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2023年末、帰省したときの写真やらメモやら残しておきます。
よろしくどうぞ。

■12月29日の散歩日記

前日の納会で食べすぎたのが良くなかったか(または酒のせいか)、
ちょっと便意があって早めに起きた。

朝食をとり帰省の準備をする。

帰省の準備といっても、持ち物は携帯の充電器とまい泉のカツサンドだけである。
数年前、おみやげは要らないと親に言われてから何も持って帰らなくなった。
ipadを持ち帰ってた時期もあったが「スマホあれば別に要らねえや」と気付いてやめた。

最初「せめて荷物入れにポシェットだけ持っていくか」と思っていたのだが、
ポシェットすら要らないことに気づき、手ぶらで帰省することにした。
鏡を見て、さすがに我ながら「手荷物ゼロで帰省してんの変だな」と思う。

午前8時55家を出て、9時半には東京駅に着いた。
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地獄んごたる直下型の便意が来た。
電車内で薄々気づいていたが、東京駅についてから警戒レベル5の便意。

液体のようなアレが肛門近くに滞留してるやつ。質量の在る残像。
長い経験から、これは「我慢して波が去るタイプではない」と判断する。

現在時刻は9時45分で、新幹線の時間は10時4分。15分かそこらしかない。

以前似たような状態になったときはタップリ時間があったので、
駅を出て近くのオフィスビルでゆったりと用を足したのだが、
今回それをやってられるかはちょっと怪しい。
といって新幹線到着までガマンして、ギリッギリに限界を迎えたら地獄である。

とりあえず改札を通って新幹線待合室に入ってみることにした。
当然ながら男子トイレの個室には行列が出来ている。
(女子トイレはもっと大人数並んでいて、女性は大変だなーとしみじみ思った)

普段なら行列が出来てるときは別の場所に移動してしまうのだが、
今回はもう諦めて並んで済ませた。
外に行列を待たせながらするのは落ち着かないぜ。

便は、落ち着いてしなきゃダメなんだ……一人で静かで豊かで……。
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新幹線で三時間の移動。
正直、移動中もずっとお腹の調子が予断を許さない感じで、水も迂闊に飲めなかった。

スマホで先日落とした「ローグウィズデッド」が随分と時間つぶしに役立ってくれた。
本当は「ドラクエモンスターズ2」の続きやろうと思ってたが、
ローグウィズデッドで大半の時間を過ごすことが出来た。

後半はお腹も落ち着いてきたので、持ち込んだまい泉のカツサンドを食べる。
食べるたびに「冷めてるからマズイかなと思ったらうめえ!」って驚かされる。
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昼ごろ、八戸駅に到着。

毎度思うが、やはり東京とは寒さの質が違う。
「体が寒い」のではなく「顔が冷たい」というこの感じ。
ただ陽が出ており、暖かな陽光がありがたい。
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いつもは駅からバスなりタクシーなりで実家に直行していたのだが、
今回は駅からちょっと散歩をしてみることにした。

天気は悪くないし、気温も低すぎない。風は少しあるが散歩日和だろう。
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歩きはじめてすぐ、焼き鳥屋の訃報張り紙に出迎えられる。
googleで調べたら、どうもオーナーが道楽でやっているような焼き鳥屋で
「安くて肉が大きく美味い」と評判だったらしい。一回食べてみたかったな。

「あの味を 茂ちゃんを 忘れないでね」という一文にまったく無関係な俺も
悲しい気持ちになってしまう。
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歩きだすと、すぐ雪の塊が目につく。

この「道路脇に無造作に積み上げられてガッチガチに凍りついた汚い雪」、
子供の頃からよく見るが毎度あまりいい気分にならない。
ただ、雪かきに悩まされる市民のことを思うと文句も言えない。

基本的に「雪」は、実家の家族を苦しめる存在なので敵である。
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東京ではあまり見なくなった歩きタバコのオジサンとすれ違いつつ歩く。
国道沿い散歩が退屈なのは都会も田舎も大差ない。

