ファブルの感想を──
書く──
前巻の感想は──こちらからや──
すまんな──
一巻を最初に読んだとき、デジタル化した背景と太い人物線が気になって
「あれ、画風変わった?」という違和感が結構あったんだけど、
二巻ではだいぶ落ち着いた印象。
見るからにクセの強い紅白組の松代さんと、海老原組長が直接会談。
松代さんは「大物」ってほどの存在感があるわけじゃないんだけど、
かといってアッサリ死ぬ雑魚みたいな風情でもなく、どう扱われるか見ものである。
動画ひとつで、ちゃんとヨウコの異常性に気付ける目敏さもあるし、
あの「ぱっ」という口開ける動作が威圧でもありクセにもなってる感じが良い。
海老原さんは海老原さんで、相変わらず獰猛で素晴らしい。
前作でも、殺し屋以外で一番発砲・殺人描写多かったような気がする。
トップなのにホントに平気で銃抜くからなこの人。
ファブルと縁を切ったと明言する組長。
そうなると相当に弱体化する気がするし、それが外部に漏れると
相当ナメられてしまうのではなかろうか。
まあでも、そもそもファブル自体が殺し屋稼業続けるかどうか
わかんない感じだったもんな前作ラスト。
タコ社長がバツイチというの初出し情報だけど、全く意外ではないな……。
むしろ未婚のほうが不自然という感じがある。
子供が居たらハナシがややこしくなりそうなので、居ないのはホッとした。
それよりも第二部入ってずっと元気がないことのほうが気になる。
ヨウコとは仲良しではあれど、変にくっついたりはしないで欲しいな。
まあそこらへんの作劇バランスは南先生メッチャ巧みだし、あまり心配していない。
アザミが第二部入ってずっとなんか楽しそうなの笑ってしまうな……。
泣き芸と合わせて、一際目立って感情豊かなのがかわいい。
というかアザミは初登場から一巻していいキャラだよな……。
ベースとして「いい奴」だし、戦闘力は山岡レベルなので頼もし過ぎるし。
義理堅くてアキラにも社長にも恩を感じてそうなところもいい。
アキラは現状、そこまで活発に動いていないが「かつて殺した人」について、
引きずったり後悔しているわけではなく「前に進むため」に向き合っており、
情緒的過ぎず、クレバー過ぎないいい塩梅の状態になっている。
しかし、いずれミーたんと子供作ったりすることがあるだろうか。
いや、それを見たいかと言われると複雑なところだが……。
思えば前作からずっと紅白組との因縁はストーリーの底に横たわってはいたんだけど、
如何せん真黒組の内乱続きだったから掘り下げられてなかったんだよな……。
改めて、紅白組にも独立勢力としての「牙」があったことが語られる。
「ルーマー」というのは、「噂話」とかの意味合いの「rumor」だろうか。
まあ「ファブル(寓話)」と対比するなら妥当なネーミングではある。
というか、殺し屋組織のあだ名としてはどっちも変わったセンスだよな。
最初は「ここに来てポッとファブル相当の闇組織が出てくるの?」という
違和感が無くもなかったんだけど、でもそうじゃないと紅白組との対立構造が
単純化しすぎてしまうし、そもそも元ファブル組が大量に味方にいる現状では
そのくらいのヤベー敵が居ないと困る気もする。
ユーカリアザミあたりが弱体化するような展開にはならないでほしいなと。
トイレエピソードは「なんだよこの話は!」って感じであるが、
ヨウコがタチの悪い遊びするくだりはファブルに必要だよな~と。
カタギが犠牲になってないだけペ・ダイヨチャより後味が悪くない。
ユーカリの胃腸が丈夫でアザミが意外と弱い、というのはなんか
逆の印象があったから意外ではあったな……。
というか、ファブル組は毒耐性みたいのがありそうって勝手に思ってた。
基本的に「戦闘で解決する問題はアキラが動くと概ね終わってしまう」という
物語構造になってしまっているので、いかに本筋に関わらせないかとか、
いかに出すまで盛り上げるか、という演出が大事になってくるよな~。
それでいて水戸黄門的な定型になっていないのが凄いな~って思います。
今回も出てきてくれて「ヨッ!」とテンションが爆上がりしてしまったぜ。
正直「アキラと互角に戦える敵」とか「アキラが弱体化して苦戦する描写」とかは、
今後もあんま出てきて欲しくは無いので、このバランスのまま進んでいってほしいな~、
という気持ちが強くありますね。
それをマンネリせずやるのは相当なアクロバットだろうけども……期待してしまうぜ。
ということで、2巻も超面白かったですね!
