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何も思いつかなかったからといっていい加減なタイトルをつけるんじゃない。

えー、2022年10月26日から28日にかけて沖縄に旅行に行きました。
(行く前準備の記事はこちら

その思い出話やら写真やらをまとめて記事にします。
よろしくお願いいたします。

2022年10月26日、水曜日。
朝7時に起床。

前日の夜「明日から旅行かぁ……寝れるかなあ」などと不安に思っていたんですが、
バチクソ熟睡できました。それなりに残業で疲れていたらしい。

とはいえ微妙に夜更かししたせいで六時間睡眠になってしまったので、
「あーよく寝た」というほどのスッキリ感は無い。
まあ飛行機の中で寝られればそれでもいいか、などと考える。

朝食にパンを食べ、ホットコーヒーを啜り、胃腸とともに目を覚ます。
家を出る前に一回うんこをしておく。

しかし、単純に寒い! 気温11度くらい。服装をどうするか悩む。

「沖縄に着いたら27℃で上着脱ぐことになるだろうけど、それが荷物になるのもなあ」
まあ薄着して風邪ひいたらいよいよバカらしいので、ちゃんと着て行くことにする。
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8時半に家を出た。
天気快晴なれど風強し、という感じでやはり寒さがある。

時間には相当余裕を見ているので、焦るような気分ではないが、
とりあえず早足で歩いて、体の内側から温めていくことにする。
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京急川崎駅に到着。

思えば「平日朝イチの京急」って初めてかも知れない。
俺が京急を使うのは、休日か、JRが止まって品川から帰るパターンだけだ。
後者は死ぬほど混むので最悪である。

品川方面への通勤客が多く、ホームは混雑していた。
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京急エアポート駅に到着。
学生が妙に多い印象を受けた。修学旅行だろうか。

事前の予行演習では通らなかった改札を通り、空港内部に向かう。
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羽田空港内部。

第3ターミナルはちょっと入ったことあるが、こちらのターミナルは初めて来た。
一見すると電車の駅と大差ない雰囲気ではある。小綺麗で人はまだ少ない。

さて、ここからの導線は完全初体験である。
「チェックインをしてから荷物検査して中に入る」という知識だけはあるが、
実際にやったことはまるでない。出たとこ勝負だ。
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9時20分。上層階に来てみると行列があって驚いた。
いや、驚くようなこっちゃないんだけど。

「あっ、離陸直前の時間にノンビリ来たらアカンねや」ということを改めて理解する。
事前に調査してたから事なきを得たが、無計画に15分前とかに来てたら
パニックになっていたことであろう。ワンチャン俺ならやりかねない。危なかった。
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9時40分、荷物検査を終了してロビーへ。
初体験だったが、前の人を見ながらやったら特に問題はなかった。
羽田空港の職員さん、非常に丁寧な対応で頭が下がる。

事前にQRコードをスマホに送っておいたので全く困らなかったのだが、
逆に言うと、それをうっかり忘れてたらバタバタしたはずで、
今回慎重に下調べしたのが活きてる気がする。今のところ、俺らしいうっかりミスが無い。

出発時間までは結構時間があり暇になるが、ロビーの居心地が大変良いので
イスに腰掛けてモニターに流れるラヴィットを見ていた。

ここでまた便意が来たのでトイレへ。
「清潔で空いてるトイレは最高や!」などと思いながら用を足したのだが、
個室から出たらギッチギチに行列出来てて笑ってしまった。
なるほど、飛行機の離着陸のタイミングでトイレが激混みするのか。
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窓から飛行機を眺める。

一番心配だった荷物検査を終えたのでリラックスしているが、乗降については
よくわかっていないので、早めに乗ろうとして「35分まで乗れません」と
係の人に窘められて恥をかいたりした。
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10時45分頃、機内に乗り込み席についた。
俺の初見の感想は「新幹線より狭いんだな」という大変素朴なものだった。
Wi-Fiがなんか繋がりにくくヤキモキしながら過ごす。

「10時55分発」ではあるが、実際飛行機が離陸したのは11時20分。
恥ずかしながら離陸の揺れでちょっと手汗をかいた。
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窓際の席ではないので外は見えないのだが、たまたま窓際の人がトイレに行ったので
写真を一枚だけ撮っておいた。まあ雲しか見えないから大した景色でもない。

