えー、三月三日にフラリと金沢行って一泊してきました。
特にひな祭りとは関係ありません。その旅行中の写真をまとめた日記になります。
よろしくお願いいたします。よろしくロビンソン。
■前段
去年くらいに親戚からJRの割引チケットをいただきまして、
「使わないと勿体ないし、新幹線で行ける場所で一泊してこよう」という
いい加減な予定を思いつきました。
で、まあ私は北国生まれなので東北や北海道にはあんまり興味がなくて、
京都は昔行ったことがあるし、名古屋はメシがあんまり美味くなさそう(失礼)だし、
大阪とかかなあ……? とか考えていました。
片道四時間以上かかるような遠くまでは正直行きたくない。
というなか、不意に「金沢って良くね?」と思いつきました。
まあ金沢に具体的に何があるのか全然知らないんだけど。
そんなワケで金曜に有休を入れて、一泊することにしました。
沖縄のときのように着いてからバスや電車で移動するのはイヤなので、
もう駅周辺で全部完結させるつもりで行動計画を立てました。
幸い、金沢は観光名所が駅チカにまとまっている。
ニ月下旬にえきねっとで新幹線のキップを注文し、別日に駅の販売機で
紙のキップを受け取ります(未だにeチケット使ったことがない)。
で、キップを受け取って俺は驚愕しました。
片道でキップが五枚……?
コレどうやって改札に入れればいいの?
いつもの東北新幹線だと二枚なのでワケがわからなくて、駅の券売機の前で狼狽える俺。
まさか入力間違えたとか? いやでも分からん。いいや! 買ったれ!
ということで往復分で合計十枚のキップを購入しました。
帰った時点で20時になってまして、急いで旅行準備を始めます。
三月三日、金曜日。
午前六時半に起床し、とりあえず白湯を飲む。白湯は美味い。
お腹の調子はやはり微妙。
ただまあ、今日のスケジュールでトイレ行けないシチュエーションは早々ないだろう。
新幹線内でも出来るわけだし。
当日朝、寒々しい曇天のもとのラゾーナ広場。
平日朝なので、通勤客が普通に歩いております。
見た目通り、体感としても割と寒い。
まあ今日に関しては、関東の天気はあまり関係ないか。
シン・仮面ライダー公開が迫っており、色々イベントとか動いているようだ。
ヒットするといいですな。
個人的には、特撮にまったく思い入れが無いから見るかは微妙なところ。
村枝賢一先生の「RED」は大好きだけど、「仮面ライダースピリッツ」は
一切読んでなかったりする。
そういやシン・ウルトラマンも見てないなー。弟が褒めてたけど。
庵野監督ファンという立ち位置で見るかも知れない。
なんとなくもう一枚。
ほぼ毎日通るんだけど、このラゾーナ広場ってイベント会場であり
ショッピングモールの一部であり駅直結設備であり駅への通路でもあり、
市民の憩いの場的な場所でもあって、非常にいろんな側面があって
面白い場所だなって今更思う。
会社帰りに通ると、若いカップルがイチャつきまくってたり、
女子高生グループが青春を謳歌してるのが見えて、人生楽しそうだなあと
干からびた気分で思ったりします。
で、東海道線を使って東京駅へ。心配したような遅延は一切なくて一安心。
時間は午前7時50分くらい。新幹線改札前があんまり混んでなくて驚いた。
平日朝だとこんなもんかあ。
そして……いよいよ改札通過である。
片道の五枚チケット(特急券×2、乗車券×2、指定席券)をどうすればいいのか……。
指定券を入れる必要が無いとは思うが……まず一旦五枚全部入れてみたら
「チケットが多すぎます」とエラー表示が出た。そりゃそうか。
というわけで、特急券と乗車券を入れてみたところ、また別のエラーが出て
「えっ、じゃあどうしたら……?」と混乱する。川崎から来てるから
suicaも使わないとダメよね? えっ? どうすりゃいいんだ?
