2023年6月11日、スト6のワールドツアークリアしました。
なんだかんだで30時間以上やってたのか……。
地味にラストの大会、途中でリタイアして育成しなおしたので時間かかっちゃった。
そのせいか再チャレンジしたらヌル過ぎて拍子抜けになりました。
クリアしたので感想を書きます。
ちなみに購入直後のファーストインプレッションはこちらから。
それではどうぞ。
■総体的な感想
まず前提として「格闘ゲームの一人用モードの歴史を変える素晴らしい挑戦だった」という
総合的な印象に変化は無いです。すごい作品だと思う。
ワールドツアーだけ遊んでも元は取れるレベル。
・「格闘ゲームの対CPU戦ってぶっちゃけ楽しくないよね」を覆す面白さがある
(駆け引きが無い代わり、ダークソウルなどのアクションゲーム的な娯楽性を持たせている)
・遊ぶことでちゃんと「対戦で役に立つノウハウ」が身につく
・これを遊ぶことでバトルハブや対戦時にオシャレ出来るというシナジーがある
上にあげたどれも、「ムリだろうなあ」って半ばあきらめていた要素なので、
それを実現出来たことは素晴らしいし、今のカプコン恐ろしいな! と思った。
バトルハブ・対戦と合わせて「ゲーム三本分の予算かけてる」というのはガチなんだろうな。
■戦闘関連
街中の人にガンガン殴りかかってケンカを売れるシステムはSNS映えが凄いうえに、
「ストリートファイターなんだから当然だよな」という説得力があるし、
敵とのエンカウントに気持ちよさが生まれていて最高のアイデア。
そこらをうろつく罪も敵意もない老婆や若者を突然後ろから掴んで
スクリューパイルドライバーをかまして「エンゲージ!」という気持ちよさは格別。
また主人公がスクリュー決めながら「砕け散れ!」とか言うからね。
あと全ての戦闘に「これこなすとアイテムもらえるよ」目標がついてるのも良いアイデア。
おかげでザコとのエンカウントについて「無意味」と感じることがほとんど無かった。
RPG後半の無意味なザコエンカ、鬱陶しいもんね……。
龍が如くみたいにザコが襲ってくることもあるんだけど、レベル差がつくと
襲われなくなるのも快適だったな。この辺ストレスがほとんどなかった。
戦闘自体のシステムとしては、相手の攻撃のスキに反撃をする「スカ確」的なものを
弱点システムとして落とし込んでたのがとてもいいなと。
対戦のノウハウを一人用モードにしっかり組み込んでて感心した。
■オープンワールドの探索要素
決して広大というわけではないんだけど、それなりにはオープンワールドゲーで、
最初のメトロシティと中東のナイシャールの2マップがある。
ファストトラベルが充実してていつでも出来て移動にストレスが無いのは今風で良い。
探索をしっかりすることでゲームが楽になる、という要素も一応あるけど
現代の本格オープンワールドゲームほどの濃厚さは無い。
まあストリートファイターにそれを求めている人も余り居ないだろうし
個人的には十二分にボリューミーなので満足しました。
ただ、この手のゲームのテンション上げ要素である「多様なロケーション」は薄口。
ストーリー上、色んな国に行けるんだけど、上記の2マップ以外は
ほぼ一画面の2Dエリア(操作方法も変わる)で、実質オマケである。
個人的には、すっごい狭くていいから同じように3D操作したかったな……と思ってしまった。
まあそれだと制作費・工数が段違いになっちゃうんだろうな。
どうあれ、あっちこっちの国に行って、レジェンドキャラに師事して修行する流れ自体は
とても楽しいものがありました。なんだかんだストⅡキャラには思い入れがあるし。
コイツらこんな会話してるんだ、という新鮮な楽しさがあった。
■見た目のオシャレや装備品について
キャラメイク要素+衣類の着替え要素はキッチリ濃く作り込んでおり、
ここが手抜きだと悲しかったので良かったです。
見た目用とパラメータ用で装備が分けられるのも気が効いている。
繰り返しになるけど、ここで着飾ったり育てたことがバトルハブで活きるという
シナジーは本当に素晴らしい。一人用とオンラインが連動する要素! よい!