……しかし思えば、これまでの人生、郷里にいた時間のほうが短いんだな。
42年の人生のうち、八戸で生活したのは高校生までで、
しかもそのうち4年間は別の都道府県にいたのだ。

「物心ついてから」は、10年程度しか過ごしてないと言っていいだろう。
だから歩いていて「懐かしい」という感覚がもう全く発生しない。

地元の友人が居ないせいで「あのときお前ああだったんだよ」みたいな
思い出トークが全くされないことも影響していると思う。
地元時代の記憶がバスバス心から消えていっている。
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歩いていたら堂々たる威容のビッグモーター八戸店が出てきました。
先日オープンしたばかり。

とんでもねえ敷地面積と車両数だ。
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馬淵川を渡る。
雪のせいもあってか異常なまでに静かで、人と全然すれ違わないのは素晴らしいなと思う。
コンビニが意外と多くて「トイレ行けない」リスクが無いのも良い。

あと「東京とは寒さの質が違う」とか書いておいてなんだが、案外温かい。
本当に寒い日は「耳が痛くなるような寒さ」になるからな。
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「それにしたってどこまで歩いても景色が寒々しいんじゃロンドンか!」と思いながら歩く。

今やスターバックスやらドトールやらあるんだよな。
当たり前かも知れないが、最初見たときは「は、八戸にこげなハイカラなもんが!」と
思いました。何弁だよ。
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八戸中心街に到着した。こちらは今はなき三春屋。
コロナで潰れた悲しき八戸のメインスーパーである。

ネットで調べたら、なんかこの跡地に「インドア型テーマパーク」が出来るとかなんとか。
盛り上がるといいですね。ただ新幹線停車駅から徒歩一時間(車で20分程度)の立地なのがな。
なんで本八戸駅に新幹線止まらねえんだ。
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こちらは、かつてイトーヨーカドーがあり、映画館があった場所。
今は絶賛取り壊し中だが、ここを再開発し商業施設やマンションを建てるらしい。
八戸も再開発されていくんだなあ。

なんにせよ、新しい施設が街の中心部に出来るのはいいこった。
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中心街を歩いていると、昔ながらの景色に入り混じって
見たことのない大きな施設や建物がある。

退廃的なイメージの強い郷里であるが、町おこし的なことも行われているのであろう。
新規施設には木をつかったデザインを多く見かける印象だ。
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中心街の居酒屋。
手書きのメニューっていいですね。

ただどことなく「観光客向け」感が漂うのは気の所為だろうか。
「おんであんせ」なんて本当は言わねえだろ、というか。
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あとこの「せんべい汁」。

昔からあった料理なのは知ってるけど、俺がガキの頃に周囲で一切見たことがないので
どーも「後付け郷土料理」みたいな印象がある(俺の観測範囲が狭いだけだとは思います)。
そんな昔からもてはやされる料理じゃなかったよね? というか。

いやまあ、食べたら美味いんですけどね。実家でも食べたし。食べたのかよ。
美味いならケチつけんなよ。
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一時間ちょい歩いたので、開店前の夜の店の入った雑居ビルで休憩する。
この娘たちも、俺が高校生の頃は産まれてすらなかったんだろうなと思うと複雑な気分になる。

この画像とは関係ないですが、青森県は風営法により店舗型風俗店が存在せず
デリバリーの店しかないようです。なんだその情報。
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自販機で買ったデミタスコーヒーで一服する。

冬の澄んだ空気のなかで飲むあったかい缶コーヒーはやはりいいものだ。
白い息を吐きながらしばらく体力を回復する。
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しれっと混ざっている「かに鍋スープ雑炊仕立て」に目が留まる。

小腹が空いていたので食べようかなと一瞬思うが、さすがにやめておいた。
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こういうこじんまりとした飲み屋街、いいよね。グッと来る。
江戸時代の長屋のような味わいがあるぜ。

まあこういう店に一人で入る勇気はないんだけども。
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丸太を切り出して作ったらしいゆるキャラが出てきた。
素朴な可愛さ。