世間では「展開があんまり進まない」的なコメントも多いんだけど、
もともとファブルって、大事件の核心になってくるとスピーディになるけど
普段はもっとユルいテンポのオフビート・コメディだから序盤はこれでいいと思う。
物語が進むにつれて旧ファブル組のバチバチのバトルシーンも入ってきそうだし
楽しみは尽きねえな! 週刊ペースだから単行本刊行も早いのが嬉しい。
以上、感想でした。ご清聴有難うございました。
「あれ、画風変わった?」という違和感が結構あったんだけど、
二巻ではだいぶ落ち着いた印象。
浅野いにお先生とか花沢健吾先生の作品とかでも見られる
「デジタルとアナログが調和した」感じの作画というか。
コロナ禍でアシスタント体制とかも変わって色々大変だったのが
連載で少しずつ馴染んでいった……みたいな感じなのかしら。
「デジタルとアナログが調和した」感じの作画というか。
コロナ禍でアシスタント体制とかも変わって色々大変だったのが
連載で少しずつ馴染んでいった……みたいな感じなのかしら。
見るからにクセの強い紅白組の松代さんと、海老原組長が直接会談。
松代さんは「大物」ってほどの存在感があるわけじゃないんだけど、
かといってアッサリ死ぬ雑魚みたいな風情でもなく、どう扱われるか見ものである。
動画ひとつで、ちゃんとヨウコの異常性に気付ける目敏さもあるし、
あの「ぱっ」という口開ける動作が威圧でもありクセにもなってる感じが良い。
海老原さんは海老原さんで、相変わらず獰猛で素晴らしい。
前作でも、殺し屋以外で一番発砲・殺人描写多かったような気がする。
トップなのにホントに平気で銃抜くからなこの人。
ファブルと縁を切ったと明言する組長。
そうなると相当に弱体化する気がするし、それが外部に漏れると
相当ナメられてしまうのではなかろうか。
まあでも、そもそもファブル自体が殺し屋稼業続けるかどうか
わかんない感じだったもんな前作ラスト。
タコ社長がバツイチというの初出し情報だけど、全く意外ではないな……。
むしろ未婚のほうが不自然という感じがある。
子供が居たらハナシがややこしくなりそうなので、居ないのはホッとした。
それよりも第二部入ってずっと元気がないことのほうが気になる。
ヨウコとは仲良しではあれど、変にくっついたりはしないで欲しいな。
まあそこらへんの作劇バランスは南先生メッチャ巧みだし、あまり心配していない。
アザミが第二部入ってずっとなんか楽しそうなの笑ってしまうな……。
泣き芸と合わせて、一際目立って感情豊かなのがかわいい。
というかアザミは初登場から一巻していいキャラだよな……。
ベースとして「いい奴」だし、戦闘力は山岡レベルなので頼もし過ぎるし。
義理堅くてアキラにも社長にも恩を感じてそうなところもいい。
アキラは現状、そこまで活発に動いていないが「かつて殺した人」について、
引きずったり後悔しているわけではなく「前に進むため」に向き合っており、
情緒的過ぎず、クレバー過ぎないいい塩梅の状態になっている。
しかし、いずれミーたんと子供作ったりすることがあるだろうか。
いや、それを見たいかと言われると複雑なところだが……。
思えば前作からずっと紅白組との因縁はストーリーの底に横たわってはいたんだけど、
如何せん真黒組の内乱続きだったから掘り下げられてなかったんだよな……。
改めて、紅白組にも独立勢力としての「牙」があったことが語られる。
「ルーマー」というのは、「噂話」とかの意味合いの「rumor」だろうか。
まあ「ファブル(寓話)」と対比するなら妥当なネーミングではある。
というか、殺し屋組織のあだ名としてはどっちも変わったセンスだよな。
最初は「ここに来てポッとファブル相当の闇組織が出てくるの?」という
違和感が無くもなかったんだけど、でもそうじゃないと紅白組との対立構造が
単純化しすぎてしまうし、そもそも元ファブル組が大量に味方にいる現状では
そのくらいのヤベー敵が居ないと困る気もする。
ユーカリアザミあたりが弱体化するような展開にはならないでほしいなと。
トイレエピソードは「なんだよこの話は!」って感じであるが、
ヨウコがタチの悪い遊びするくだりはファブルに必要だよな~と。
カタギが犠牲になってないだけペ・ダイヨチャより後味が悪くない。
ユーカリの胃腸が丈夫でアザミが意外と弱い、というのはなんか
逆の印象があったから意外ではあったな……。
というか、ファブル組は毒耐性みたいのがありそうって勝手に思ってた。
基本的に「戦闘で解決する問題はアキラが動くと概ね終わってしまう」という
物語構造になってしまっているので、いかに本筋に関わらせないかとか、
いかに出すまで盛り上げるか、という演出が大事になってくるよな~。
それでいて水戸黄門的な定型になっていないのが凄いな~って思います。
今回も出てきてくれて「ヨッ!」とテンションが爆上がりしてしまったぜ。
正直「アキラと互角に戦える敵」とか「アキラが弱体化して苦戦する描写」とかは、
今後もあんま出てきて欲しくは無いので、このバランスのまま進んでいってほしいな~、
という気持ちが強くありますね。
それをマンネリせずやるのは相当なアクロバットだろうけども……期待してしまうぜ。
ということで、2巻も超面白かったですね!
世間では「展開があんまり進まない」的なコメントも多いんだけど、
もともとファブルって、大事件の核心になってくるとスピーディになるけど
普段はもっとユルいテンポのオフビート・コメディだから序盤はこれでいいと思う。
物語が進むにつれて旧ファブル組のバチバチのバトルシーンも入ってきそうだし
楽しみは尽きねえな! 週刊ペースだから単行本刊行も早いのが嬉しい。
以上、感想でした。ご清聴有難うございました。