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ブラック・ラグーン、新刊出たどー! ということで感想書きます。
表紙、新キャラかー。黒スーツ美少女かっけえなあ。

「あれ? 11巻の感想記事書いてなかったっけ?」と思って、
ブログの中漁ったけど、よく考えたら前巻は2018年か……そりゃ書いてねえわ。
なんかつい最近出たみたいな気持ちになってたよ。

それではどうぞ。
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いきなり冒頭から、黒スーツ美女五人組が登場するわ、国際問題色が香るわ
何故か曲が「みずいろの雨」だわで、いきなり「ブラクラ感」が叩き込まれる。
テーマに関わる選曲なんだろうか。
なんとなく気になって「みずいろの雨」を超久々に聴いてみたらメッチャ名曲だった。

そういや前、ギターウルフが流れてたときもあったなー。
なんでレヴィがギターウルフ知ってんだよ! って当時思った記憶がある。
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そしてブラクラなので白兵戦にせよ銃撃戦にせよ精神性にせよ、
女性が問答無用で強い。

ルマジュール、このヘアスタイルでチビで貧乳で、これまでに無い感じに
キャラ立ちをしていていいなあ。
というか、これだけ長い期間「強い女」を出し続けてきて、
キャラ被りしないのもすげえ話だ
なと思う。
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過去の話でも思ったけど、「連絡会」 のシーン緊張感があって好きだなー。

とはいえ、今回のエピソードではそこまでの大危機ではないこともあり、
互いを軽く牽制しつつも、割と平和裏に終わる感じの話し合いではあった。
バラライカ姐さんもおとなしい感じ。
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今回のメインゲストである五人組は、フランス語を喋るものの人種バラバラで
単純に見た目が色とりどりになっていいよな~と。
「初見でもキャラの見分けがつけやすい」という作劇上の意味合いもある。

そういや四重奏(ウム・カルティエート)もそうだったが、アイツらはまあ
見た目色とりどりだけど嬉しくはなかったな……!
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古物商のイザックさん、初登場だと思うんだけど、昔からのレギュラーのように
馴染んでいて素晴らしいなと思った。
(名前だけは過去も出てたし、どうも0巻で登場してるという噂があるが詳細不明)

出てくるやいなや「どういう感じの人なのか」がイメージ湧くというか、
ものすごい曲者感があってたまらないぜ。
あと、なにげにレヴィを「レヴェッカ」って呼ぶ人ほとんどいないから新鮮だった。
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イザックさんとこの用心棒、この12巻では「顔見せ」ですらない感じだけど
(実際、顔を見せてないし)このエピソード中になんらかの絡み方をするのかな?
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ロックが「やる気になった」顔をすると、やっぱりカッコ良くてグッとくるな……。
つくづく悪党顔が似合う男である。

とまれ、今回のエピソードは過去ほど入り組んだ政治的状況でもなくて、
単純に「外来者がダッチを狙ってきて街がそれに対応する」という非常に
シンプルなプロットで読んでいて非常に分かりやすい。

プラス、今回の外来者はメイドや双子ほどに強烈な厄ネタでない
(少なくとも作戦に無関係な民間人を虐殺したりはしないし、
 戦闘能力的にそこまで強キャラでない)こともあって、
そこまで緊迫した状況にはならず、軽めの読み味である。
これはこれでテンポ良くて実に楽しいが、もう一話分くらい読みたかったな……。
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捕虜になったルマジュールを懐柔するレヴィ。

レヴィはこういう「ゲストキャラの女とサシで対話」のシーンが非常に多いよな。
意外と面倒見が良かったり、価値観の相違や隔絶が見え隠れしたりして
レヴィというキャラの掘り下げにもなっている気がする。
ともあれルマジュールは、過去の曲者達に比べると比較的チョロい部類かも知れない。
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これまで「ベトナム帰りという経歴は虚偽」ということしか分からなかった
ダッチの過去がようやく掘り下げられててワクワクしますね。
ここからひっくり返しが無いとすれば、12巻の段階で概ね開示されきった感じかな。

実を言うと、読んでる時点で「ブルキナファソ」が国名ということすら知らなかったが、
それでもザックリ「フランスから独立しようとした植民地の軍人」を、
フランスの政府組織の捨て駒が暗殺しに来てるのかな~、くらいのことは分かる。

ブラックラグーン、政治的・国際的な状況はものすごい入り組んだ話が多いけど
「敵味方」や「相互の関係性」はわかりやすくまとまってて読みやすいの、
ネームが本当に巧みなんだろうなって思う。
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俺はフォンさん大好きなので、準レギュラー的に登場してくれるの嬉しいな。
(ベニー不在時でないとあんまり活躍しにくいポジションではあるが……)
ロニーのとこでちゃんと落ち着いて仕事出来てるようで何よりである。

ここのロックとのやりとり、なんかオトナな感じで超カッコいいのよな。
10~11巻飛ばして読んだら「昔なにかあった二人」みたいに見えるのではなかろうか。
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ルマジュールは本件で生き延びてレギュラーキャラになれたりするのかな?
個人的には12巻の時点で割と好きになったので是非生き延びて欲しいところだ。

見た目がシンプルにかわいいし。可愛げがないところが可愛い。
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地味に、バラライカとロック・レヴィが対話するの久々ではなかろうか。
ロベルタリベンジ編では一方的に撃たれただけだし、
フォンさんの話にはバラライカあんま関わってないし。

そういう意味で、かなり短いシーンだったけど、
久々の絡みが見れて嬉しかったなー。
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久々に邪悪なバラライカさんの笑顔が見れて実にいいですね……。
「за встрчу」はどういう意味だろう。「乾杯」的なニュアンスかな?

ということで「もう二話入ってたら終わってたんじゃないか」ってくらい
12巻単巻でほとんど事件はカタがつきかけている塩梅である。
そこまで大きな波風立たないエピソードといえるかも知れないが、
それでも緊張感はあるし面白いしで大満足である。

巻末のインタビュー見る限り、本作を描くことによる広江先生の
体調やメンタル消耗はパない感じなので、壊れないよう無理せず続けてほしいし、
そして出来れば「最終回」まで走り切るところまで読みたいなあと、
一読者としては願うばかり
である。

といっても、ブラクラの「最終回」ってあんまイメージ出来ないものがあるが……。
主要人物の死や、ロアナプラの壊滅じゃないと終わんないよなあ。
この日々が続いていくエンドに出来る世界観じゃない気もするし。

しかし、「描きたいのに描けなくなる」感覚ってやっぱ、魂込めて創作した人にしか
恐らく分からないものであろう(当然、俺も分からない)から、
ハタからみると単にサボってる扱いされるのはキツいものがあるだろうなーと。

安易に中傷したらいかんよな、マジで。
ご清聴有難うございました。