最終的に、駅員さんに訊いて教えてもらうことに。最初からそうしろよ。
駅員さん忙しそうで手を煩わせるのが大変申し訳なかった。
次回からは素直にeチケット使おうと思いました。
結論としては、五枚のうち「東京⇒上越妙高」の二枚を入れて改札をくぐり、
降りる駅で「上越妙高⇒金沢」の二枚を入れて降りればいいとのことでした。
……正直、良く分かんなかったです。どういうことなの?
まあ通れたからいいや。
待合室で少しばかり時間を潰してからホームへ。
小腹が空いていたので、キオスクでサンドイッチと温かいほうじ茶を購入。
新幹線「かがやき」の車体を初めて見る。
なるほど、これが北陸新幹線か。
車両内は座席のカラーを除けば特段、東北と違いはない。
個人的には東北新幹線の柔らかい緑ベースのカラーリングが好み。
車窓から海が見えて「おお!」と思う。
さすがにちょっとテンションが上がる。海はいい。
富山を通過。
正直、新幹線が東京からどういうルートを通ってるのかサッパリ分からないというか、
富山と金沢の位置関係もまるで分かってない。地理1の男。
俺の中にある富山の情報は、ガキの頃に読んだ「まんが道」からの
「藤子不二雄先生の出生地」という一点のみである。
それから窓を見ると、いつの間にか車窓が海から山になっており、
「どういうルートでこうなったんだよ!」と困惑する。
あっちは能登半島? とか? 分からない。何もわからない。
そうこうしてたら、11時過ぎに金沢に到着しました。
二時間半の長旅ではあるけど、新幹線だと短く感じましたね。
「遠くまで来たなあ」感があんまり生まれないというか。
これが普通の電車で乗り継ぎ乗り継ぎしてたら全然違っただろうな。
金沢駅は非常にシンプルな作りで、東西両出口がガッツリ一直線で結ばれていて
大変好ましいものがある。ガチャガチャしてる駅は好きではない。横浜とか。
平日朝とはいえ、さすがターミナル駅。それなりに混雑している。
駅を出るや否や、この構造である。
メンテ大変そうだなあ、といういつもの感想が浮かぶ。
うんていみたいにぶら下がって掃除してたらアツい。
駅の構造で一番圧倒されたのは、やっぱ京都ですね……。
「どれだけカネ突っ込んだらこうなるんだ」って思った記憶がある。
過去のログを調べたら、2011年5月のゴールデンウィークに京都行ってたらしい。
東日本大震災直後に行ったのかよ。
駅前のこの……何? これは。何? 鳥居じゃないよね?
巨大ロボットに変形しそうな躍動感がある。
今、検索して調べたら「鼓門」だそうです。
まあそれが何かはわからねえんだけど。木で作られてんのかなあ。
確かにカッコいいが、なんというか「海外受け狙ったな」感も少しある。
こういうの見ると、どうも俺の脳内で「いけすかねえ金持ちの意匠の先生が
デザインなすったものを具現化しなきゃいけない設計や施工が現場で泣く」
という勝手な偏見妄想がスパークしてしまう。実際どうなのかは知らん。
ちょっと遠くから。
なんにせよ、スケールがデカくてエモくて、かつ「和」の風情があり
良い駅なのではないでしょうか。観光力が強い。
駅から真っ直ぐ歩いていきます。
柱に「降雪注意」の表示があり「ああ、ここ日本海側なんだな」と思い知らされる。
駅周りはオフィスビルやコンビニが数多くあり「トイレの心配はなさそうだな」と思う。
本当に常にトイレのことを考えている。いつでも探しているよ。
天気は金沢も曇り空。
少し肌寒いくらいの気候である。
時刻は11時17分くらい。
「混む昼の時間帯になる前に、昼食を取りたい」という気持ちがある。
飲食店に並ぶのがとにかく好きじゃないので。
平日土日問わず、12~13時の間に飲食店に入りたくない。
というわけで、トコトコと歩いてきました近江町市場。
なんというか、イカニモな「観光名所」って感じでちょっとなと思いつつも、
せっかくなら美味い魚介食べたいよな! という気持ちが勝った。
「観光客相手の店で価格も強気だろうなあ」と思ったけど、今回は旅行だし
カネに糸目はつけずにいこうと思います。美味い魚を食いたい。君の膵臓をたべたい。
さすがに超ニギヤカな雰囲気でした。
THE・I・CHI・BA! って感じの賑わい。
俺以外にも観光客らしき姿が多く見られる。
平日昼間でコレなら、土日はすごいんだろうなあ。
で、あんまり吟味するのも面倒になってきたので、近場の店へ。
「カネに糸目は」とかイキったこと言ったけど、回らない寿司とかには
さすがに怖くて入れないぜ! 注文の仕方もわからねえし!
