立ちまくってるし。
各要素がエンタメとして「強い」。

言うのは簡単だけど、エンタメとして強い要素を固めるのって
並大抵のこっちゃないからね……。とてもマネ出来ない。

1巻以上に、非常に満足度の高い2巻でした。
感想書くかはわからないけど、続きも読んでいこうと思います。
ご清聴有難うございました。