121212
日向坂46のドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」、amazonプライムビデオに
入ってたので見ました(ディレクターズカットは見ていません)。

アイドルのドキュメンタリーなんて全然見たことないから、
どういうテンションで見ればいいのか分かんなかったけど、感想書いてみます。
宜しくお願い致します。

俺は「2021年10月くらいにひなあいで知った」という程度の
非常にカジュアルなファンなので、正直そこまで思い入れ強くはないんだけど、
一方で好きになったら知識から仕入れたくなるタイプの人間なので、
けやき坂関連の成立経緯とかはウィキペディアとかで調べて事前に知っていました。

そのうえでドキュメンタリー見て、脳内の知識と映像をリンクするのを
楽しんだのですが……なんだろ、思ってた以上に冷遇具合がすごかったな!

前半30分くらい、ドキュメンタリー特有の悲しげBGM&ナレーションで
たっぷりとけやき坂の不遇と冷遇がミッチリと表現されてて
ちょっと気が滅入っちゃったよ。ずっと誰かしら泣いてるし。

長濱ねる兼任解除のくだりで「終わったと思いました」というコメント、
当時の彼女らの立ち位置が過不足無く表現されていてゾッとするものがあったな……。

「先が見えないなかで藻掻く」ということの辛さがしみじみ伝わってくる。
ゴールが見えてない状況で藻掻くの体力と精神力を倍消費するのよ。

まあそれを見ている俺は、先が見えないなか藻掻き続けて、それでも
どこにもたどり着けなかった中年男なんだけども。それは一旦置いとこう。

ともあれ「少女たちが大人の事情に振り回されまくる」という状況を
あんまり見たことがなかったので、単純に可哀想になっちゃったよ。
運営も運営で大変だろうなあとは思うけども。

ただこういう辛苦を知って「思い入れる」ことがアイドルの応援なのだろう。
若い頃から一貫して、モーニング娘。にもAKB関連にも坂道関連にも
全然思い入れることが無かったので新鮮な感覚だった。

立てこもり事件で有名なニ期生加入のくだりは本作では割とスッと流してたけど、
ここもメチャメチャ葛藤あっただろうなーと。
ただ同時にニ期生加入は「不足しているピースが揃った」感があって高揚感も強かった。
なんか水滸伝で有能な武将がどんどん梁山泊入りするときみたいな興奮というか。

メンバー脱退シーンもいくつか出てくるんだけど、なんだろ、演出的にもうなんか
「死に別れ」みたいな雰囲気があって切ないものがある。

柿崎脱退時のキャプテンが痛々しくてすごかったなあ。
なんか他のメンバーに比べて、キャプテンが泣くと胸に来るものがあるな……。
ちなみに俺は「ひらがな推し」もあんまり見てないので柿崎芽実がどういう人物か
イマイチ分かってなかったりする。耳がものすごい印象的なひとだなあ。

その後も構成上仕方ないんだけど「順風満帆に見えた○月、問題が発生」みたいなのが
結構続くので見ててどんどん精神的に落ち込んでくる。
ラスト40分くらいでガガッと上向きになるけども。

あとオードリー本人が出てくると思わなかったので、普通に出てきて笑ってしまった。
思いのほか真剣、というか神妙なトークだったな……。

映画そのものは最終的には明るいトーンで終わるけども、このドキュメンタリーの
後の時系列で小坂菜緒が長期休業入ったり東京ドーム出たけどコロナの影響食らったり
渡邉美穂卒業が決まったりしたことを知っているので、なんというか
「ずっと大変なのは続くんだな」という気持ち。がんばえ~と思いました。

とまれ、知らなかった側面を色々垣間見ることが出来て、トータルで非常に満足できました。
ラスト、メンバーが歩いて帰るビジュアル、エモかったなあ。

しかし彼女らはこれから先どうなっていくのかな~。
「今の状態がすごく良い」という感覚があるので、変化によってなんかしらの
繊細なバランスが崩れてしまわないかと勝手に懸念したりしています。

まあ、とはいえ変化を恐れたら老い朽ちてしまうのは間違いないので、
できるだけいい方向に変わっていくといいなあと思ったり、思わなかったり、ラジバンダリ。
益体もない文章になってしまいました。ご清聴有難うございました。