はい。
午前中にグラスビールを飲む男。
まあなんというか「凄くビール飲みたい!」って気持ち以上に、
SNSで「昼ビール飲んでます」アピールしたいところがある。現代の生んだ闇。
まあビールはビールで美味しいんですけども。
で、ユッケ丼みたいなヤツいただきました。
卵黄とごまの風味が強く出た味付けで、濃くてうめえ。最高。
まだ店も空いてて、店員さんも対応が丁寧だったので満足度高かったです。
なんか追加で頼もうかな、と一瞬思ったけど、まあここで食いだおれても
ここからの移動がしんどいのでやめておきました。
少し歩いて浅野川をわたります。
まあ渡ってる途中は川の名前も分かんないんだけど。
道中、着物着た女性が見えて「風情あるなー、でもなんで着物なんだろ」と
首を傾げたりしました。その娘らを、外国人らしき男がジロジロと眺めている。
あと人力車サービスみたいのやってるのが見えた。
橋の上からの景色。
遠景に見える山々と静かに流れる川。鬼エモ。江守徹。
大変気分がいいですね。
ちょっと尿意が来たので近場の緑地でトイレに入る。
そしてその足で「ひがし茶屋街」へ来ました。
ホントに普通の観光名所巡りだな!
「金沢 観光」でググって出てきた場所を回ってるだけだぜ!
あんまり名所ばっかりでもアレなので、何の変哲もない民家を撮影する。
なんかこう……観光地としての姿だけでなく「そこに住んでいる人」の
生活を考えるのも興味深く楽しいものがあります。
観光客が来るような場所で生活するのって、どういう感じなんだろう。
「止」の文字をたくさん入れれば止まってもらえるという信念を感じる看板。
ある種の呪術みたいなものを感じる。
実際俺は止まったので効果はあった。
うおおー! これはビジュアルすごいな! 和エモ!
「街の景観」を意識してる感が凄い。
「タイムスリップしたような気分」……はまあ言いすぎだが、ちょっとした
異世界感というかテーマパーク感を味わえる。
当然のように外国人観光客の姿が多い。
グラサン外国人カップルと何組もすれ違った。
「日本楽しんでいってくださいね」という穏やかな気持ちである。
ただ絶対話しかけられたくはない。日本人ですら話しかけられるの苦手なんだから、
外国人はもっと困る。なにせ英語がやりたくなくて理系に行った男やさかい。
この写真にも写ってますが、ホント着物の人が多くて、ここにきてようやく
「どうやら金沢と着物には関係があるな?」と気付きました。遅えよ。
なんというか、金沢が「古都」であるという認識もなかったので、
「なんでこんな和の感じ推しなんだろう」くらいの気持ちだった。
市内には多くのレンタルきもの店があるらしい。
ちなみに俺は「着物」と「浴衣」の違いもよく分かってなくて、
しばらく「浴衣の人多いなあ……祭りでもあんのか?」とか思ってました。
堂々たる無知の男。
茶屋街を離れて歩いてたら、ガラス張りのゴツイ建物が見えてきて
「おお、これが噂に聞く21世紀美術館か?」とおもったら裁判所でした。
金沢まで来て裁判所を撮影する男。裁判を受けろ。刑罰も受けろ。
その後、金沢城のあたりまで来ました。
金沢城公園と兼六園を両方見てやろうと思っております。
どっちから行こうか迷いましたが、とりあえず金沢城公園へ。
ちなみに、金沢城についての知識は「前田利家とか利長の居城」しかないです。
戦国にそこまで詳しいわけでもないので、前田利家が何やった人かも
ちゃんと分かってない。
俺の中の利家イメージは「若いころやらかした」「柴田勝家を裏切った」
「秀吉から信頼が厚い」「何でか知らんが妙に人望が強い」「死に際に家康に釘を指した」
「クソ若い嫁を孕ませまくった」という感じで……どの辺が凄いのか分かってないです。
「武人として超一級」ってほどの感じでもないよね?
