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箱根旅行記、パート①の続きです。

それではどうぞ。
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桃源台駅から、仙石原方面に向かって歩き出したところからです。
時刻は13時15分くらい。

というか、昼飯15分くらいで食べちゃったんだな俺。
もうちょっとゆっくり食べるようにしてもいいかも知れん。

雨足は非常に不安定で、急にざざあっと降ってきたり止んだりを繰り返している。
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先程のロープウェーを下から。

帰ってから気になって「ロープウェイ 事故」で検索してみたりもしたんですが、
日本のロープウェイでカゴごと転落死みたいな事故は本当に希少らしく、
10年以上前の一件しか見つかりませんでした。

ただ当然というか、カゴごと落ちたら命は無いようです。そりゃそうか。
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これからゆく道の地図を眺める。
まあおおよそ、大通りを歩いていけばいいだけだから迷う要素もなさそうだ。

どちらかというと道が整備されてるかが気になる。
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通りかかったホテルで囲碁の名人戦やってた。
マスコミとか押しかけてきてるのかしら。

囲碁は未だにルールもわからないんだよな。ゲームとかですらやったことない。
「ヒカルの碁」読んだこともなかったりする。将棋以上に縁が無い。
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また地図が出てきた。

右に行くと「見晴し通り」になるらしい。ほうほう。
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見晴し通り、くっら!!!!
いや、別におかしくないんですが、名前の割に暗すぎて笑ってしまった。

ぶっちゃけ、強羅に戻るならこっちから行ったほうが早いんですが、
今日は仙石原を見たいので行きません。
後から考えるとこっち行っておいても良かったような気がする。
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散歩しやすい、広くて歩きやすい道が終わり、「歩道がほぼ無い県道」になった。

車を気にしながら、雨に打たれながら、の道のりは実に愉快でない。
道に飛び出した草に服やチノパンが擦れたり、湿った軟土の上を歩いて靴が汚れたり
車が来ないうちにと小走りを繰り返したり、非常に疲れる道のりになった。
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昔は店舗だったんだろうなあ、という感じの建物見るとグッと来てしまう。

知らないだけでドラマが色々あるのだろうな……。
そう思ってググったら後味の悪いドラマが出てきたことが以前ありましたね。
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道を抜けるとローソンが見えて、ものすごくホッとしている俺が居た。
俺はコンビニをセーブポイントかなにかだと思っているフシがある。

ホッとしつつも、特に用事はないので入らない。
うんこ我慢してるときだったら天の助けに見えるだろうな。
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そして右手側には、すすき草原が見える。

おお、これが仙石原か!
この旅で初めて景色に感動するシーンが来た。
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おおー、一面のすすき。
入口でピンクのフリフリの格好した女性二人が写真撮り合っているのが見える。

草原のなかに押し入っていきたい気持ちもあったが、とりあえず左側を歩いていくことにした。
天気がもうちょっと良ければなあ……としみじみ思う。
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石碑と風に靡くすすき。
一句詠みたくなりますね。何も思いつかないけど。

どうあれ、ここを見たことで「来て良かったな」という感覚が味わえました。
旅先でしか見られないものというのはいいものだ。
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で。

その後もしばらく歩いたのですが、雨足がシャレならないくらい強くなってきており、
更に強羅方面に向かう道がゴリゴリの山道(歩道なし)ということも分かっていたので、
さすがに歩いていくのは狂気の沙汰だと思い至りました。

ということで、バス停で雨宿りしつつ、スマホで時間を調べることに。
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ちゃんと雨宿り出来る構造のバス停でホッとしました。
ここに天井なかったら悲惨だった。

座っていると、老夫婦がやってきて時刻表見ながら「来るのかな? 来ないのかな?」と
モゴモゴと要領を得ないやりとりを始めた。

旦那の方に「いま何時?」と話しかけられ、更に「バス来るのかねえ?」と訊かれた。
どうやら俺と同じく強羅を目指す人達らしい。
スマホで調べたら時刻が出てきたので「すぐ来るみたいッスよ」と答える。

そしたら、すぐにタクシーがやってきたので二人はそれを止めて、
「ごめんねー」と言いながら颯爽と去っていった。

同じ目的地なんだからそこは「乗ってく?」とかないんかよ。
まあ見知らぬ人と同乗はしんどいので、言われたら断ってただろうけど。

ちなみに俺が「すぐ来る」と言ってたバスは箱根湯本行きだったので、
結論から言うと普通に間違っていた。来てたら気まずいことになっていたであろう。
タクシー来てくれて良かった。

(※厳密にいえば間違いってワケじゃなく、強羅近くのバス停で降りて歩けば行けるんだけど、
 どのバス停で降りるか調べられなかったのでダメだったという感じ)

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その後もちょくちょくスマホとバス停の時刻表を見比べたりして、
「なんで箱根湯本行きの時刻しか書いてないんだ? スマホのが間違ってる?」と
一人で不安になったりしていた(結論から言うと俺の見落としだった)。

