
冴えない40男の散歩記録日記です。
ちい散歩です。ちい散歩ではないです。よろしくどうぞ。
2022年4月9日、土曜日。
最近、深酒が過ぎる傾向にある。
気絶するように眠って、しかもなんか三時間くらいで起きちゃったりする。
この日も6時半とかに目が醒めてしまい、それからヨーグルトだけの
朝食を摂って、何もする気力は出ないのでぼーっとして、それから二度寝して
結局昼まで寝てしまった。時間を無駄にしてる感じで、あまりいい気分ではない。
そして昼飯は冷凍食品。
我ながら寒々しい中年男の日常である。
それから洗濯をしたりなんだりして、14時半くらいに家を出た。

家を出た瞬間にぬるい風が頬をなでてきて「春だなあ!」と感じる。
半袖シャツ一枚で良かったんじゃないかってくらいの気候。
雲ひとつ無い空だが、湿度は微妙に高いような気がする。

川崎駅から、キヤノンの巨大施設脇を通って八丁畷方面に向かう。
ここ通る度に、警備をくぐり抜けてキヤノンの施設に潜り込む妄想をする。
工場内にはなんか、試験管の中で培養液に浸かった人間ベースの怪物とかがいる。
こいつらが世に放たれれば、日本中の複合機がキヤノン一色になるのだ。
別にそれほど困らないディストピア。

川崎からちょっと歩けば辿り着く八丁畷。
駅前の横断歩道、広い道路のくせに信号が無くて結構わたりづらい。
お年寄りとか困るんじゃねえかな? 俺も困った。俺もお年寄りなのかも知れない。
40だし。戦国時代だったらもう老人のレベル。人間五十年。

八丁畷周辺は、川崎の隣とは思えないほど「下町」感があって、
なんだか味わい深い店がゴロゴロしている。
「大衆酒場」っていい響きよね。昭和を感じる。
カラオケボックスがまだ無かった時代の「歌える店」って素敵だな。
そういや昔、八丁畷の焼肉屋さんが孤独のグルメで取り上げられてたな。

ここもなんかグッと来ました。
「お一人様歓迎」という文字が特にいい。
ランチもやっているし、夜も定食メニューあるっぽい。今度行くかな。

15号線を渡り、いつもはあんまり向かわない京町通り方面に行ってみます。
思えば川崎15年以上住んでるのに、全然行ってない通り山ほどあるんだよな。

色あせた看板に心惹かれる。
「小料理屋」もいい響きだよな……。
いつか「行きつけの小料理屋」を持ちたいぜ。
まあ最近どんどん潰れていってるけども。

歩行者天国になってて、なんだか楽しげな雰囲気。
京町は初めて歩いたけど、なんかこう歴史ある店が多くあって面白いですね。
でも寂れてる印象はなく、その、失礼な言い方だけど「大通り沿いなのに
裏路地感がある店」が多かったような気がする。
謎の会員制スナックとか興味深い建物がチラホラあった。
一回通っただけの人間の印象なんでアテにはならないですが。

小田公園沿い。
いつもそうだけど、駅から離れれば離れるほどに人気が減って歩きやすくなるな。
道路の反対側を歩いてたので公園には立ち寄らなかった。
羽田空港から飛び立ったであろう飛行機をしばし眺める。

予定通り、産業道路・首都高にぶつかる。
川崎からここを潜ると「工業地帯」になるんだよな。
割とその感じが好き。気軽に「人里離れた」感が味わえる。

歩道橋を渡りながら。ジャンプしたら首都高にタッチ出来る。
頭の真上を車が走ってる感がしますね。当たり前だけども。

更にまっすぐ歩いて行くと、もう明らかに民家が無くなっていき
工場・倉庫ばかりが立ち並ぶエリアになっていく。
運河脇に立ち並ぶ工場はいつ見ても美しい。

ちょっとアップにしてみた。
線路も含めて、なんかこう……ゴジャッと配管や配線がある感じがいいのだ。
このあたり歩いてて、ノドがからからになってきてしまい耐えきれず
自動販売機でデカビタ買って呑みました。
暑い日にエナジードリンク飲むの大好きなんだよなあ……。やめらんねえ。

更に奥に奥に進んでいく。
このへんまで来ると、通るトラックの運転手さんから怪訝な目で見られたりする。
作業着でもなく徒歩で工場に向かって歩く人間はちょっと不審なのだろう。
実際、何の用事もねえからな。ただのオッサンの暇つぶし散歩に過ぎない。

鶴見線の最果て、大川駅に到着しました。
このプレハブ小屋を彷彿とさせる駅舎! なんて味わいだよ……。
川崎から徒歩一時間半程度の場所なのに、明らかに「秘境駅」の風情がある。
ちなみに、ひとつ手前の武蔵白石駅は↓コレ。

同じ無人駅にしても、カネのかかり具合が圧倒的に違うのがわかる。
というかむしろ武蔵白石駅が豪華すぎね?
まあ大川駅は利用するのガチで工場の従業員だけだろうからな……。