城というよりは「公園」の色合いが強い場所のようだ。
まあどのみち城郭にさしたる興味があるわけでもないので、散歩にはちょうどいい。
ここでトイレに寄ったんですが、ちょっと気になることがある。
金沢に着いてから、既に四回おしっこをしている。
いくらなんでも頻繁過ぎる。頻尿オブ・ジ・エンド。
水分は、新幹線内のほうじ茶と、昼飯のビールだけしか摂ってない。
「ほうじ茶に利尿作用あったっけ?」と首を傾げる(今検索した限りは無いようだ)。
チノパンの締め付けのせいで一度に尿が出きってないとか?
すいませんね、長々とシモの話して。
中年の尿事情の話を読まされる身にもなれ。
建物内を見て、こういう木造のつくりに火災報知器とかどういう感じに
配管してんだろうなあ、などと考える。
スプリンクラーは多分未設置なのよね?
水撒いたら木がダメになっちゃうからかな。
その後、今度は兼六園に入りました。入場料320円。
こういう手すりの無い橋、なんかいいですね。好き。
さすがにこの高さなら怖くないぜ。
これが5mくらいの高さだったらもう絶対渡れないけど。
おお……ええなあ。
「いい感じの庭園だな~」と思いつつ、実は兼六園が何なのかは分かってない。
パンフに拠ると、金沢城の外郭庭園だったそうです。
途中に噴水があって「なんでこんなところに場違いな」って一瞬思ったんだけど、
自然の水圧で吹き出している噴水だそうで驚いた。1800年代に作られた最古の噴水。
「おっ、これは前田利家の像だな? 俺は詳しいんだ」と思って近付いたら
「日本武尊像」とあって一人赤面する。
日本で最初に建てられた銅像とも言われるんだそうで。ほへー。
芭蕉の句を見ると、どうしてもギャグ漫画日和を思い出してしまう。
あの芭蕉と曽良君の関係性好きなんだよな。
「イケメンでクールなドSだけど、芭蕉がいい句を詠んだ時だけ褒めてくれる」
というの、改めて非常にグッと来る。
「小バカにしてるようで実は認めている」というテンプレートいいよね……。
そんなワケで、兼六園散歩は以上です!
写真の枚数が多くなってきましたので、一旦ここで区切ります。
(次回の記事はこちらから)
ご清聴有難うございました。
去年くらいに親戚からJRの割引チケットをいただきまして、
「使わないと勿体ないし、新幹線で行ける場所で一泊してこよう」という
いい加減な予定を思いつきました。
で、まあ私は北国生まれなので東北や北海道にはあんまり興味がなくて、
京都は昔行ったことがあるし、名古屋はメシがあんまり美味くなさそう(失礼)だし、
大阪とかかなあ……? とか考えていました。
片道四時間以上かかるような遠くまでは正直行きたくない。
というなか、不意に「金沢って良くね?」と思いつきました。
まあ金沢に具体的に何があるのか全然知らないんだけど。
そんなワケで金曜に有休を入れて、一泊することにしました。
沖縄のときのように着いてからバスや電車で移動するのはイヤなので、
もう駅周辺で全部完結させるつもりで行動計画を立てました。
幸い、金沢は観光名所が駅チカにまとまっている。
ニ月下旬にえきねっとで新幹線のキップを注文し、別日に駅の販売機で
紙のキップを受け取ります(未だにeチケット使ったことがない)。
で、キップを受け取って俺は驚愕しました。
片道でキップが五枚……?
コレどうやって改札に入れればいいの?
いつもの東北新幹線だと二枚なのでワケがわからなくて、駅の券売機の前で狼狽える俺。
まさか入力間違えたとか? いやでも分からん。いいや! 買ったれ!