そんなことやってたらビニール傘が強風でぶっ壊れて俺は泣いた。
ここまで来てなんでそんなアホなことに……。

実はこのバス停の斜向かいにファミマがあるので、買い替えることも出来たが
この後は差すこともなさそうなので素直にバス停で待つことにした。
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20分ばかり待って、強羅行きのバスに乗車。

バスの走行ルートを見てたら、ゴリゴリの山道で歩道なんて皆無なうえに
工事中の場所があったりトンネルがあったりと大変な道のりで
歩きなら地獄を見ていたことだろう。バス乗って正解だった。

ただその分、ちょっと「歩き足りない」感じが残った。一時間だと不完全燃焼だ。
そんなこんなで、15時前に強羅に戻ってきた。
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さっき到着した際はちゃんと見れなかったが、なかなか風情があっていい感じ。

お土産でも買おうかな~と思ったが、面倒になり止める。
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駅前を歩いてたら「本日は強風のためロープウェイの運転を見合わせます」と
放送が流れてきて「オイ!」ってなりました。

さっき乗ってるとき「風音すごいし揺れて怖いけど、山のロープウェーっていつも
こんなもんなのかな……俺がビビリすぎなのかな」とか思ってたけど、
実際ちょっと危なかったんじゃねーか!

まあ、強羅到着時に運行停止されてたらスゲー暇になってたと思うので、
ロープウェイに乗れたのはラッキーと考えよう。
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チェックインは16時予定だったんですが、雨の中この辺フラフラするのもしんどいので、
もう15時に宿に入ることにしました。

サッサとひとっ風呂浴びてえ。
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割と歴史ある感じのお宿。
チェックイン客が何組か居て、ちょっと待たされたが、手続き自体はQRコードでサクサクだった。

ロビーにある「足湯バー」に少し心惹かれましたが、よく考えると足湯にもバーにも
縁がない人間なのでやめておくことにしました。相変わらずのビビリである。
酒飲むなら夕食のタイミングでよかろう。
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部屋はこちら。
なんというか、一人旅のオッサンが押さえるような部屋じゃねえな……。

奮発の仕方を間違った感がある。
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ちなみに、この部屋風呂一回も入りませんでした。
ちょっと入ろうかな~って気持ちもあったんだけど、どう考えたって温泉のほうがいいし。

むしろ時折補充する際の水音が気になって寝付きが悪くなったりしたぜ。
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今回の宿泊中、このソファで寝っ転がってる時間がかなり長かったな……。

とりあえずスマホの充電を開始する。
来る途中の踊り子一号で100%にしたのに、もう20%になってやがる。
万歩計もGPS切ってるし、そんな常時浪費するアプリとか無いはずなんだけどな。
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昼飯以来、水分補給してないのでノドが渇いた……。

あっ、そういえば無料のドリンクあるって言ってたな! とワクワクしながら
冷蔵庫開けたら普通に水のペットボトル一本で膝から崩れ落ちた。

いやまあ、有難い。有難いぜ。
「ウエルカムサービス」って言われたからちょっと期待値上げてしまった。

その後、16時くらいに地下の露天風呂へ行きました。
脱衣所で肩にガッチリとタトゥーが入ったお兄ちゃんとすれ違ったが、
まだこの時間に入る人は少ないようで、ほぼ貸し切り。

露天風呂は源泉かけ流しで素晴らしい。
まあ実は「源泉かけ流し」の意味を正確に理解してないんだけど。

硫黄の香りと、とろみのある白濁した湯。最高でした。
雨降る露天風呂というのも貴重な体験だったな。

ただ、歩き疲れきった状態でないのが悔やまれたな……。
もちろん今回、バスを使わないという選択肢はなかったが、それにしても
「歩き疲れて汗だくクタクタで入る温泉」は体が溶けるような快楽なので。
日光のときが物凄い良かったんだよな)

風呂からあがって部屋に戻り、一時間程度まったりする。
昼飯重かったせいか、そこまで空腹感はない。
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17時半から夕食。まずは地ビールいただきます。
風呂上がりの渇いた体に入れるビールが美味くないわけがない。

地ビールやクラフトビールって、当たり前だけど一般的なビールと違う味わいなので
ビール飲みたいときに頼むと「これじゃなかったな」って思っちゃうことが多いんだけど
これは大変美味かったです。グイグイいっちゃう。
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そしてまた上品な和食で大変テンションが上がりますね。
食前酒に蘇我の梅酒。梅酒好きなので有難い。

他のメニューはどれがどれやら良くわからないが、
胡桃豆腐に揚げ胡桃乗せたヤツがスゲー美味かった。
単純に俺がクルミ好きなだけかも知れない。
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それからお造り。

恥ずかしながら、こういうのゆっくり食べられない性分なもんで一分で平らげてしまった。
「んめ……んめ……」とか言いながら。
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このホテルのレストランは座席がオープンでなく、居酒屋風に分かれてるのが有難かったですね。
食事は一人でするのが一番好きな男なので。

すべての飲食店が一蘭みたいになってほしい男。
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サーモンの馬鈴薯焼。