ひたすらiPadをいじりながら時間をつぶす。
そういえば「機内モード」というものを初めて設定した。
なるほど、こういうときに使うものなのか。

席で充電出来ることを知らなかったので、スマホの電池を温存するため
ほとんど使わないようにしていた。

着陸時、機体が横揺れし、また手汗をかいた。
後ろの席の外国人達がワーオワーオとアトラクションのように大騒ぎする。
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那覇空港着。
羽田と比べるとだいぶ小綺麗さ加減が違うなーと思いました。

天気は快晴というほどでもないがまぁ晴れている様子。
思っていたより那覇はクソ暑いわけでもなくてホっとした。
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空港内にて。

生足がっつり出したエロいねーちゃんを何人も見かける。
旅行気分! って感じがしていいですね。
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さて、今回の旅ですが、私は運転ができないのでレンタカーは未使用。
タクシーも極力使わない予定なので、移動はモノレール&バスが主体です。

正直、公共交通機関オンリーで沖縄を旅行するというのも相当無理がある気がしますが、
とりあえずやってみようと思います。やるしかねえんだ。他に道はねえんだ。
いつだってそうだったじゃないか人生。まあそれはウソですけど。
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モノレールに乗って移動開始したのが14時。
さすがに昼飯を食べてないからやや空腹を感じる。

俺はこの時点で何を勘違いしたのか「那覇空港内に食事できる店はほとんどない」
なぜか思いこんでいて「空港内でお昼を食べる」という選択肢が脳内にありませんでした。

帰り(二日後)に空港の4階行ったら山ほどレストランがあって「あるじゃねーか!」って
思いましたね……。いや、ていうか無いわけないだろ。バカなのかよ。

ホント俺はこういう意味不明の(マイナス方向の)思い込みが多い。
マイナスの未来を幻視する能力なのかも知れない。

架空のマイナス設定を幻視して勝手に無意味な苦労や心労を重ねる能力。
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モノレールに揺られること30分。まず最初の目的地である首里駅に到着。
地図見て抱いた印象より時間かかるもんだな、と思いました。
あとモノレールの椅子がなかなか硬くてケツが痛かったぜ。

今回、イメージしているルートはまず首里城公園~識名園と見て回り、
夕方になったら宿でチェックイン……という感じ。特に識名園は気になっている。
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首里駅から首里城公園に向かう途中でお昼食べられたらいいな……と思ってたのですが
なんかこう、入りにくい店ばっかりで弱った。初見の土地で店に入れない男。

あと時間がもう14時半なので、ランチ系の飲食店は開いてなかったり、
俺のなかで「今食べたら夕食が遅くなるかなあ」と迷いが生じてきたりしました。
ホテルが素泊まりなので夕食も自分の匙加減で決められるんだけど。
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おっ、南国ローソン。
いやしかし沖縄まで来てコンビニメシはさすがにな……。
地域限定メニューとかあるかも知れんけど。

あと歩いてて思ったんですが、沖縄ってゴミ箱とかカン入れ全然無くない?
なんか条例とかあるのかな?
自販機で飲み物飲もうとして「カン捨てる場所ねえな」って何回も思った気がする。
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県道29号線を歩きながら「もう昼飯諦めるしかねえな」という気分になってきました。

ちょっとこのときの俺は「せっかくなんだから沖縄らしいものを」という思いに
囚われていたかも知れない。謎の旅行焦り。
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そうこうしてたら、首里城公園に到着しました。
おお、さすがの異国情緒だ。

ただ、冷静に考えると俺、「首里城」が具体的に何の城なのかも分かってない。
歴史好きではあるんだけど、沖縄周りは本当にアヤフヤな知識しかない。
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ここの石段登ってるとき、すぐそばにサラリーマン風の男性と
その人を案内しているカッチリしたスーツの中年女性らしき人がいて、
「有料区域を設定する場所がおかしいって提案してるんですけど」みたいな話をしていた。
どう見ても観光目的でない「視察」っぽい雰囲気を出している。

どうやらこの首里城公園の運営について思うところがある、みたいな会話だった。
あんまり他人の会話に聞き耳立ててもアレなんで切り上げる。
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市街地を一望できる。