ということで往復分で合計十枚のキップを購入しました。
そんななか、旅行を控えた二月最終週~三月一週目なんですが
「月曜から不眠スタート」&「花粉が激舞い」で体調がやや不安定。
あとなんか今年から、花粉起因と思しき下痢が増えましたね……。ヤダヤダ。
しかも旅行前日の木曜日、電車遅延でクッソ寒いホームで待機した挙げ句、
「月曜から不眠スタート」&「花粉が激舞い」で体調がやや不安定。
あとなんか今年から、花粉起因と思しき下痢が増えましたね……。ヤダヤダ。
しかも旅行前日の木曜日、電車遅延でクッソ寒いホームで待機した挙げ句、
超絶満員の電車が蒲田川崎間で10分くらい止まって死にそうになったりしました。
押し合いへし合いの状態で止まると電車内の空気がマジで最悪で……、
ちょっとずつ吐き気がこみ上げてきてヤバかったです。
押し合いへし合いの状態で止まると電車内の空気がマジで最悪で……、
ちょっとずつ吐き気がこみ上げてきてヤバかったです。
本格的にヤバくなる前に電車が動いてくれてホント助かった。
帰った時点で20時になってまして、急いで旅行準備を始めます。
まあ準備と言ってもスマホの充電器と着替え一日分を用意するだけなんだけど。
「強風が凄いけど、明日の東海道線や新幹線が遅延したら最悪だなあ」とか、
「新幹線のキップ、ホントに大丈夫かなあ、改札ちゃんと通れるかなあ」とか、
「ノドがちょい痛い? さっきホームで冷風浴びまくって風邪ひいてたりして」とか、
持ち前のネガティブを存分に堪能しながら床につきました。
■旅行当日「ノドがちょい痛い? さっきホームで冷風浴びまくって風邪ひいてたりして」とか、
持ち前のネガティブを存分に堪能しながら床につきました。
三月三日、金曜日。
午前六時半に起床し、とりあえず白湯を飲む。白湯は美味い。
お腹の調子はやはり微妙。
ただまあ、今日のスケジュールでトイレ行けないシチュエーションは早々ないだろう。
新幹線内でも出来るわけだし。
当日朝、寒々しい曇天のもとのラゾーナ広場。
平日朝なので、通勤客が普通に歩いております。
見た目通り、体感としても割と寒い。
まあ今日に関しては、関東の天気はあまり関係ないか。
シン・仮面ライダー公開が迫っており、色々イベントとか動いているようだ。
ヒットするといいですな。
個人的には、特撮にまったく思い入れが無いから見るかは微妙なところ。
村枝賢一先生の「RED」は大好きだけど、「仮面ライダースピリッツ」は
一切読んでなかったりする。
そういやシン・ウルトラマンも見てないなー。弟が褒めてたけど。
庵野監督ファンという立ち位置で見るかも知れない。
なんとなくもう一枚。
ほぼ毎日通るんだけど、このラゾーナ広場ってイベント会場であり
ショッピングモールの一部であり駅直結設備であり駅への通路でもあり、
市民の憩いの場的な場所でもあって、非常にいろんな側面があって
面白い場所だなって今更思う。
会社帰りに通ると、若いカップルがイチャつきまくってたり、
女子高生グループが青春を謳歌してるのが見えて、人生楽しそうだなあと
干からびた気分で思ったりします。
で、東海道線を使って東京駅へ。心配したような遅延は一切なくて一安心。
時間は午前7時50分くらい。新幹線改札前があんまり混んでなくて驚いた。
平日朝だとこんなもんかあ。
二十年以上、東京⇔八戸間を往復しているため新幹線移動の経験は非常に豊富なのだが、
「連休に東北新幹線」というシチュエーション以外は実はあんまり経験が無い。
「連休に東北新幹線」というシチュエーション以外は実はあんまり経験が無い。
そして……いよいよ改札通過である。
片道の五枚チケット(特急券×2、乗車券×2、指定席券)をどうすればいいのか……。
指定券を入れる必要が無いとは思うが……まず一旦五枚全部入れてみたら
「チケットが多すぎます」とエラー表示が出た。そりゃそうか。
というわけで、特急券と乗車券を入れてみたところ、また別のエラーが出て
「えっ、じゃあどうしたら……?」と混乱する。川崎から来てるから
suicaも使わないとダメよね? えっ? どうすりゃいいんだ?