「ほやじ」ってなんだよと思ったら、「ほや」と親父をかけた言葉らしい。
なんでほやとかけるんだよ。

で、その後も歩き続けて15時頃。
人通りの少ない道で、地面に座り込んだ男とも女ともつかない老人に
「こんにちわ……」と声を掛けられて、軽く動揺しつつ「こんにちわ」と返したりした。
どうも「老人」が苦手らしい。その後、16時ころに実家に帰りました。

12月29日散歩日記終わり。

■年末年始

実家で兄弟とマンガの話したり、兄貴がゼルダティアキンをプレイするのを見たり
弟が突然の体調不良でぶっ倒れたりしながら年を越しました。

大晦日は22時に寝ちゃったので年越しの瞬間は普通に覚えてない。
最近すっかり早寝早起きになっちまってな……。

で、年明けるや否や大地震・大津波・羽田空港で旅客機衝突! とてんてこ舞い。

能登半島地震、東北生まれの俺には直接的な影響はないんですが、
金沢に去年行ったということもあってやはり気持ちは穏やかでない。
(帰りの新幹線に影響出たら困るな、という気持ちもちょっとあった)
「津波」というフレーズがセンシティブなのは言うに及ばず。

そしてその心理的動揺が冷めやらぬ1月2日に旅客機衝突でだいぶ精神が揺さぶられた。
羽田空港も去年沖縄旅行で利用したばかりである。

どうあれ正月早々、災害関連の仕事で死ぬ思いをしている人たちに敬意を、
亡くなった人たちに弔意をそれぞれ払いたいものである。

しかしまあ……暗い年明けになったもんだ。
これが一年を象徴してるのか、あるいはここからは明るくなるのかは分からない。

■新年の散歩日記
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こちらは明けて2024年1月2日、14時頃の写真。

特になんということもない田んぼの写真である。
夏場歩くとカエルがゲコゲコうるさいという分かりやすい田舎の風景。
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反対側。
真っ白なだけの写真。

特にエモいでもない、なんの目的で撮ったのか思い出せないやつだ。
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それからこれは雪に覆われた急な階段。
手すりにしがみつくようにして上り下りを一回ずつしました。
不思議と高所恐怖症は発生しなかった。雪のせいで距離感が狂ったためだと思う。

こういうとき必ず「滑って一番下まで転げ落ちる」ビジョンが浮かぶ。
母譲りの病的な心配性である。

ただ彼女を見ていて「心配性は人を幸せにしない」ということを心底感じたりもしました。
心配性に救われることなんか無い。それはただ心を痛めるだけだ。
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で、1月3日。
朝6時に起きて、餅と干芋を食べて便をして、9時の新幹線で東京へリターン。
吹きざらしの八戸駅ホームは異常に寒かったです。

帰りも延々「ローグウィズデッド」やってました。
これはいい時間泥棒だ。スレスパ以来の時間つぶしゲーになってくれるかも知れない。
ララァの代わりを求めるシャアの気分ですがりつく。スレスパ……私を導いてくれ。
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川崎に戻り、ラゾーナを撮影する。家族連れで賑わっておりました。

「こっちがホーム」という気持ちも無くはないが、それでも家族と別れた日は
糸を引くように寂しさが残る。次も元気で会いたいものですね。

■まとめ

今回の帰省によって、色々と考えること、考えなくてはならないことが更に増えた気がする。
人生に積んである「宿題」について思いを馳せざるを得ない。
「取り返しがつかないこと」と「まだ取り返せること」についても。
考えるだけでなく選んで、行動しなくてはならない。

ともあれ、年末の暗い「惰性」からは少し浮上できた気がする。
やはり他人の意見を入れないで、自分だけでグルグル考えるのは良くないなと。

■ローグウィズデッド
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帰省の移動を退屈しなくて済んだのはコイツのおかげだった。
「放置ゲー」ってあんまり興味無かったんですが、ほどよくゲームしてる感があって良かった。

久しぶりにスマホゲーに課金してしまう気がする。
まあFGOとかブラウンダストとかやってた頃よりはだいぶマシだろう。
ぶっちゃけFGOは万札つぎ込んじゃったことがあるからな……(マーリンのため)。