そしてこの「俺は山奥に来たのか?」ってレベルの運行数。
平日にせよ土日にせよ「出退勤時しか来ません」というのが明白だ。
通勤する人、寝坊したら大変だな。
まあ手前の駅から徒歩15分くらいだからどうにでもなるか。
今回、俺は事前にこういう駅だと知って来たんだけど、もし知らずに
「大川駅から電車に乗って帰ろう」とか思って来てたら泣いてただろうな……。
扇町のときそんな感じでした。

線路側から駅ホームを撮影。
線路内も、都内では絶対に見れない散らかり具合で「秘境」感を強めている。
どうせ電車来ないから線路内で色々写真取ろうかと一瞬思ったけど、
マナーというか、普通に法律に引っかかりそうだからやめておいた。
で、偉そうに「こういう駅だと知っていた」と書いておいてなんなんですが
「どうやって帰ろうかな」と悩み始めました。分かってて無策だったのかよ!
いや実は「大川駅見たら鶴見まで歩いて戻ろう」とかナメたこと考えてたんですけど、
それやったらもう一時間半かかっちゃうことに気づきまして。
脳内で「さあてどこに行こうかしら……川崎は広大だわ(田中敦子の声)」と
つぶやくという、途方に暮れたときに必ずやる攻殻機動隊ごっこをしながら歩く。
ちなみに俺は原作漫画至上主義のめんどくさい攻殻ファンです。

そしたら、さっきの武蔵白石駅に普通に電車が止まっていたので、サクッと乗車しました。
およそ一時間半の散歩で終了。ニ時間歩くとヘロヘロになるジジイなのでちょうどええ。
武蔵白石から鶴見に行き、京浜東北線で乗り換えて川崎へあっという間に帰還。
毎回思うけど、この「徒歩で遠出した感を味わって、それを電車で台無しにする」のが
たまらなく好きですね……。
ただの散歩なんだけど、川崎戻ると「旅から帰ってきた」ような高揚感もついてくる。

本日の移動ルートがこちら。ほぼほぼ直進しただけですね。
大川駅・扇町駅を徒歩で制覇したんだから、次は海芝浦かな? って
思わなくもないんだけど、いかんせん海芝浦は歩いていけないし、
なにより駅から出られないのがつまんなさそうでなあ。
いっそ、帰宅ルート度外視で浮島町公園とか末広町とか行ってみるか。
あ、横浜火力発電所行って生麦から帰るのもアリかな。
という感じで、まあ引き続き毎週散歩していこうと思います。
老後まで続けていければいいなあ。孤独な徘徊老人になろう。明日は檜になろう。
また次回。ご清聴有難うございました。
最近、深酒が過ぎる傾向にある。
気絶するように眠って、しかもなんか三時間くらいで起きちゃったりする。
この日も6時半とかに目が醒めてしまい、それからヨーグルトだけの
朝食を摂って、何もする気力は出ないのでぼーっとして、それから二度寝して
結局昼まで寝てしまった。時間を無駄にしてる感じで、あまりいい気分ではない。
そして昼飯は冷凍食品。
我ながら寒々しい中年男の日常である。
それから洗濯をしたりなんだりして、14時半くらいに家を出た。

家を出た瞬間にぬるい風が頬をなでてきて「春だなあ!」と感じる。
半袖シャツ一枚で良かったんじゃないかってくらいの気候。
雲ひとつ無い空だが、湿度は微妙に高いような気がする。

川崎駅から、キヤノンの巨大施設脇を通って八丁畷方面に向かう。
ここ通る度に、警備をくぐり抜けてキヤノンの施設に潜り込む妄想をする。
工場内にはなんか、試験管の中で培養液に浸かった人間ベースの怪物とかがいる。
こいつらが世に放たれれば、日本中の複合機がキヤノン一色になるのだ。
別にそれほど困らないディストピア。

川崎からちょっと歩けば辿り着く八丁畷。
駅前の横断歩道、広い道路のくせに信号が無くて結構わたりづらい。
お年寄りとか困るんじゃねえかな? 俺も困った。俺もお年寄りなのかも知れない。
40だし。戦国時代だったらもう老人のレベル。人間五十年。

八丁畷周辺は、川崎の隣とは思えないほど「下町」感があって、
なんだか味わい深い店がゴロゴロしている。
「大衆酒場」っていい響きよね。昭和を感じる。
カラオケボックスがまだ無かった時代の「歌える店」って素敵だな。
そういや昔、八丁畷の焼肉屋さんが孤独のグルメで取り上げられてたな。

ここもなんかグッと来ました。
「お一人様歓迎」という文字が特にいい。
ランチもやっているし、夜も定食メニューあるっぽい。今度行くかな。

15号線を渡り、いつもはあんまり向かわない京町通り方面に行ってみます。
思えば川崎15年以上住んでるのに、全然行ってない通り山ほどあるんだよな。

色あせた看板に心惹かれる。
「小料理屋」もいい響きだよな……。
いつか「行きつけの小料理屋」を持ちたいぜ。
まあ最近どんどん潰れていってるけども。

歩行者天国になってて、なんだか楽しげな雰囲気。
京町は初めて歩いたけど、なんかこう歴史ある店が多くあって面白いですね。
でも寂れてる印象はなく、その、失礼な言い方だけど「大通り沿いなのに
裏路地感がある店」が多かったような気がする。
謎の会員制スナックとか興味深い建物がチラホラあった。
一回通っただけの人間の印象なんでアテにはならないですが。