最終的に、駅員さんに訊いて教えてもらうことに。最初からそうしろよ。
駅員さん忙しそうで手を煩わせるのが大変申し訳なかった。
次回からは素直にeチケット使おうと思いました。
結論としては、五枚のうち「東京⇒上越妙高」の二枚を入れて改札をくぐり、
降りる駅で「上越妙高⇒金沢」の二枚を入れて降りればいいとのことでした。
……正直、良く分かんなかったです。どういうことなの?
まあ通れたからいいや。
待合室で少しばかり時間を潰してからホームへ。
小腹が空いていたので、キオスクでサンドイッチと温かいほうじ茶を購入。
新幹線「かがやき」の車体を初めて見る。
なるほど、これが北陸新幹線か。
車両内は座席のカラーを除けば特段、東北と違いはない。
個人的には東北新幹線の柔らかい緑ベースのカラーリングが好み。
窓際席だけが埋まっていて、他は空いてる程度の混雑状況で、比較的快適だったが、
やたら声のでかいおっさんコンビが居て、ちょっとうるさかった。
サンドイッチ食べてから、軽く仮眠しようと思うが微妙に寝付けず。
やたら声のでかいおっさんコンビが居て、ちょっとうるさかった。
サンドイッチ食べてから、軽く仮眠しようと思うが微妙に寝付けず。
車窓から海が見えて「おお!」と思う。
「新幹線の車窓から海が見える」というのは、俺にとって初の経験だ。
というかヘタすると俺、日本海を見るの自体が初かも知れない。
さすがにちょっとテンションが上がる。海はいい。
富山を通過。
正直、新幹線が東京からどういうルートを通ってるのかサッパリ分からないというか、
富山と金沢の位置関係もまるで分かってない。地理1の男。
俺の中にある富山の情報は、ガキの頃に読んだ「まんが道」からの
「藤子不二雄先生の出生地」という一点のみである。
それから窓を見ると、いつの間にか車窓が海から山になっており、
「どういうルートでこうなったんだよ!」と困惑する。
あっちは能登半島? とか? 分からない。何もわからない。
そうこうしてたら、11時過ぎに金沢に到着しました。
二時間半の長旅ではあるけど、新幹線だと短く感じましたね。
「遠くまで来たなあ」感があんまり生まれないというか。
これが普通の電車で乗り継ぎ乗り継ぎしてたら全然違っただろうな。
金沢駅は非常にシンプルな作りで、東西両出口がガッツリ一直線で結ばれていて
大変好ましいものがある。ガチャガチャしてる駅は好きではない。横浜とか。
平日朝とはいえ、さすがターミナル駅。それなりに混雑している。
駅を出るや否や、この構造である。
メンテ大変そうだなあ、といういつもの感想が浮かぶ。
うんていみたいにぶら下がって掃除してたらアツい。
駅の構造で一番圧倒されたのは、やっぱ京都ですね……。
「どれだけカネ突っ込んだらこうなるんだ」って思った記憶がある。
過去のログを調べたら、2011年5月のゴールデンウィークに京都行ってたらしい。
東日本大震災直後に行ったのかよ。
駅前のこの……何? これは。何? 鳥居じゃないよね?
