
前回の記事の続きです。金沢旅行の写真を載せていきます。
よろしくお願いいたします。よろしくロビンソン。

えー、前回は兼六園を出たところまででした。
ここで出る時、女性6人くらいのパーティが兼六園の入り口をパシャパシャ撮ってて
映りたくないからちょっと避けたんだけど自意識過剰だったかも知れない。
俺もパシャパシャ撮ってるけど、出来るだけ無遠慮にならないように気をつけよう。

出てすぐ見えた看板。金箔ソフトか……。インスタ映えしそう。
さすがにちょっと品がない印象もある。
食い物に金箔乗せてるの見るたびに、ガキの頃読んだ「美味しんぼ」の
「金は味がない(だから歯医者で使われる)」みたいなエピソードを思い出してしまう。

おっ、今度こそ21世紀美術館やな?
反射していて見えづらかったが、近付いてよく見るとガラスの内側が
超絶オシャレなカフェみたいになってて、客が外向きに座ってこちらを見ていた。
なんか気恥ずかしいというか、カイジの橋渡りしてる連中の気分になる。

さすがは21世紀。この良くわからないデザイン。
「角が丸い」+「銀色」というだけでグッと近未来感が出るな。
これに色んな国の人が内側を向いて座って、自分の心の傷について語り合って欲しい。

なんでかわかんないんですが、コレ見た時ちょっと舌打ちが出そうになった。
これみよがしに美術美術しやがって! しゃらくせえ! ファンネル!

……で、入ろうかと思ったんですが、中から出てきた若い男子グループが
「45分以上並ぶんだって」と言ってるのが聞こえて「じゃあいいや」ってなりました。
別に美術にも興味ねえしな。
古都にも城郭にも美術にも興味ないのに金沢に来た男。

……それはいいが、どこに行こうか。
天気はじわじわ良くなってきて温かい。散歩日和ではある。
ちょっくら歩きますか。いや気持ちがいいね。

しばらく歩くと、今度は長町武家屋敷跡に着きました。
ここもエモエモな古い町並みが見られるっぽい。
そして何より、人がグッと少ない。素晴らしい。

「ここの界隈、昔の風情があっていいんだけど、観光地じゃなくて
あくまで住宅街だから騒ぐんじゃねえぞ」ということらしい。
俺は元々、ホントに生きてるのか怪しいくらい静かな男なんで大丈夫です。
植物のような男。酸素を吸って二酸化炭素を出す植物。

ああ、でも確かにいいなこの景観は。
武家屋敷が立ち並ぶこの長町武家屋敷跡は「伝統環境保存区域」なんだそうだ。
よく分からんが、保全頑張って欲しいものですね。
よく分からんが、保全頑張って欲しいものですね。

このなんか藁みたいなヤツは「薦掛け」。昔ながらの雪対策らしい。
壁が土で出来てると雪でオシャカになるから、その対策って感じなのかな。
雪国ならどこでもやるようなことじゃなく、あくまでも金沢名物らしい。
シンプルに思うのは「寒さや雪の対策、昔の人は大変だろうなあ」ということ。
俺がガキの時分ですら大変だったからなあ……。

日本の情緒に浸りながら歩いてたら突然「THIS WAY」をぶつけられて困惑する。
KANAZAWA STYLE HOTDOG……! OH……GREAT……!
外国人観光客の方が不思議そうに看板を眺めていた。
日本を楽しみに来た外国の方がホットドッグ食べるもんなのかな?
ちょっと興味がなくはないが、お腹空いてなかったのでスルーする。

武家屋敷を離れて、金沢駅に戻ってきた。
途中、マスクの中がしっとりしてきたので、コンビニで買って付け替えたり、
オフィスビルに入って大便をしたりしました。金沢来てから五回トイレ入ってる。
一通り、駅周辺の観光地見ちゃったな……。
俺の中では「この時点で15時半くらいになってるかな?」という感じだったのだが
実際は13時半である。見通しが甘すぎる。まあちょっと早歩き過ぎたかも知れない。
正直言うと、この後なにも予定を考えてない。どうしよう。

とりあえず、金沢駅の反対側に出てみた。
一気に人の姿が薄くなる。いい!
人の多い場所から人気がまばらなところに移動した瞬間のこの感じ、大好き!