キャラメイクどんなに頑張っても、なんかブサイクに見える問題はあるんだけど
これはまあ、もうしゃーないかなって……。
■ゲームバランス
中盤、敵がいきなり硬くなり、火力も上がって戦闘が一気にキツくなるのは
賛否分かれる部分があると思う。
これが無いと、装備強化要素とか空気になっちゃうから仕方ない部分はあるが……。
ダークソウルのフォーマットだったら気にならないかも知れないが、
なまじ格ゲーのフォーマットなので、一撃でドカンとHPが減らされることに
若干の理不尽感が出てしまう部分はあった。
まあ戦闘中いつでも回復アイテム飲める以上、どうとでもなることではある。
ちゃんとキャラ育成して、装備しっかり揃えて強化して、補助アイテム集めて
……という風に丁寧にやればなんということはない難易度ではあると思う。
■ストーリーについて
箇条書きですが、ややネタバレありです。
・ボシュは、ピザ一緒に食って帽子買って被ったあたりで「いい奴だな」という感じがあったので、
そこで絡みが終わってしまうのが非常に勿体なく感じた。
もうちょっと一緒にミッションをこなして友情を育む時間があればなー。
どうも後半「ピザ食っただけの間柄じゃねーか」という感覚があり乗りづらかった。
・ジュリがストーリーでしっかりと悪役っぽくムービーに登場したのは良かったが、
その後普通に師匠になってて「ええ!?」ってなった。そんな感じなのかよ。
・ダムドが結構しっかりと話に絡んできたのは嬉しかったな。割といい奴で笑ってしまう。
ダムドの手下の女がちょっと成長するのも愉快。
・ストⅡキャラの中では春麗がなんか一番レジェンド感出ていて良かった。
中華街の感じも数少ない「違うロケーション」の感じがあり好ましい。
あとリーフェンが超カワイイ。見た目もキャラクターもとても良かった。
・カルロス宮本は刀振り回しが割と鬱陶しいせいでちょっと憎たらしくなりました。
あとお前なんだそのサングラスは。X JAPANのTOSHIか。
・スト5で初めて見たときは正直全然カッコいいと思わなかったルークだが、
6で「師匠キャラ」として登場したせいか結構好きになれたな。
(というか6用のキャラクターを5に出したせいで異物感があったんだろうね)
・それまで牧歌的だったこともあり、後半急激に話が陰惨になってギャップに驚いた。
正直、あんまりいい意味でのギャップではなく「急だな!」という感覚。
まあストリートファイターって結構キツい世界観ではあるもんな。
■気になったこと・不満点
・序盤から結構「ドローンやルンバ」が敵として出てくる。
「家電が襲ってくるww」という出オチとしてSNSでバズったりしてて、それ自体は
いい発想だと思うんだけど、終盤までしつこく出てきてゲッソリしてしまった。
異常な火力のミサイルを打ちながらヒュンヒュン逃げ回るドローンを
格ゲーの操作で必死でおいかけて、ようやく攻撃当てても全然HP減らせないとき
「ああああああつまんねええええ!」と声が出た。
格ゲーのフォーマットで人間以外と戦うのって基本的に面白くないのよね……。
・家電シリーズで言うと、冷蔵庫もメチャクチャ鬱陶しかった。
後半のクエストで出てくる「さすらいの冷蔵庫」、倒し方分かればハメられるんだけど
マトモに相手してたらキレそうになってしまった。
「負けるとストレスが強く、勝っても面白くない」はさすがに問題があると思う。
・「このミッション今進められないの? 別のミッション進めるまで待ち?」みたいな
進捗が分からないクエストがたまにあった。
・基本的に導線が親切なゲームではあるけど、説明文読んでも良く分かんなくて
無意味に迷子ってから「なんだよそんな話かよ」ということがちょいちょいある。
・アイテム取得条件に「コンテニューを一回する」みたいのがあって、
それはさすがにどうなんだよと少し思ったり。
あと「ロックを一回発生」とかがスゲー難しくて困った記憶がある。
■まとめ
冒頭に「総体的な感想」書いちゃったから、まとめようが無くなってしまった。
いやまあ、とにかく面白かったです。フルプライスで買って後悔しなかった。
あとは対戦もチマチマ楽しんでいこうかなと。
売上は苦戦してる記事があちこちで見かけるけど、個人的には周囲に
パッケージ版買ってる人が全然居ないので、steamとかDL版は
それなりに売れてんじゃない? くらいの気持ち。ちなみに俺のはPS5のDL版です。