巨大ロボットに変形しそうな躍動感がある。
今、検索して調べたら「鼓門」だそうです。
まあそれが何かはわからねえんだけど。木で作られてんのかなあ。
確かにカッコいいが、なんというか「海外受け狙ったな」感も少しある。
こういうの見ると、どうも俺の脳内で「いけすかねえ金持ちの意匠の先生が
デザインなすったものを具現化しなきゃいけない設計や施工が現場で泣く」
という勝手な偏見妄想がスパークしてしまう。実際どうなのかは知らん。
ちょっと遠くから。
なんにせよ、スケールがデカくてエモくて、かつ「和」の風情があり
良い駅なのではないでしょうか。観光力が強い。
駅から真っ直ぐ歩いていきます。
柱に「降雪注意」の表示があり「ああ、ここ日本海側なんだな」と思い知らされる。
駅周りはオフィスビルやコンビニが数多くあり「トイレの心配はなさそうだな」と思う。
本当に常にトイレのことを考えている。いつでも探しているよ。
天気は金沢も曇り空。
少し肌寒いくらいの気候である。
時刻は11時17分くらい。
「混む昼の時間帯になる前に、昼食を取りたい」という気持ちがある。
飲食店に並ぶのがとにかく好きじゃないので。
平日土日問わず、12~13時の間に飲食店に入りたくない。
というわけで、トコトコと歩いてきました近江町市場。
なんというか、イカニモな「観光名所」って感じでちょっとなと思いつつも、
せっかくなら美味い魚介食べたいよな! という気持ちが勝った。
「観光客相手の店で価格も強気だろうなあ」と思ったけど、今回は旅行だし
カネに糸目はつけずにいこうと思います。美味い魚を食いたい。君の膵臓をたべたい。
さすがに超ニギヤカな雰囲気でした。
THE・I・CHI・BA! って感じの賑わい。
俺以外にも観光客らしき姿が多く見られる。
平日昼間でコレなら、土日はすごいんだろうなあ。
で、あんまり吟味するのも面倒になってきたので、近場の店へ。
「カネに糸目は」とかイキったこと言ったけど、回らない寿司とかには
さすがに怖くて入れないぜ! 注文の仕方もわからねえし!
はい。
午前中にグラスビールを飲む男。
まあなんというか「凄くビール飲みたい!」って気持ち以上に、
SNSで「昼ビール飲んでます」アピールしたいところがある。現代の生んだ闇。
まあビールはビールで美味しいんですけども。
で、ユッケ丼みたいなヤツいただきました。
卵黄とごまの風味が強く出た味付けで、濃くてうめえ。最高。
まだ店も空いてて、店員さんも対応が丁寧だったので満足度高かったです。
なんか追加で頼もうかな、と一瞬思ったけど、まあここで食いだおれても
ここからの移動がしんどいのでやめておきました。
少し歩いて浅野川をわたります。
まあ渡ってる途中は川の名前も分かんないんだけど。
道中、着物着た女性が見えて「風情あるなー、でもなんで着物なんだろ」と
首を傾げたりしました。その娘らを、外国人らしき男がジロジロと眺めている。
あと人力車サービスみたいのやってるのが見えた。
橋の上からの景色。
遠景に見える山々と静かに流れる川。鬼エモ。江守徹。
大変気分がいいですね。
ちょっと尿意が来たので近場の緑地でトイレに入る。
そしてその足で「ひがし茶屋街」へ来ました。
ホントに普通の観光名所巡りだな!
「金沢 観光」でググって出てきた場所を回ってるだけだぜ!
あんまり名所ばっかりでもアレなので、何の変哲もない民家を撮影する。
なんかこう……観光地としての姿だけでなく「そこに住んでいる人」の
生活を考えるのも興味深く楽しいものがあります。
観光客が来るような場所で生活するのって、どういう感じなんだろう。
「止」の文字をたくさん入れれば止まってもらえるという信念を感じる看板。
ある種の呪術みたいなものを感じる。
実際俺は止まったので効果はあった。
うおおー! これはビジュアルすごいな! 和エモ!