こっちは金沢駅の「西口」になるのかな?
右のオブジェは一瞬「らくだ?」と思いましたが、そうではなく
蓮田修吾郎の「悠颺(ゆうよう)」だそうです。
恥ずかしながら蓮田修吾郎が誰かも分からないし、悠颺という言葉の意味も分からないぜ。
こちら側はオフィス街や広い大通りがあり、散歩には良さそうだ。

もう一つモニュメントがあった。
「印象」光と翳。
タイトルは「印象」なの? 光と翳なの? 両方?
しかしオシャレなタイトルであることよ。
どんな見た目なのかな?

お……おっ、おう。
まあ確かに影がデコボコについているが……ダメだ、俺には芸術を解する感性がねえ。

天気もいいし寒くもないし人も少ないし道も広いし、ということで
もういつもの散歩モードに入ります。
「金沢まで来て、いつもとやること一緒かよ」という気持ちが脳内に無くはないが、
無理して観光名所巡りするより、好きなことをするほうが俺らしかろうよ。

「金沢らしい風景」と真逆過ぎて、つい撮影してしまったツタヤ。
思えばツタヤ、全然利用しなくなったな……。
さすがにもう物理メディアの貸し借り面倒過ぎる。

そしてニトリ。
本当に国道沿いにあるニトリはバカデカいな。
どう考えても川崎でも見れる景色を撮影して、再び歩き出す。
俺はどこに向かっているんだろう。

「家電から快適住空間をトータルコーディネート提案する店 金沢本店」!
すごい! 長い店名! これは金沢にしかない! と一瞬テンションが上がったが、
よく見たらヤマダデンキでした。
意味は伝わるが「トータルコーディネート提案」という文章、しっくりこねえな……。
とはいえ推敲するとどうしても字数が増えてしまうから仕方ねえか。

こちらが石川県庁です。
えー、ちなみに、ここに来るまで俺は「金沢って何県だっけ? 金沢県?」
とか普通に思っていました。41にして堂々たる無知。赫々たる無能。
俺が場所を正確に理解してる都道府県、多分北海道と青森しかない。
東北六県も怪しいレベル。

引き続き、淡々と歩いていきます。
やはり「道が広い+人気が無い」道のりは散歩に最高だな!
気候も寒すぎず暑すぎず、風もほどよい。同じこと何回も書いてるな。
……ただ、金沢着いてからずっと歩きづめではあるので、さすがにちょっと
歩き疲れてきた感が出てきた。あと携帯の充電が怪しい。
どっか充電しながらコーヒー飲めるカフェとかねえかな。

アーチが途中で途切れたみたいなオブジェクトが出てきた。
なんなのかは正直分からないが、そろそろ海が近付いてきたような気がする。

金沢港そばの道路まで来ました。
不思議と、どこか工場地帯そばに近い雰囲気を感じさせるな。
「働くトラックが行き来する大通り」という感じ。
ここから見えるのは日本海……というより湾か。
本当はもっと奥まで行って、日本海をしっかり眺めたかったんですが、
ちょっと体力がキツくなって参りました。
広い大通りは意外とバスも走ってなさそうなので、歩いて帰れる距離で
引き返さないといけない。
まあ別に、日本海を見ることにそう拘泥する必要もねえか。

ということで、引き返すことにします。
ちょっとくらいエモい景色とかあれば良かったが……。

戻り途中、タリーズ発見。手前にスタバもあったんですが、混んでそうなので
こちらに入ることにしました。
本屋とカフェが合体してるっぽい構造で入りやすい。
入ってまずトイレを借ります。本当にトイレ借りてばっかだな!