しかし「ここ何の城なんだろう」という程度の知識で歩いてても
全然テンションが上がらないことが分かってきましたね。
そこはスマホでググるなりしろよ。
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あっ、さっきの会話で聞こえた「有料区域」ってコレか。

いや全然いいんだけど、入り口じゃなくて入ってしばらくして突然コレが出てくると、
なんか一種のDLC感みたいなものが出てくるな……。
「ここから先は課金コンテンツになります」みたいな。その通りなんだけど。
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防火について語る展示が多く「ああ、そういえば燃えてたな」と思い出す。
すいませんその程度の知識しかないんです。

火災自体は2019年。
今でも復旧や防火対策が行われているようだ。
平日昼間ということもあって、観光地というより工事現場みたいな風情があった。
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さっきのところより更に上から。

いい景色といえばそうだが、なにしろゴリゴリの市街地なので趣はあんまりない。
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でも世界遺産。

日本史の中における「琉球王国」の存在がどういう位置づけなのか、
不勉強でイマイチ良く分かってないんだよな。

恥ずかしながら、今ググって初めて「薩摩藩による琉球侵攻」とか知りました。
大坂の陣のちょい前くらいに制圧されてたのね。
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本当は首里城公園を出たら次に識名園に行く予定だったのですが、
「こっから歩いたら相当遠くね?」と思いながらスマホで調べたところ
「本日休業」って書かれてて「ウォイ!」ってなりました。

しゃーねえ、三日目にまた行くとして、今日はもう宿に向かうか!
という気持ちになりました。ハラも減ったし暑いし、早くももう気力がねえ。
ちなみに、先にネタバラシしておくと、三日目も結局行けなかった。
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この沼、カミツキガメが出るぞ! 噛まれるぞ! という看板。

亀は噛むし不潔だし結構恐ろしい生き物だが、見ている分には嫌いじゃない。
オレ、爬虫類はそこそこ平気なんだよな。両生類になってくるとキツいが。
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突然、轟音とともに戦闘機らしき機影が空を切り裂いていった。
しばらく見上げて眺める。

沖縄だもんなあ。
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「ウィーのモー」というルビに笑ってしまった。

下の毛は何になるんですか?
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ということで、首里駅から旭橋駅に再びモノレールで移動。

大通り沿いは本当に普通の市街地だなあ。いや、当たり前なんだけど。
沖縄つっても、那覇エリアだと本州とホントに大差ないんだなーと。
というか俺の脳内にある漠然とした「沖縄らしい感じ」がホントに曖昧模糊なんだけど。
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夕暮れ時。
「山羊料理」という看板に目がとまるが開いてなかった。

とりあえず取っておいたホテルに向かいます。
民泊とか旅館的な場所は避けたかったので、海にほど近い普通のホテルを予約した。
ただし前述の通り、素泊まりなので食事は自分でどうにかしなくてはならない。

幸い、昼飯食べてない割にそこまで空腹でもない。
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16時半頃、宿に到着!
(一人なのに)堂々たるツインの部屋である。しかも一応窓から海も見える。

ロビーで大騒ぎしている老人たちに待たされて非常にイライラしてしまったが、
これは多分空腹のせいで知らないうちに不機嫌になってしまっていたせいだろう。

でも全国旅行支援のおかげで、宿代は4000円以上浮いてくれるうえに
地域クーポン1000円×3枚もらえてホッコホコに気分が良くなりました。
仕事抜け出して陰性証明書取りにいった甲斐があったぜ!
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絶景……ってワケでもないが、窓から海が見えるのはいいね。

海沿いには色んな公園やらなにやらあるらしいので、時間があったら見に行こう。
(と思ってたんですが結局最後まで見られませんでした
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チェックインしてから周辺を散策して気づいたんですが、このへん
おもッッきり風俗街(辻町)ですね……。

俺は今日、神奈川県川崎市から来たわけで、
ソープ街から飛行機に乗ってソープ街に来た男になってしまった。
度し難いソープ野郎。イアン・ソープ。もう自分でも何書いてんだか分からねえ。
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そして風俗街らしく、そこはかとないダーティな空気が沈殿している気がする。
多分これは俺の偏見なんだけど。

川崎の堀之内方面とかもそうだけど、どうしても風俗街は周辺市街地が
独特の風情を醸し出してる気がするのよね……。
平日の夕暮れ時だから人気が少ないってだけのことかも知れないけど。
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古めかしいラブホテルがあった。男女の下半身だけが見えるオブジェ。