「街の景観」を意識してる感が凄い。
「タイムスリップしたような気分」……はまあ言いすぎだが、ちょっとした
異世界感というかテーマパーク感を味わえる。
当然のように外国人観光客の姿が多い。
グラサン外国人カップルと何組もすれ違った。
「日本楽しんでいってくださいね」という穏やかな気持ちである。
ただ絶対話しかけられたくはない。日本人ですら話しかけられるの苦手なんだから、
外国人はもっと困る。なにせ英語がやりたくなくて理系に行った男やさかい。
この写真にも写ってますが、ホント着物の人が多くて、ここにきてようやく
「どうやら金沢と着物には関係があるな?」と気付きました。遅えよ。
なんというか、金沢が「古都」であるという認識もなかったので、
「なんでこんな和の感じ推しなんだろう」くらいの気持ちだった。
市内には多くのレンタルきもの店があるらしい。
ちなみに俺は「着物」と「浴衣」の違いもよく分かってなくて、
しばらく「浴衣の人多いなあ……祭りでもあんのか?」とか思ってました。
堂々たる無知の男。
茶屋街を離れて歩いてたら、ガラス張りのゴツイ建物が見えてきて
「おお、これが噂に聞く21世紀美術館か?」とおもったら裁判所でした。
金沢まで来て裁判所を撮影する男。裁判を受けろ。刑罰も受けろ。
その後、金沢城のあたりまで来ました。
金沢城公園と兼六園を両方見てやろうと思っております。
どっちから行こうか迷いましたが、とりあえず金沢城公園へ。
ちなみに、金沢城についての知識は「前田利家とか利長の居城」しかないです。
戦国にそこまで詳しいわけでもないので、前田利家が何やった人かも
ちゃんと分かってない。
俺の中の利家イメージは「若いころやらかした」「柴田勝家を裏切った」
「秀吉から信頼が厚い」「何でか知らんが妙に人望が強い」「死に際に家康に釘を指した」
「クソ若い嫁を孕ませまくった」という感じで……どの辺が凄いのか分かってないです。
「武人として超一級」ってほどの感じでもないよね?
城というよりは「公園」の色合いが強い場所のようだ。
まあどのみち城郭にさしたる興味があるわけでもないので、散歩にはちょうどいい。
ここでトイレに寄ったんですが、ちょっと気になることがある。
金沢駅(11時)
昼飯を食べた店(11時15分)
ひがし茶屋街の近くの緑地(12時)
金沢城(12時30分)
金沢に着いてから、既に四回おしっこをしている。
いくらなんでも頻繁過ぎる。頻尿オブ・ジ・エンド。
水分は、新幹線内のほうじ茶と、昼飯のビールだけしか摂ってない。
「ほうじ茶に利尿作用あったっけ?」と首を傾げる(今検索した限りは無いようだ)。
チノパンの締め付けのせいで一度に尿が出きってないとか?
すいませんね、長々とシモの話して。
中年の尿事情の話を読まされる身にもなれ。
建物内を見て、こういう木造のつくりに火災報知器とかどういう感じに
配管してんだろうなあ、などと考える。
スプリンクラーは多分未設置なのよね?
水撒いたら木がダメになっちゃうからかな。
その後、今度は兼六園に入りました。入場料320円。
こういう手すりの無い橋、なんかいいですね。好き。
さすがにこの高さなら怖くないぜ。
これが5mくらいの高さだったらもう絶対渡れないけど。
おお……ええなあ。
「いい感じの庭園だな~」と思いつつ、実は兼六園が何なのかは分かってない。
パンフに拠ると、金沢城の外郭庭園だったそうです。
途中に噴水があって「なんでこんなところに場違いな」って一瞬思ったんだけど、
自然の水圧で吹き出している噴水だそうで驚いた。1800年代に作られた最古の噴水。
「おっ、これは前田利家の像だな? 俺は詳しいんだ」と思って近付いたら
「日本武尊像」とあって一人赤面する。
日本で最初に建てられた銅像とも言われるんだそうで。ほへー。
芭蕉の句を見ると、どうしてもギャグ漫画日和を思い出してしまう。
あの芭蕉と曽良君の関係性好きなんだよな。
「イケメンでクールなドSだけど、芭蕉がいい句を詠んだ時だけ褒めてくれる」
というの、改めて非常にグッと来る。
「小バカにしてるようで実は認めている」というテンプレートいいよね……。
そんなワケで、兼六園散歩は以上です!
写真の枚数が多くなってきましたので、一旦ここで区切ります。
(次回の記事はこちらから)
ご清聴有難うございました。