小田公園沿い。
いつもそうだけど、駅から離れれば離れるほどに人気が減って歩きやすくなるな。
道路の反対側を歩いてたので公園には立ち寄らなかった。
羽田空港から飛び立ったであろう飛行機をしばし眺める。

予定通り、産業道路・首都高にぶつかる。
川崎からここを潜ると「工業地帯」になるんだよな。
割とその感じが好き。気軽に「人里離れた」感が味わえる。

歩道橋を渡りながら。ジャンプしたら首都高にタッチ出来る。
頭の真上を車が走ってる感がしますね。当たり前だけども。

更にまっすぐ歩いて行くと、もう明らかに民家が無くなっていき
工場・倉庫ばかりが立ち並ぶエリアになっていく。
運河脇に立ち並ぶ工場はいつ見ても美しい。

ちょっとアップにしてみた。
線路も含めて、なんかこう……ゴジャッと配管や配線がある感じがいいのだ。
このあたり歩いてて、ノドがからからになってきてしまい耐えきれず
自動販売機でデカビタ買って呑みました。
暑い日にエナジードリンク飲むの大好きなんだよなあ……。やめらんねえ。

更に奥に奥に進んでいく。
このへんまで来ると、通るトラックの運転手さんから怪訝な目で見られたりする。
作業着でもなく徒歩で工場に向かって歩く人間はちょっと不審なのだろう。
実際、何の用事もねえからな。ただのオッサンの暇つぶし散歩に過ぎない。

鶴見線の最果て、大川駅に到着しました。
このプレハブ小屋を彷彿とさせる駅舎! なんて味わいだよ……。
川崎から徒歩一時間半程度の場所なのに、明らかに「秘境駅」の風情がある。
ちなみに、ひとつ手前の武蔵白石駅は↓コレ。

同じ無人駅にしても、カネのかかり具合が圧倒的に違うのがわかる。
というかむしろ武蔵白石駅が豪華すぎね?
まあ大川駅は利用するのガチで工場の従業員だけだろうからな……。

そしてこの「俺は山奥に来たのか?」ってレベルの運行数。
平日にせよ土日にせよ「出退勤時しか来ません」というのが明白だ。
通勤する人、寝坊したら大変だな。
まあ手前の駅から徒歩15分くらいだからどうにでもなるか。
今回、俺は事前にこういう駅だと知って来たんだけど、もし知らずに
「大川駅から電車に乗って帰ろう」とか思って来てたら泣いてただろうな……。
扇町のときそんな感じでした。

線路側から駅ホームを撮影。
線路内も、都内では絶対に見れない散らかり具合で「秘境」感を強めている。
どうせ電車来ないから線路内で色々写真取ろうかと一瞬思ったけど、
マナーというか、普通に法律に引っかかりそうだからやめておいた。
で、偉そうに「こういう駅だと知っていた」と書いておいてなんなんですが
「どうやって帰ろうかな」と悩み始めました。分かってて無策だったのかよ!
いや実は「大川駅見たら鶴見まで歩いて戻ろう」とかナメたこと考えてたんですけど、
それやったらもう一時間半かかっちゃうことに気づきまして。
脳内で「さあてどこに行こうかしら……川崎は広大だわ(田中敦子の声)」と
つぶやくという、途方に暮れたときに必ずやる攻殻機動隊ごっこをしながら歩く。
ちなみに俺は原作漫画至上主義のめんどくさい攻殻ファンです。

そしたら、さっきの武蔵白石駅に普通に電車が止まっていたので、サクッと乗車しました。
およそ一時間半の散歩で終了。ニ時間歩くとヘロヘロになるジジイなのでちょうどええ。
武蔵白石から鶴見に行き、京浜東北線で乗り換えて川崎へあっという間に帰還。
毎回思うけど、この「徒歩で遠出した感を味わって、それを電車で台無しにする」のが
たまらなく好きですね……。
ただの散歩なんだけど、川崎戻ると「旅から帰ってきた」ような高揚感もついてくる。

本日の移動ルートがこちら。ほぼほぼ直進しただけですね。
大川駅・扇町駅を徒歩で制覇したんだから、次は海芝浦かな? って
思わなくもないんだけど、いかんせん海芝浦は歩いていけないし、
なにより駅から出られないのがつまんなさそうでなあ。
いっそ、帰宅ルート度外視で浮島町公園とか末広町とか行ってみるか。
あ、横浜火力発電所行って生麦から帰るのもアリかな。
という感じで、まあ引き続き毎週散歩していこうと思います。
老後まで続けていければいいなあ。孤独な徘徊老人になろう。明日は檜になろう。
また次回。ご清聴有難うございました。