「馬鈴薯ってなんだっけ、美味しんぼで聴いたことあるような……。ヤマイモ?」とか
思いながら食べて、明らかにヤマイモの味じゃなくて笑ってしまった。
芋の甘味と鮭のしょっぱさがとても合う。

サーモン大好きジジイなので美味かったです。そういや昼もサーモンだったな。
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それからなんか、揚出し豆腐にふかびれ餡掛け乗せたやつ。んめえ。

オッサンになって、揚出し豆腐とか油揚げとかスゲー美味しいと思うようになったんだよな。
魯山人の書いてた「雪虎」をアテに酒飲みたい。
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ほんでメインは黒毛和牛のしゃぶしゃぶ&しめじご飯でした。
そんなにハラ減ってないと言いつつガッツリ食べてしもうたわい。

黒毛和牛もう一皿欲しかったくらい。
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ビールおかわりしてから、ゆず酒とか普段あんま頼まない日本酒とか頼んだ。
ほろ酔いである。

あんまベロベロになるのもどうかと思うのでこのくらいにしておきました。
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最後にオシャレな和風デザート食べて夕食終了。
なんつーか、お上品な和食でしたね……。

普段下品なもんを下品に食い散らかしてる身としては、たまにはこういうのも
食べていかんとなと思ったり思わなかったりしました。
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二階から足湯バーを見下ろす。
ほぼ客は外国人オンリーのようだった。

思えば「足湯」って本当に利用したことないな……。
出先で足湯入ったあとって、足をどういう風に拭くの?
その後、靴下履き直すの気持ち悪くない? みたいな初歩的な疑問がある。

ほろ酔いのアタマのまま部屋に戻って、ソファでごろごろしながらiPadでyoutube見たり、
amazonプライムで「ザ・ハント」を見たりして時間を潰す。
「ザ・ハント」前半45分くらい見たところでホテルのwi-fi通信が切れてしまった。

22時半くらいにベッドに横になるが、なんか暑くて寝付けない。
ノドがやたらと渇く。

水を飲みたいんだけど、室内の水道は飲料ではなさそうで、館内に自販機もないので、
やむを得ず23時半に大浴場へ降りていき、ウォーターサーバーから水分補給をした。
(部屋にポットがあったので、それを飲めば良かったのかも知れないと後で気付いた)
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翌朝。7時に起きて7時半に朝食。またしてもお上品さで攻めてこられる。
外国人のお客さんとかこういうのどう感じるのかなあ、と思いながら食べる。

起き抜けの体に牛乳林檎酢が染み渡るようだった。
あと刺身湯葉としめじ炒り煮が美味かったです。
献立に「お刺身」って書いてあったんだけど、なんか出てこなかったような気がする。
でも確認するのも面倒なので食べ終わったらそのまま食堂を出ました。

もっかい温泉はいりたい気持ちもあったんですが、面倒になってきたので
宿を8時過ぎにチェックアウトしました。

駅に向かうと、集団でわらわら歩く女子中学生とすれ違って「そうか、平日だった」と思い至る。
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駅で改札をくぐると、8時16分発の電車がジャストタイムで居たので即乗車。
登山鉄道で箱根湯本に移動します。

天気は幸いにも昨日より多少マシになってた。
……まあ、昨日こそ降らないでほしかったけども。
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昨日は霧が烟ってみられなかった山の風景がクッキリ見える。ああ、これはいいね……。

おお、雄大にして雄渾なる箱根山よ。
恐らく、もう来ることもないだろうな。
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強羅⇒箱根湯本⇒小田原のルートを可能な限り最短の電車で移動する。
俺は旅行の帰りはとにかく急ぎたい派です。

行きは「道中も旅行のうち」という気楽な楽しみ方が出来るが、
帰りは「さっさと帰って日常に戻りたい」って思ってしまう。
こういうマイペースを乱されたくないから一人旅っていいなあと。

あと、帰りの電車で「冒険王ビィト」最新刊まで読み終わってしまって、
作劇のテンポの良さにあらためて痺れましたね……。
ノア博士いったいどうするつもりなんだ。
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川崎駅には10時40分に着きました。
午前中に着けば、今日この日を日常に戻すことが出来るぜ。

そんな焦って取り戻すほど大層な日常送ってねえだろ。
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晴れ、というほどでもないが、まあまあいい天気の川崎駅前。
気持ちがいいやね。

旅行のほどよい疲れを持ち帰りつつ、帰宅して洗濯と昼飯をとりまして、
後はゲームしたりエロ動画見たりして過ごす一日と相成ったのでございます。
めでたしめでたし。43歳の男の日常としてそれでいいのか。
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万歩計は12000歩くらい。
散歩ルートは歩き足りなかったけど、まあ道中ちょこちょこ歩いたから
トータルはいいかなという感じでした。

今後も年二回くらいは泊まりであちこち行きたいもんだね。
まあ行く場所思いつかないんだけど。

海外ひとり旅もワンチャンありかなって思うんだけど、いかんせん
飛行機長旅がキツいのと英語話せないので、ちょっと不安が大きすぎるな。
行けるとしたらギリギリ、グアムくらいか……?(アジアはあんまり興味ない)

旅行記は以上です。ご清聴有難うございました。