15時半、アイスカフェラテとスイートポテトなんかを頼む。
そしてスマホ充電しながら、しばらくボケーっとkindleで銀河英雄伝説読んでました。
歩き疲れたタイミングで取る「休憩時間」って、たまらねえものがあるな。
それから店を出て、再びあるき出しました。だいぶ体力回復したぜ。
ほんで金沢駅に着き、そのまま、今度はまた東口のほうから出て今日の宿へ。

本日のお宿へチェックイン。
ただ朝食のみのコースなので、夕食は別途どっかで食べなくてはならない。

お部屋は和を基調にした素朴なデザインで良い。
広くはないが、一人だとむしろ狭いほうが「秘密基地」感が出ていいですね。
「冷蔵庫にちょっとしたおもてなしがあります」とあったので開けたら
レモンゼリーが入っていた。後で食べようかな、と思ったが結果的に食べそこなった。

クソデカテレビにお風呂セット、加湿器と必要なものは揃っており良い感じだ。
和のテイストのせいか清潔感がある。
窓開けるとおもっきり風情もクソもない道路なのが切ないが、まあそこは
立地的にどうしようもない。

部屋でひとしきりボーっとしてから、夕食を食べる場所を探しに外に出た。
夕食はいよいよノープランである。どうすっかな。
写真は特に関係ないが、なんか歴史ある感じにグッと来て撮影した店。
この周辺はそういう建造物が多かった。

軽くググったら、この周辺で評価が高いおでん屋さんがあった。
「割烹」という響きには強く惹かれるものがあるな……。
金沢おでんって有名だし。食べてみたいな。
しかし、こういう雰囲気ある店にスッと入る度胸がない。
勝ち気な親父さんとかに冷たくされたらビビってしまう。とんだヘタレかよ。

昼飯食べた近江町市場に再び寄ってみることにした。
どうしよっかな~……。

昼と打って変わって静まり返っており面食らう。
いやまあ、市場が夜も大賑わいしてるわけはないか。
というか時間がそもそも17時過ぎで早すぎる説がある。

結局、市場の中で開いていた店にフラリと入ってみることにした。
「空いてる席にどうぞ」と言われて四人がけのテーブルしかなくて、
しばらく逡巡したが、ここしか空いてないので座ることにした。若干居心地が悪い。
割と広い店内に、テレビのニュースの音声が流れている。
お通しはこんにゃくの梅肉和えみたいなヤツでした。
とりあえずビールで乾杯する。

ふぐの唐揚げを食べる。うまうま。
ただ骨が多いな。仕方ねえけど。でもうめえ。
グラスビールを追加する。

つまみをどんどん頼むような感じではなく、いきなり穴子丼を頼み
しっかりと夕食を摂る。これも美味い。
入店直後はやや居心地の悪さを感じていたが、15分も飲んで食ってしてたら
気持ちがだいぶ緩んできました。
昼飯の店同様、観光地価格って感じだったが美味しかったので満足しました。

店を出てすぐ見かけた看板。すいません、昼から飲んでましたし夜も飲みました。
「いいがいね」は方言だろうか。
イントネーションすらイメージが沸かない。

夜の金沢をブラリ。いい気分だ。酒で火照った体に夜風が気持ちいい。
後は宿に戻って、疲れ切った汗だくの体を湯に浸けよう。
コンビニに寄って酒を少し買い足して、部屋に戻った。