牧歌的なような、いかがわしいような。
昭和の残置物って感じで、滋味深いものがある。
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ホテルの壁面には「Wii・プレステ3」という売り文句が。
気付けばプレステ3もはるか昔のハードになってるんだよな……。隔世の感がある。

プレステ3の頃って、日本のゲームがすごく弱かった時代って印象が強い。
俺が友達誘って洋ゲーに耽溺してたのもPS3時代だった。CoDばっかやってたな。
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とかなんとかしてたら、さっきの山羊料理の店が開いていた。

よし、いっちょ行ってみるか。
初めて来た土地で、知らない店に飛び込む。これもまた旅の醍醐味よ。

上品なおばさま二人組が入店したので、その後ろから店に入った。
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店員さんは外国の方がメインで、こころなし対応はバタバタしていた。
俺は大丈夫だったけど、先に入ったおばさま二人が「おすすめは?」をスルーされたり
「すいませんソレ今やってないんです」を連呼されたりしていた。

ただ、なんかそれも含めて「東南アジアの店」っぽい風情が新鮮に感じられて良い。

俺は昼食べてない割に空腹感はそこまでなかったが、旅先でテンション上がってた
こともあり、クッソ高いクラフトビールを注文。
缶で出てきたのでちょっと寂しかったが、「一杯目のビール」はいつだっていいものだ。
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山羊汁と山羊の串焼と馬刺しを注文。

俺は山羊汁、初めて食べたんですが、感想として
「確かにこれは食えない人がいるというのも頷けるな!」という感じ。
ニオイが強烈。俺は幸い、この手の匂い平気なので食べられましたが。
(ヨモギ入れて匂いを消すのが重要らしいんだけど、入れずにそのまま食べた)

調べたところ、山羊汁は滋養強壮効果みたいのがあるらしくエネルギーは得られたが、
ソープ街付近で一人、滋養強壮してるオッサンが周囲にどう見えるかという点には
議論の余地があるだろう。
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馬刺しは「さっきまで冷凍庫に入ってました」と言わんばかりにシャッキシャキで、
最後に出てきた串も正直「アロスティチーニのほうがいいな」というのが感想。
俺は山羊、得意でもないのかも知れない(羊は好きです)。

ともあれ「旅先で飛び込んだ店で食べ慣れないものを食べる」という経験が
ほとんど初めてだったので、非常に愉快な食事でありました。ご馳走様でした。
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21時。
ホテルの露天風呂はガラガラだったので、ゆったりと浸かることが出来た。
それからぬるい夜風を浴びながら夜景を見る。気持ちがいいな!

上から眺めるソープ街。この時間も元気にアレコレしているのであろう。
ふと「幽玄漫玉日記」で、奥村編集長を沖縄で尾行するエピソードを思い出した。
あの話もこの辻町が舞台だったのだろうか。
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吹き抜けがあって上からパシャリ。
こういうビジュアル、写真ですら苦手ですね……。

地面が真下に見えると引きずり込まれるような錯覚に陥る。
自分がどういう死に方をするか分からないけど、転落死だけはしたくねえな。
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フロントで酒を買って部屋で持って帰り、まったりとくつろぐ。
沖縄らしいこと何もしてないが、それでも「宿の夜」ってのはいいもんだ。

バッテリーが切れかけているスマホとiPadを充電しつつ、オードリーのANNを
聴きながらオリオンビールを飲んだ。

ホテルにバーがあって、一瞬「行くか!?」と思ったんですが勇気が出ませんでした。
バーに一人で入るのはハードルがさすがに高すぎる。
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一日目が終わった時点の万歩計アプリ。
なんだかんだあっちゃこっちゃ歩いたから、地味に歩数が多い。

ていうか万歩計アプリがあるから電池切れるの早いんだよな……。
GPS切ってても、一日でバッテリーが切れそうになる。
沖縄旅行を通して、ずっと充電が怪しかったよ。

というわけで、一日目はこれにて終了。
たぶん24時くらいに横になったと思います。
ちょっと寝苦しくて、寝付くのに時間がかかりました。

二日目に続く。
なんか淡々とした文章になっちゃったな。ご清聴ありがとうございました。