それから、ぬるい湯にじっくりと浸かって体を清めたり温めたり。
露天があったことに気付かず入りそこねました。
サウナもあったのだが、さすがに飲酒してるので控えることに。
19時半から部屋でゴロゴロしながら、スマホいじったり
ipadでオードリーのラジオ聞いたり、酒のんだりしてリラックスタイム。
無料で「夜鳴きそば(ミニラーメン)」食べられるサービスがあって、
ちょっと興味あったけど、それなりに満腹だったのでスルーしました。
無料だからって無理に食べることもなかろう。
23時ころ就寝。
夜中に目が醒めて、室外機かなんかの「コーー」音で寝付けなくなり、やむを得ず
窓をちょっと開けて車の走行音とかを聞こえるようにして紛らわせて寝ました。
(音自体は余計デカくなるんだけど、車の音とかはあんまり気にならないので)
そのせいで朝ちょっと部屋が寒かった。

6時20分くらい起床。朝食バイキングへ。
比較的空いてる時間帯と聞いていたが結構混んでた。
カニやイクラ、エビを盛り放題ということで、はしゃいでアレコレ取ってしまい、
結果として修学旅行生が取ってきたようなメニューになりました。
天ぷらと唐揚げ両立したのはさすがにミスだったなと思う。
でもさすがに美味かったです。大満足。
イクラをバカスカ盛れるのはテンション上がる。
7時に部屋に戻って、8時半くらいまでベッドでゴロゴロしてました。
気を抜くと寝ちゃいそうでしたが、うっかり二度寝して新幹線乗り過ごしたら
大惨事なので、そこはしっかり意識を保ってました。

8時半にチェックアウトして金沢駅へ。
「帰る日は、時間に猶予があってもムダになりやすい」という沖縄の教訓があり、
今日はもう速攻で新幹線乗って帰るだけのスケジュールです。

ホテルでも便をしたのに、歩いてたらまた直下型の便意が来たので
オフィスビルにそっと入ってトイレを借りました。本当にトイレの話ばっかりだな!
あんまり褒められた話でないとは思うけど、おなか弱いおじさんにとって
オフィスビルのトイレは相当有難い存在ですね……。
確実にウォシュレット付いてるし、掃除が行き届いてて綺麗だし、
混んでて入れないこともあんまりないし、コンビニトイレみたいに
次の人待たせて焦ることもないし。ありがてえ。

いい天気だ。素晴らしい。
さっきの朝食がかなり胃もたれしてはいるが、体調は悪くない。
さあ、帰ろう。無へと。

こうやって撮ると、もう何がなんだか分からねえ駅前ホールの天井。
巨大なジャングルジムみたいだ。
さらば、金沢。
恐らく、もう来ることもあるまい。

9時47分発の新幹線に乗車。
帰りの新幹線は、行き以上に空いていました。
静かで心地良い。珍しく車内で一時間弱うたた寝出来ました。
それから銀河英雄伝説をまた淡々と読んでたら東京に到着。

京浜東北線と並走してるの見た時「帰ってきたな」という気持ちになりましたね。
東京が俺の故郷。俺は東京生まれHIPHOP育ち。暗そうな奴は大体友達居ない。
東京から東海道線に乗り換えて、すぐ川崎にリターン。
コンビニで買い物して帰宅し、後は洗濯してマッタリしてました。
おつかれ俺。

ちなみにコレは3月3日の万歩計データです。
地味に過去最高記録ですね……。なにげに歩いたなあ。
まあ川崎から東京に移動する途中も結構歩いてるから、合計値としては
あんまりアテにならない数字のような気がします。
金沢旅行全体の感想として、観光地はバリバリ回れたし、美味いもんもそれなりに
食えたのでなんだかんだ満足でしたね……。古都の風情も堪能出来た。
ただまあ、行く前に「アレみたい」「コレ行きたい」をもうちょっと明確にしないと
フワフワした旅になるな、というのは沖縄と一緒でしたね。
普通そこをフワフワのままで行かないだろ旅行に。
さて、JRの割引券、期限が近いので、出来れば四月にも
旅行イケないかなって画策していたりします。今度は大阪とかどうじゃろか。
割引されるとはいえ、いい加減支出がハンパ無い気もするが……。
そんなこんなで、ご清聴有難うございました。